先週、今年の富士ヒルクライムレースに参加してきました。昨年に引き続き[1]今年もコロナ禍の開催となりました。出走開始時の甘さもあり終始トレインには乗れませんでしたが、今年は久々にゴールまで激しい雨もなく、天候に恵まれました。本番も72分台の自己ベストでシルバーを確保でき、事故もなく無事レースを終えることができました。
レース前々週の試走 - 単独走でシルバー圏内に
今年もコロナ禍の開催となり、昨年と同じ一斉スタートはなく、フリースタートでの開催が予告されていました。昨年秋開催の富士ヒルクライムのフリースタートは閑散[1]としており、その経験もから単独走になっても大丈夫なようにと、体調を整えて試走に臨みました。
試走は本番の2週間前でしたが、当日はかなりの快晴で、多くのサイクリストが5合目に登りに来ていました。富士スバルラインは今年の初めに雪崩がありましたが、試走時には復旧工事も無事に終わり[2]迂回の仮設道路が設置されていました。
幸いにも、迂回の仮設道路もタイムには影響はなさそうで、結果は料金所からのタイムが71分台(4.12W/kg)とシルバー圏内、5合目までとても気持ちよく登れました。本番当日の料金所までの追加を2分として追加しても73分台と、充分シルバーは確保できるタイムです。また、大沢駐車場から、単独試走時の自己ベストから40秒近くペースが落ちていることもあり、当日はまだタイムが伸びる余地がありそうな結果でした。
また今回は、直前に組み替えたホイール[4]と、こちらも直前に購入した今年Wahooから発売された新型SPEEDPLAY[5]の機材確認もかねて試走に臨みました。タイムもよく、機材的に気になったことないので、本番もこの機材で望むことにしました。
去年はコロナ禍で自転車通勤がなくなり体調を落としてしましましたが、室内トレーニング環境の導入[3]により、試走時にはパワーウェイトレシオ的にはベストに近い状態まで戻せました。あとは、当日まで体調を落とさず、できるだけダイエットして当日を迎えることにしました。
レース当日 - 天気は良好
例年、富士ヒルクライムの開催週になると天候が悪くなり、特にここ数年は雨模様の開催が続いていました。しかし、今年は天気予報もよく、駐車場の到着時も雨は降っていませんでした。天候は、最終的には登り切った後に雨に降られたもののレース中は小雨もなく、帰路はともかくレース的には天候に恵まれた年でした。
今年は、出走までの待ち時間もないフリースタートのため、いつもなら待ち時間用に着込むウィンドブレーカーもジャージのポケットに入れ、受付後そのまま走れる体制で駐車場を出発します。
いつもなら、なるべく先頭に近いところからスタートできるように、若干早めに会場入りするのですが、今回はフリースタートでの開催です。去年参加の経験もあり、出走時間帯の30分枠に間に合うように、ゆっくり準備してしまいました。
レース開始 - 先頭グループを逃す
去年参加の経験もあり、締め切り時間に間に合えばぐらいの感じで、開始時間が過ぎてから駐車場をスタートしました。結果として、これが出走枠開始の先頭グループに間に合わず、足の合うトレインにまったく乗れなかった原因となります。
会場につき、検温チェックを終えて、スタート地点に到着して見ると、昨年とは様子が違います。出走時間枠には間に合ったものの、フリースタートとは言え、すでに次の出走時間枠の参加者が列を成して並んでいる状態です。
かなりの混雑でしたので指定時間枠のスタートは諦め、次の出走時間枠の先頭グループがスタートしてから、ある程度混雑がなくなってからスタートしました。ただ、スタートしてみたものの、先頭グループとは、あきらかに雰囲気が違います。
計測地点を過ぎても、料金所まで勢いよく駆け上がっていく参加者もなくトレインも全くありません。結果的には、レース中に1名に抜かれただけで最後まで一人旅、一度もトレインに乗ることなく、試走と同じ単独走でのレース終了となりました。
レース結果 - なんとか自己ベスト更新
残念ながら、終始単独走でのレース終了となりましたが、なんとか試走より早いタイムでレースを終えることができました。料金所からは71分台(4.14W/kg)、公式記録でも72分台と、なんとか無事シルバーを確保することができました。
小雨はありつつも、最後まで雨は降らず、試走と同じく天候にも恵まれました。出走開始枠の先頭グループから遅れての出発が原因となり、最後までトレインに乗ることはできませんでしたが、タイム的には試走と同じパフォーマンスが出せました。
レースの振り返り - 試走よりトルク抜け
ただ、試走時と結果的には同タイムであったものの、反省点は多くあります。試走時と比べてみたのが以下の表ですが、大沢駐車場からペースダウンした試走と比較して、当日のタイムは僅かに21秒早いだけで、全般的には試走時より遅い区間が目立ちます。
No | 経過時間 | 距離(km) | チェックポイント | 区間時間 | - | 平均パワー(W) | - | 平均心拍数 | - | 平均ケイデンス | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 01:25 | 0.52 | 料金所 | 01:25 | - | 354 | - | 141 | - | 81 | - |
2 | 17:55 | 5.50 | 1合目 | 16:30 | (-0:11) | 256 | (-12) | 151 | (+1) | 81 | (+3) |
3 | 28:27 | 8.92 | 2合目 | 10:32 | (-0:09) | 240 | (-13) | 151 | (-1) | 82 | (+4) |
4 | 39:53 | 12.62 | 3合目 | 11:26 | (-0:05) | 234 | (-7) | 150 | (-1) | 80 | (+3) |
5 | 54:39 | 17.05 | 大沢駐車場 | 14:46 | (-0:33) | 223 | (-5) | 148 | (-1) | 74 | (+2) |
6 | 72:47 | 23.78 | ゴール | 18:08 | (+1:26) | 229 | (+11) | 149 | (+2) | 76 | (+2) |
括弧内の数字は、試走時との差を表しています。1合目〜大沢駐車場までの全ての区間でのパワーが試走時より落ちており、タイムも通算で1分近く(58秒)もロスしてしまいました。当日は、シルバー達成でのデッドライン時間の意識しかなく、試走時と同じく全区間で貯金があったため、ちょっと気が抜けていたのかもしれません。
また、試走時はSPEEDPLAYの特徴[5]を活かして負荷が抜けないペダリングに集中できていたのですが、レース当日は前走者を抜くことに気が取られてしまった事もあり、知らず知らずのうちにトルクが抜けていたようです。ケイデンスも試走時より全般的に高いことも、パワーが抜けてしまった要因になりそうです。
ただし、試走時の反省点であった、大沢駐車場〜ゴールまでの区間は作戦通りで、試走時よりも86秒も早く、パワーも11W高く維持できタイム短縮の大きな要因になりました。試走結果から、大沢駐車場からゴールまでは20分弱で到着できることがわかっており、室内トレーニングでもよくある時間設定のため、不安なく踏んで行けたと思います。
最後に - 参加機材と反省
今回は、試走直前に組み替えたホイール[4]と、こちらも直前に購入した今年Wahooから発売された新型SPEEDPLAYの機材確認もかねて、富士ヒルクライムに望んでみました。以下が今回の出走機材となります。
Component | Specification |
---|---|
Frame | Cannondale CAAD4 - Saeco Term Replica |
Fork | LOOK HS3 Carbon 1 inch Threadless |
Headset | Shimano Dura-Ace HP-7410 + HIRAME Threadless Converter |
Shifters | Simano Dura-Ace ST-9001 11 Speed |
Front Derailleur | Shimano Dura-Ace FD-R9100 11 Speed |
Rear Derailleur | Shimano Dura-Ace RD-R9100 11 Speed |
Crankset | Shimano Dura-Ace FC-7701 180mm |
BB | Shimano Dura-Ace BB-7710 |
Brakes | Shimano Dura-Ace BR-R9100 |
Stem | Deda Zero 1 120mm |
Handlebar | Deda RHM 02 400mm |
Seatpost | Deda RSX 01 27.2mm |
Sprocket | Shimano Ultegra CS-R8000 11 Speed 11-32T |
Chain | Shimano Dura-Ace CN-HG901 11 Speed |
Pedals | Wahoo SPEEDPLAY ZERO [5] |
Wheels | KINLIN XR-200 + POWERTAP GS [4] |
Tires | CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 23C |
昨年に引き続き、コロナ禍の開催となった今年の富士ヒルクライムは、昨年参加の経験があったことが逆に仇となり、あまり本番のメリットを享受することなく、レースが終了してしましました。
今回参加した課題としては、やはり出走時間枠の先頭グループに合流できなかったミスが大きく、本番参加の最大のメリットであるトレインに全く乗れなかった点と、本番当日はシルバー圏内タイムに余裕もあり、どこか気が抜けてしまっていたのか、ペダリングが雑になってしまったことです。
ただ、今年からワクチン接種も始まり、来年は通常の富士ヒルクライムの開催が期待されます。来年こそは、また体調を整え、今年以上の記録が出せればと思っています。