オルトリーブから、市街地通勤をターゲットとしたCommuter Daypack Cityが登場しました。防水性に定評のあるオルトリーブは、廃盤品を含めメッセンジャー系を20年来愛用してきましたが、自転車通勤の面では、機能的に欠ける面がありました。
Commuter Daypack Cityは、高い防水性と収納力、そして機能性を兼ね備えた、通勤通学に最適なバックパックです。雨の日でも安心して使える防水性は特筆すべき点で、パソコンやタブレットも安心して収納できます。収納容量も十分でありながら、必要最低限に抑えられているため、荷物が多くなりすぎず、快適な通勤通学をサポートしてくれます。
メッセンジャーバッグとの比較
雨天の通勤時のバッグとして、20数年来、オルトリーブのメッセンジャー系のバッグを愛用してきました。メッセンジャーは現在でも販売されている製品ですが、ShimanoのT-17のように街乗りに特化したバックパックと比較すると、機能面では、見劣りしてしまいます。
防水で多機能
メッセンジャーバッグは防水面で優れているものの、外部ポケットはおろか、内部ポケットもなく、収容性に劣る面があります。最近の通勤は、収納面の機能性からShimanoのT-17を常用していましたが、バックカバーは付属しているものの、こちらは防水性が難点でした。
メーカー | 製品名 | 容量 | 防水性 | 外ポケット | 内ポケット | サイドファスナー |
---|---|---|---|---|---|---|
Ortlieb | Commuter Daypack City | 21L | 全面 | 1箇所 | 2箇所 | × |
Ortlieb | Messanger Bug | 39L | 全面 | × | × | × |
Shimano | T-17 | 17L | 底部のみ | 2箇所 | 2箇所 | あり |
対するCommuter Daypack Cityは、防水性はもちろん、ノートパソコンやタブレットを収納するスリーブがあり、内部にはオーガナイザー付内ポケットが2箇所あります。また、ファスナー付きのサイドポケットやU字ロック、リアライト用のループを備えています。
防水性 > 収容性
Commuter Daypack Cityは、メッセンジャーバッグと比較して、ノートパソコンなどの収納スペースが確保されています。ファスナー付きのサイドポケットや、内部ポケット、U字ロックやリアライト用のループを備えており、オルトリーブのサドルバックと同じターボリン素材で、防水性に優れています。
サイドポケットは、薄型の財布やカード状の小物の収納に重宝します。ただし、ShimanoのT-17のように、チェーンロックのような容量物を収納できる外部ポケットや、内部にアクセスできるサイドファスナーがありませんので、通勤通学の途中に寄り道するようなシチュエーションでは、不便かもしれません。
容量は少なめ (21L?)
また、Commuter Daypack Cityの主力であろう21Lモデルは、厚みが15.5cmとやや狭く、パソコン(14インチ)、モバイルディスプレイ(15.6インチ)、キーボード(75%)、マウスや充電器をまとめたポーチを収納すると、着替えやタオルなどが若干収納できる程度ですので、工夫が必要です。
メッセンジャーバッグからはもちろん、他社製品のShimanoのT-17(17L)と比較してみても、実質的な容量的には若干少なめです。容量や厚めのものを運ぶのであれば、27Lを選択すことをお勧めします。
まとめ
Commuter Daypack Cityは、オルトリーブのメッセンジャーバッグと同様に、防水性に優れていることが特徴です。基本的には、ShimanoのT-17を常用しつつ、雨天時には、Commuter Daypack Cityを使用しています。
バック内部にはパソコンやタブレットを収納するスリーブにがあり、ファスナー付きの外部ポケットや、U字ロック、リアライト用のループなどの機能性が高く、通勤通学には十分な容量があります。
今までのバックと比較すると、収納容量や機能性はやや劣る面もありますが、収容物が多くなるほど重量も増えるので、通勤通学に最適な収納容量でしょう。ますが、防水性に優れているので、天候に左右されず、常時安心して通勤通学ができるバックパックだと思います。