FDX68は、GIMONSさんが個人で開発しているRaspberryPiをホストするフロッピーディスクドライブエミュレータ兼コントローラです。FDX68にはコントローラー機能があるため、PCやレトロパソコンのホストなしでフロッピーディスクの読み込み環境が構築できます。 FDX68をコントローラーとして、動作確認したフロッピーディスクを記載します。今回は、レトロパソコン本体付属のドライブではなく、PC/AT互換機やPC98向けの、現在でも中古で入手可能なディスクドライブで、いくつか動作確認をしてみました。 FDX68の環境設定 まずは、FDX68のモニターレスの環境を整備します。FDX68は、Raspberry Pi OS Liteでの利用を推奨しており、コマンドラインベースの操作となります。そのため、基本的にはSSHによるリモートアクセスが簡便なため、Raspberry Piのモニターレス・キーボードレスで運用環境を構築します。 モニターレス運用の設定 最近のRasbianでは、初期設定でmDNSが有効になっています。mDNSはZeroconfのプロトコルでマルチキャストでノードの発見が可能です。リモートアクセス運用のため、raspi-configでSSHの有効化と、覚えやすいホスト名を設定します。 項目 メニュー 備考 ホスト名 System Options -> Hostname 例: fdx68 SSH Interface Options -> SSH – mDNSはAppleのmacOSは元より、最近のWindows10でもサポートされているため、設定したホスト名(fdx68など)へSSHでのアクセスが可能になります。macOSの場合には、標準で<ホスト名>.localでアクセスが可能です また、パスワードレスのアクセスのためにSSHの公開鍵認証設定や、scp主体の運用でない場合には、NFSサーバーの設定も便利かもしれません。その他、RaspberryPiのモニターレス運用に便利な設定は、以下の公式資料を参照して下さい。 FDX68のインストール FDX68は、コンパイル済みのバイナリを展開してインストールします。例えば、以下のような感じで、任意のディレクトリにパッケージを展開します。…
FDX68コントローラー環境整備とディスクドライブ設定
