今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。コロナ禍明けの初開催となりますが、フリースタートなど、コロナ禍期間に導入された変則ルールを継続[1][2][3]しての開催となりました。今年は海外からの参加も解禁となり、課題は見られつつも、久々に盛況な大会となりました。
肝心のレース結果は、84分という実力通りのタイムに落ち着きましたが、稀に見る晴天に恵まれた大会となりました。前日までは、開催が延期されるほどの線状降水帯による豪雨でしたが、レース当日は稀に見る快晴となりました
Ven-Topでの予想タイム (82:50)
今年は、自転車通勤こそ継続はしているものの、5分以上継続した負荷トレーニングは全く詰めていいませんでした。通勤の短距離では、体調も良かったので、なんとなく楽観的に、定番のロングライドやトレーニングメニューを詰まず、レース当日が近ついてきました。
とは言え、現状は把握しようと、仮想富士ヒルクライム[4]として、ZwiftのVen-Topに登ってみると、楽観的な予測とは裏腹に、83分と全く踏めない状況でした。自転車通勤の短時間での体調では自覚できていなかったのですが、想像以上に中距離の体力が落ちていました。
開催まで1ヶ月前の現実に、慌ててL4/L5のメニューを入れてみたものの、全く踏めず、目標出力も回数もこなせません。なんとか、体重だけはかろうじて落としつつ、当日を迎えることとなりました。本番タイムはVen-Topの試走結果と変わらない84分と、仮想富士ヒルクライム[4]として、図らずしもVen-Topの有効性を示す結果となりました。
レース当日 - 豪雨から一転の快晴
レーズ前日早朝までは、線状降水帯による豪雨による被害が各地で発生する状況でした。基本、毎年梅雨時に強行される富士ヒルクライムですが、今年は現地はもとより交通機関の乱れから、早々に運営側から開催可否確認の告知がありました[5] 。
ただ、開催可否告知時刻の15時[5] を過ぎても告知は出ず、判断は難航していました。受付の締切時間もあるため、見切りで移動を開始したもの、最終的には現地に到着する17時時点での開催が確定[6]、当日は稀に見る晴天での開催となりました。
本番当日は、コロナ禍期間に導入された変則ルール[1][2][3]で、スタート時間は実績値ではない申告制、一斉ではなくフリースタートでの出走が継続されての開催です。ただ、今年はスタートから計測開始地点まで渋滞するなど、異様な雰囲気でのスタートとなりました。
この渋滞は、参加者が増えた影響でしょう、明らかに昨年より参加者が多く、海外からの参加者も見受けられます。往年のの富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じですが、自己申請でのスタート時刻、フリースタート、はたまたプロ選手によるグループライドに起因する渋滞があったりと、一合目までは混沌とした状況でした。
レース結果 - 84:02
当日は、昨年のシルバーペースの記録[1]を目安に登りましたが、せっかくの晴天に恵まれたものの84分と、10分近く大幅に遅れての登頂となりました。やはり実力以上の結果は得られませんでした。昨年の記録と比較してみると、1号目まではスタート時やグループライドによる混雑もありつつ、全区間で均等に目標タイムから2分弱ほど遅れる形となりました。
No | 経過時間 | 距離(km) | チェックポイント | 区間時間 | - | 平均パワー(W) | - | 平均心拍数 | - | 平均ケイデンス | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 01:38 | 0.52 | 料金所 | 01:38 | (-0:05) | 317 | (+36) | 146 | (+5) | 68 | (-3) |
2 | 20:05 | 5.50 | 1合目 | 18:27 | (+2:08) | 232 | (-25) | 166 | (+5) | 71 | (-6) |
3 | 32:09 | 8.92 | 2合目 | 12:04 | (+1:02) | 211 | (-19) | 163 | (+4) | 68 | (-7) |
4 | 45:43 | 12.62 | 3合目 | 13:34 | (+1:30) | 200 | (-21) | 155 | (-15) | 65 | (-9) |
5 | 62:16 | 17.05 | 大沢駐車場 | 16:33 | (+2:23) | 196 | (-25) | 155 | (-13) | 60 | (-12) |
6 | 82:02 | 23.78 | ゴール | 19:46 | (+1:51) | 191 | (-12) | 165 | (+16) | 73 | (-4) |
1号目までの実質的な混雑の影響は、多くても30秒ほどだったでしょう。混雑を差し引いても、1合目の看板を過ぎた時点で、かなり遅れていることは明らかだったので、シルバー目標タイムへの挽回できず、あとは気持ちと共にズルズルと後退していった感じです。
レース結果を分析してみると、全区間で目標としていたパワーは20Wほど低く、さらにケイデンスも10回転ほど遅く出力不足をカバーできていません。まず何よりもトレーニング不足による低出力が問題ですが、当日のペダリングも全くケアできていなかったのが、主な敗因だった感じです。
最後に - 参加機材と反省
今年も、コロナ禍の開催となりましたが、参加者も例年の開催に戻りつつある大会となりました。今年も、自己申告制による出走や、グループライドもあり、スタート直後は足並みが揃わず安全第一のレース展開でしたが、何より自分の実力不足な大会となりました。
Component | Specification |
---|---|
Frame | Cannondale CAAD4 - Saeco Term Replica |
Fork | LOOK HS3 Carbon 1 inch Threadless |
Headset | Shimano Dura-Ace HP-7410 + HIRAME Threadless Converter |
Shifters | Simano Dura-Ace ST-9001 11 Speed |
Front Derailleur | Shimano Dura-Ace FD-R9100 11 Speed |
Rear Derailleur | Shimano Dura-Ace RD-R9100 11 Speed |
Crankset | Shimano Dura-Ace FC-7701 180mm |
BB | Shimano Dura-Ace BB-7710 |
Brakes | Shimano Dura-Ace BR-R9100 |
Stem | Deda Zero 1 120mm |
Handlebar | Deda RHM 02 400mm |
Seatpost | Deda RSX 01 27.2mm |
Sprocket | Shimano Ultegra CS-R8000 11 Speed 11-32T |
Chain | Shimano Dura-Ace CN-HG901 11 Speed |
Pedals | Wahoo SPEEDPLAY ZERO [7] |
Wheels | KINLIN XR-200 + POWERTAP GS [8] |
Tires | CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 23C |
結果としては、84分と本番直前の仮想富士ヒルクライム[4]の試走の予想通りの結果となってしまいました。やはり、淡々と進むヒルクライムにおいては、普段の実力通りの結果を得るには、もう少し気を引き締めて登るべきでした。
ただ、コロナ禍は過去のものになりつつあり、レース運営は通常に戻りつつあるようです。今後は、コロナ禍での直前の開催中止の判断もなくなりそうですので、今年の後半戦も、ひき続き頑張ってみたいと思います。
- [1] Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記
- [2] Mt.富士ヒルクライム 2021 参戦記
- [3] Mt.富士ヒルクライム 2020 参戦記
- [4] 仮想富士ヒルクライムとしてのZwiftコースの活用 (Alpe du ZwiftとVen-Top)
https://www.fujihc.jp/info/6_3_15_00/ - [5]【6月3日 15時現在】大会開催可否情報 | LATEST | 富士の国やまなし 第19回Mt.富士ヒルクライム【公式】
- [6]【6月3日 17時現在】明日のレースは予定通り開催します | 富士の国やまなし 第19回Mt.富士ヒルクライム【公式】
- [7] Wahoo POWRLINK ZEROの計測精度と特性について
- [8] PowerTap GS + KINLIN XR-200のアップグレード (のむラボホイール5号を参考に)