PowerTap GS + KINLIN XR-200のアップグレード (のむラボホイール5号組を参考に)

PowerTap GS + KINLIN XR-200のアップグレード (のむラボホイール5号組を参考に)

4年前に組んだ「PowerTap GS + KINLIN XR-200」ホイールですが、軽量ホイールでややコースを選ぶため、最近は利用頻度が落ちていました。そのため、いったんバラしてリムを入れ替えよう思っていましたが、ふと、以前から気になっていた、のむラボホイール5号[1][2]を参考に、リアホイールを組み直してみました。 のむラボホイール5号[1][2]とはハブ構成が異なるため、リアのドライブ側のスポークのみの組み替えとなりましたが、体感的にも数値的にも、もともとの強みであった登坂力がさらに強化され、想像以上に効果が体感できました。 リアドライブ側スポークの入れ替え (CX-RAY) のむラボホイール5号[1][2]は、現在のホールと同じリム(XR-200)、同じスポーク本数(前20H/後ろ24H)の構成ですが、リアドライブ側のみCX-RAYではなくコンペティションで組む通称「半コンペ[3]」で組まれるのが特徴的なホイールです。 ただ、のむラボホイールのもう一つの売りである結線[5]については、今回のストレートスポーク用のリヤハブであるPowerTap GS(DT SWISS 240S相当)では構造上できません。そのため、今回はリアドライブ側のコンペテンション(12本)のみを取り寄せ半コンペ[3]組を試してみました。 のむラボさんでの指摘[4]もある通り、いったん半ドライブ側のCX-RAYのテンションを落とさないと、交換したスポークのテンションの上げるのは難しい感じです。半ドライブ側を緩めないと、ドライブ側のテンションが高くなりそうなので、いったんテンションを落としてからの調整となりました。 試走してみて (+7%の効果?) 組み替え後、その効果を近所の短距離の坂で試してみました。試走は、なるべく同一条件の比較にしようと、ホイールを組み替える3日前とおなじメニューで試してみました。早速、登り坂で踏んだ感じは、完組ホイールのような剛性感があがってカッチリしたと言うよりも、踏んだ時にバネ感が出てじっくり踏めこめる感触に変わりました。 組み替え前は、踏み込むと言うよりも、ややひっかけ気味でクルクル回すようにすると伸びるように登っていくホイールでしたが、組み替え後は、バネ感を意識して丁寧に踏んでいくと、グイグイ登っていくような感触に変わりました。 – DT-Comp(W) DT-Comp(秒) CX-RAY(W) CX-RAY(秒) 平均 398 (+6.9%) 56 (-7.1%) 372 60…

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Mavic Open Pro UST + Power Tap GS

Mavic Open Pro UST + Power Tap GS

久々に新設計のリムとしてMavicから市販されたOpen Pro USTを、普段使いからレースまで利用できるホイールとして組んでみました。現行のMavic完組ホイールでいえば、汎用ニップル構成でパワーメータ付きのKsyrium SL[1] といった構成のホイールでしょうか。 2018年の登場当初に購入していたOpen Pro USTですが、組む機会がないまま保管していました。さすがに、そろそろ組んでみようと、既存ホイール[2]をバラすつもりでしたが、夏場にオールラウンドで使えるホイールがもう1本欲しくなり、今回は新規のホイールとして組んでみました。 Open Pro USTの魅力 定番といえば定番ですが、Mavicの市販リムは20年以上前から設計が変わっておらず、近年は製品ラインナップも縮小気味でした。Open Proは名称も含めて形状の変化はありませんし、現行のOpen CXP Proについても形状から20年前のCXP22と同等品でしょうか。そんな状況で、発表されたOpen Proは久々に市販されたMavicの新設計のリムとなります。 完組ホイールリムの技術投入 かつてのCosmic Eliteに対してCXP30のような、Mavic完組ホイールリムの市販は久しくありませんでしたが、Open Pro USTは現行市販されているKSYRIUMの形状に近しく、久々の完組ホイールと同等品の市販となる製品です。 ただし、完組ホイールと同じくISM4Dテクノロジーが投入されていますが、完全な同等品ではありません。専用ニップルのねじ切り(FOREテクノロジー)はなく、一般ニップルで組めるシングルアイレットの製品となっています。Open PRO USTはレース用ではなくエンデュランス用として製品展開されており、アイレットによる強度確保も目的でしょう。 24Hのラインナップ 最近の感組ホイールは、スポーク数も少なくなり、ロード向けに24H以上で組まれている製品は少なくなっています。従来のマビック市販リムのホール数と言えば、クラシカルな28H・32H・36Hのラインナップしかありませんでしたが、Open PRO USTでは24Hが追加されているいるのも大きな魅力です。 今回のホイール部品構成 今回も、他のホイール[2][3]との比較もあり、リアは24Hの半コンペ[4]の反ドライブ側はCX-RAYのホイールとして組んでみました。リアハブにはPower…

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Bianchi ROMA3 + WH-R501-CL (ハブ軸135mm化)

Bianchi ROMA3 + WH-R501-CL (ハブ軸135mm化)

最近、家のクロスバイク(Bianchi ROMA3)のホイールが老朽化してきたので、安価に入手できるロードバイク用のシマノホイールに交換しました。ただし、6年ほど前のクロスバイクでエンド幅が135mmのVブレーキ仕様で、ホイールはもとより対応パーツの選択肢が狭くなってきています。 マウンテンバイクと共に、クロスバイクも急速にディスクブレーキ化が進んできており、135mmエンド幅のVブレーキはいつの間にか、マイナーな規格になってしましました。今回はコロナ禍で関連パーツの入手もできなかったため、今回はロードバイク用のホイールを135mmのハブ軸に部品を交換して装着してみました。 付属ホイールの老朽化 ホイール交換のきっかけとしては、ブレーキ交換(BR-T610)時です。リムは前後ともに振れはないものの、数本ほどテンションが下がっているスポークがあります。いったん応急処置的に調整はしましたが、経年劣化したホイールは連鎖的に故障していくので、そろそろ寿命かもしれません。 前後のハブはシマノ製の32HのHB-RM70/FH-RM70、スポークはRICHMANの2.0mmプレーン、リムは製品仕様からHJC DA-16という名称のようですが、高さはあり剛性感もあります。ハブはメンテナンスなしで乗っていましたが、見た目には玉押しには傷はないものの、かすかなゴリ感が気になります。 ハブについては、グリスを入れ直せば問題がないレベルでしたが、老朽化した初期ホイールですし、この機会にアップグレードついでに、ホイール自体を交換してみることにしました。 135mmのリムブレーキハブは品薄 最初は、安価で安いホイールを組もうとしていたのですが、すんなりとはいきませんでした。最初は、今回のクロスバイクに必要な、135mmのリムブレーキ用のハブを入手し安価なホイールを組もうと考えました。 シマノのサイトから明確なリンクはありませんが、現在でもなんとかDEOREクラスのハブ(HB-T610/FH-T610)の販売は継続されているようです。ただし、コロナ禍の自転車需要の影響かどこも在庫切れで、入荷の予定は夏以降と直ぐには入手できない状況でした。 その他、リムブレーキ用の135mmのハブとしては、下位グレードのHB-TX800/FH-TX800はなんとか入手できそうでした。ただ、部品表を見ると玉押しの品質が、今のハブ(HB-RM70/FH-RM70)よりも廉価で、実用的には全く問題はないものの、このハブでわざわざホイールを組むのはどうしようと迷ってしまいました。 悩みつつ注文をかけてみたものの、こちらもコロナ禍の影響かFH-TX800についても在庫切れで、リムブレーキ用の135mmのハブの入手は、一旦は諦めざる負えない状況でした。 WH-R501の流用 (135mmハブ軸へのアップグレード) ただ、いろいろと調べているうちに、ロードバイク用のホイールを流用している記事が目につきました。また、シマノのエントリーレベルのホイールが安価に入手できることも知り、現在でも入手できるWH-R501のホイールを、実際に135mmハブ軸へアップグレードしているショップさんの記事も見つかりました[1]。 WH-R501の部品表の確認 今回のクロスバイクも、前輪は100mmで互換性があるのですが、後輪はロードの130mmに対して135mmとエンド幅の互換性はありません。そこで、まずWH-R501の部品表[3]を確認してみました。 ただ、WH-R501のハブについては旧来のカッ&プコーン形式で、部品構造については部品構造は簡素化はされていますが20年前の製品と同じ構造の9ボールです[5][6]。また、入手できなかったハブ(FH-TX800)の部品表[4]を確認してみると、こちらも同じ9ボールの構造で互換性がありそうです。 部品としては、FH-TX800部品[4]の⑥の146mmのアクセル(Y3CC09010)と⑧の11mmスペーサー(Y3SL05000)を、WH-R501の⑤のハブ軸(Y30K01100)と⑥スペーサー(Y4SK98060)と交換すればアップグレードできそうです。 WH-R501のハブ軸・スペーサー交換 FH-TX800ハブは入荷未定で購入できなかったものの、FH-TX800の補修品[4]で目的の⑤のハブ軸(Y30K01100)と⑥スペーサー(Y4SK98060)を含む、クイックリリースタイプの②の部品一式(Y31J98010)は注文できるとのことで、早速WH-R501ホイールセットと共に購入してみました。 必要な工具 (15mm・17mmハブ調整スパナ) 届いて確認してみると、WH-R501・FH-TX800の双方とも普及帯のハブのため、通常の13mmと14mmではなく、15mm・17mmのハブ調整スパナの組み合わせとなります。現状の普及帯のWH-R501とFH-TX800は、20年前の構造[5][6]と変わらず当時の工具で対応でき、シールやダストキャップ類なども簡素化され(耐久性はともかく)メンテナンス性も良さそうです。 最近のシマノの105以上のハブは6角レンチで簡単に調整できるようになりましが、従来のハブは、以下のように2本のハブ調整スパナの組み合わせて使います。 基本的には、下側のスパナで固定しながら、上側のナットを開け閉めします。推奨トルクが10〜15 N·m[2]とのことで、かなりの力が必要です。記憶違いかもしれませんが、昔の製品はこんなに固かったかな?と思うほどトルクが必要でした。 WH-R501のハブ軸・スペーサー交換 とりあえず、WH-R501の分解ができたので、FH-TX800の補修部品を組み込んでいきます。交換作業については、FH-TX800の⑥の146mmのアクセル(Y3CC09010)をベースに、より品質の良いWH-R501の部品を組み込んでいきます。…

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PowerTap G3の修理依頼 – PowerCapの不調

PowerTap G3の修理依頼 – PowerCapの不調

2019年4月に、PowerTaps社はSRAMに買収されてしまいましたが、今回PowerTap G3が不調になったため、現在のサポート状況を含め、修理の依頼をしてみました。 結果的に、今回は交換可能なPowerCapの不調のため、修理依頼までには発展しませんでしたが、サポート窓口については現在も運営されている状況が確認できました。 故障状況 故障の状況としては、出発時には問題はなかったのですが、1時間ほどの走行中に突然パワー計測がおかしくなりました。キャリブーションを実行しても、キャリブレーションエラーが継続するような状況です。 症状としては、パワー計測が安定せず、踏み込んでいてもパワーが計測できなかったり、踏み込まなくても数値が大きく変動するような状態です。 問い合わせの結果 – PowerCapの故障 2019年4月に、PowerTaps社はSRAMに買収され、今日現在Quarq製品として販売が継続されています。ただし、販売は継続されているもの、サポート窓口は閉鎖されているのか、ホームページ上にPowerTap製品に関する問い合わせ先は見つけられませんでした。 以前、PowerTapP1が故障した際には本社窓口にて対応[1]してもらいましたが、現在は問い合わせの窓口がなく、意図的にクローズされているような状況です。 STEP1 購入販売店への連絡 無償の保証期間は過ぎてはいるものの[2]。まずは購入した海外販売店(Wiggle)にメールにて問い合わせました。すぐに、販売店側での確認が取れ、PowerTapの修理窓口となるGoogleシートのフォームを教えてもらえました。 STEP2 故障状況の連絡 販売店からの教えれもらったGoogleシートが、現在のPowerTap製品の問い合わせ窓口のようです。指定されたGoogleフォームに故障状況など記入して送信しました。 前回のPowerTapP1の問い合わせ時[1]には、基本はメールでのやり取りでしたが、だいぶ定型化されたような印象です。 STEP3 故障原因の確定 – PowerCapの不調 Googleフォームへの入力後、メールにて返信があり、PowerTapの送受信部であるPowerCapの故障が疑われるとのことでした。電池の交換しての動作確認を求められましたが、正常に動作している他のPowerTapハブのPowerCapと交換してみると、故障個体のG3は正常に動作しました。 また、今回の症状は、電池交換直後しばらくは発生せず、発生時には電池を抜き差しすることで、一時的には解消されることがわかりました。幸いにも、今回不調になったPowerCapも騙し騙し使える状態なので、しばらくは様子を見るということで、サポート窓口には連絡し、終了となりました。 結論 – しばらくは様子見 今回、PowerCapの故障が原因と判断されましたが、PowerCapは簡単に交換が可能な部品です。修理の必要なハブ周りには問題がなく一安心です。幸いにも、PowerCapは予備もありますし、今回不調になったPowerCapも騙し騙し使える状態なので、しばらくは様子を見てみようと思います。 [1] PowerTap…

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FULCRUM Racing ZERO (C15) 修理

FULCRUM Racing ZERO (C15) 修理

先日、秩父の峠を散策していた日の出来事です。散策も終盤になり、登り坂での休憩からリスタートしたところ、左足を踏み外した勢いで後輪のホイールにシューズを軽く巻き込んでしまいました。シューズの踵がホイールに接触し、はじき飛ばされた感じです。 慌てて停止して確認したところ、幸いにもダメージのあるスポークは1本だけのようで、リムの振れはなく自走に問題はありませんでした。だいぶ暗くなってきており、道路沿いでこれ以上の確認は後回しにして、その日は目的地の道の駅まで帰りました。 破損状況の確認 帰宅してから、あらためてホイールを確認してみました。念入りに確認してみたところ、やはりダメージのあるスポークは1本だけでしたが、シューズと接触した部分のリムには痕があり、写真の赤丸のスポークも軽く曲がっていました。 スポークの損傷は軽微で振れは出ていなかったものの、おそらく見た目よりダメージがありそうなため、スポークを交換して、全体的な再調整をすることにしました。 補修スポークの型番 (R0R-SB01) 幸いにも他のスポーク損傷は見当たらず、スポーク一本の交換で済みそうです。旧型のC15レーシングゼロですが、フルクラムの部品表[1]行(2015年)を見ると、「R0R-SB01」が該当の左側スポークになるようです。 ちなみに、現行(2020年)のレーシングゼロC17部品表を見ると、同スポークの型番はR0-119Bとなっており、現行製品のC17とは型番的にはニップルを含めての互換性がなさそうです。 補修スポークの注文 注文は、店頭で補修部品だけの購入は気がひけるので、今回なネット通販で取り扱っているところを探してみました。海外通販だと1000円〜1400円ぐらい、国内通販では1400円〜4000円程度で販売されています。 店頭で修理を依頼しても、おそらく工賃込みでも修理はそんなに高額にはならなそうです。ただ今回は早めに修理しようと、多少の割高感はありましたが、国内で取り扱っている店舗から取り寄せました。また、ニップル交換用に誘導用のマグネットも合わせて注文しました。 必要な工具 今回の補修には、最低限必要な工具としては、カンパニョーロやフルクラム製ホイール用スポークレンチとトルクスレンチが必要になります。最近のカンパニョーロの製品はトルクスレンチの採用が多くなりました。 スポークレンチは純正の工具(T-07)もありますが、あとでも述べますがパークツールのSW-11の方が精度は良い感じです。また、フルクラムのアルミスポークにはパークツールのBSH-4で対応します。 また、ニップル交換時の誘導用に先端に磁石があるマグネットピックアップツールも合わせて準備します。もともと、自動車整備のために利用していたものですが、純正のニップルガイドマグネット(T-05)の代わりに利用します。 補修部品交換および調整 補修部品が手配できたので、早速修理します。曲がってはいるものの、振れは出ていないので、まずは現状のテンションを計測しときます。スポーク交換後にこのテンションに戻すための計測です。 今回破損したサイドはラジアル組になります。DT SWISSなどの既製品と異なり、ストレートスポークの交換にはカバーを外す必要がありました。トルクスレンチでカバーを外し、破損したスポークとニップルを取り外します。 取り外したスポークを確認してみると結構曲がっており、やはり結構なダメージがあったようです。リム側は、外したニップルを確認する限りではダメージななさそうで、ひと安心です。 まずは、交換するスポークのニップルを新品に交換します。補修部品あるニップルに専用の誘導用の部品を取り付け、バルブ穴から磁石でニップル位置まで誘導していきます。色々試してみましたが、目的のニップル位置まで誘導するには、バルブ穴からニップルを入れ、リムサイドに磁石を取り付け目的の位置までずらして移動していくのが、やや時間はかかりますが確実だと思います。 あとは、今回取り寄せたスポークに交換し、外す前に計測していたテンションまで一気にニップルを回していきます。スポークレンチは純正の工具(T-07)よりも、工具の精度的に若干の遊びがあるのかパークツールのSW-11の方が作業がしやすかったです。 幸いにも、おかしな感触はなくテンションもかけられ、リム側の破損もなさそうです。最後に、全体的な振れを確認しましたが、基本的にリム自体の剛性が高いためか気になる振れもなく、交換したスポークのみの調整でメンテナンスは完了となりました。 フラクラムと言うかカンパニューロ系は、補修部品は長期的に確保してくれるので有り難いです。シマノ系のホイールは、ホイールごとに設計が違うのは良いのですが、絶版後に補修部品の在庫が数年で無くなることあります。今回修理したホイールも絶版品なので、またメンテナンスしながら大事に乗っていこうと思います。 [1] Road bike & mountain…

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DT SWISS RC46H SPLINEの入手と修理

DT SWISS RC46H SPLINEの入手と修理

先日オークションで購入したホイールの修理をしました。もともとは、市販ホイールでパワーメーターを組み込めるものを探していたのですが、落札してみるとスポークが損傷していました。とり急ぎは修理してみたのですが、今回はその顛末をまとめてみます。 なぜ、このホイールを入手したのか? パワーメーター付きのホイールはいくつか組んではみたのですが、ストレートスポーク対応のハブ型パワーメータである、PowerTapGSの廃盤の噂があり、だんだんと流通が悪くなってきたため、現行のホイールへの交換修理を含めて、いくつか確保していた経緯がありました。 米国内の直販サイトではセールもあり既に売り切れていますが、日本代理店でも大幅な価格改定[1]があり、現時点でもまだ在庫があるようです。米国よりは割高なものの、PoweTapGSの日本国内価格ベースも49%(=63,800/130,000)[1][2]引きのセール状態が続いています。 PowerTapGS = DT SWISS 240S PowerTapGSは、ハブ自体はDTSWISS 240Sの流用品で、基本的なメンテナンスパーツについは互換性がある、24Hのストレートスポーク専用のハブです。今回は市販ホイールへの組み込みを考えて購入してはみたものの、完組ホイールでリア側が24Hのホイールのは意外と少なく、マビックやフルクラムなどの大手メーカのホイールでは適合するものは、なかなか見当たりません。 ただし、DT SWISSから販売されている完組ホイールについては、市販ハブとおなじリアが24Hのものが数多くラインナップされています。既ににDT SWISSの市販リムであるRR441のホイールは組んであるので、できればデュープリムなどの違う感触のでDT SWISSホイールのセール品を狙っていました。 STEP1 : オークションで発見・購入 以前からDT SWISSホイールのセール品を狙っていたものの、ディープリムの製品はタイミングが合わず、なかなか購入できまでんでした。そんなある日、オークションで中古でリア24HのDT SWISSデュープリムホイールが出品されていたので、試しに購入してみました。 出品者は、近くの中古ショップであったため、落札後取りに行きました。後日、同ショップに再来店することになるのですが、送料が無料なのと、いろいろポイントもつく日に購入できたので、実質的にはかなり安く購入できました。 STEP2 : ホイールの確認 店頭で受けっとってみたものの、自宅に帰ってから確認してみると、フロントのスポークの1本に曲がった形跡があるのに気がつきました。なにかしら、事故でもあったのでしょうか。なにかを巻き込んだような曲がりかたです。 気になって全体的に確認してみると、横振れは0.5mmほどで調整されてはいるものの、おなじスポークの上部にも曲がった形跡がありました。ショップ買取時の状況はわかりませんが、もしかすると、この事故が原因で手放されたホイールかもしれません。 受け取り時に、店員さんからの説明はありませんでしたが、おそらくショップとしては事故状況もふまえて買い取ったのでしょう。振れはとれていたので、損傷したスポークの交換はなしに調整してから、販売された商品のようです。 STEP3 :…

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PowerTap GS + KINLIN XR-200

PowerTap GS + KINLIN XR-200

軽量アルミリムの「KINLIN XR-200」と、ハブ型パワーメータである「PowerTap GS」を組み合わせて、新しいホイールをヒルクライム用に組んでみました。汎用の手組みホイールだと、どうしても重量や剛性についてはある程度の妥協が必要ですが、今回のXR-200の組み合わせは完組みホイールと比較しても、なかなか良い感じに仕上がりました。 KINLIN XR-200とは? XR-200のリム外幅は18.2mm/内幅13.6mmとかなり幅が狭いリムです。また、アルミリムとしては、372gとかなり軽量なため、柔らかく組みにくいかと心配をしていたのですが、組み上がり後になじみを出す必要も少なく、精度と剛性感があり普通に組みやすいリムでした。 リム高が22.0mmの形状が効いているのでしょうか。同じようなリム幅(外幅18.8mm/内幅13.0mm/高17.3mm)のARAYAのRC-540と比べると明らかに組みやすく、Mavic OPEN PRO(外幅19.6mm/内幅約15mm)と組みやすさに遜色はありませんでした。 今回は、後輪のハブの「PowerTap GS」は「DT SWISS 240S」をベースにした製品なので、前輪のハブも240Sでストレートプルタイプにしました。XR-200は、リム穴数のラインナップも多く、今回のハブに必要な24Hと20Hも入手できるが良いところです。 部品表および計測 今回のホイールの最終的な構成および仕様は以下の表となります。スポークにはCX-RAY、ニップルは組みやすさ重視で通常の真鍮ニップルを選択しています。 No 区分 部品 製品名 仕様 1 Front Hub DT Swiss 240S Straight Pull 20H 2…

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PowerTap GS + DT SWISS RR 441の導入

PowerTap GS + DT SWISS RR 441の導入

現状の9速ロード用のホイールを、とりいそぎ11速用に刷新してはみたのですが、今回レースやツーリングにも使える新しいホイールを追加しました。 前回はMavic系リム(Open Pro, CXP)だけ組んでみたので、今回はDT SWISSの非対称リムであるRR 441にパワーメータ(PowerTapGS)の組み合わせてみました。 パーツ構成 – どんなホイールにするか いったん、パワーメータを導入してみると、なんとなくパワー数値のログがとれないライドが物足りなく思えてしまいます。かといって、自転車を乗り換えるたびに、ホイールを入れ替えるのも、面倒です。そのため、今回もパワーメータつきのホイールの追加することにしました。 ハブ – PowerTap GS 今回のハブも、おなじくパワータップ製ですが、ストレートプルタイプのPowerTap GSを選択しました。ハブ型はパワータップ製しかないこともあるのですが、同じメーカーにすることで、計測精度や誤差などが少ないこと期待しての選択です。 PowerTapGSは、DT SWISSの240Sストレートプルハブがベースに、強度を保ちつつフランジを削って、G3とおなじトルクチューブを組みこんだ製品とのことです。 パワーメータ組み込みにより削られた重量は公表されていませんが、結果として、240Sハブが212gに対しGSが325gと、実質的には113(= 325 – 212)gの増量でパワーメータの組み込みに成功しています。 ワイヤレス送信部のパワーキャップについてはANT+・Bluetoothに対応しており、現行のPowerTapG3とも共通ものでした。外出時の電池交換も、共通のパワーキャップ着脱工具を携帯しておけば大丈夫です。 リム – DT SWISS RR441 リムは、せっかくなのでマビックのラインナップにはない、非対称のDT SWISSのRR441で組んでみました。DT SWISSの市販リムは最近ラインナップが一新され、現行のラインラップでRR441は最軽量のリムになります。…

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Mavic CXP Pro – PowerTap G3へのアップグレード

Mavic CXP Pro – PowerTap G3へのアップグレード

現状の9速ロード用のホイールを、とりいそぎ11速用に刷新してはみたのですが、通常ハブのホイールの一つを、パワーメータつきのハブに交換してみました。 いったん、パワーメータを導入してみると、なんとなくパワーのログがとれないライドが物足りなく思えてしまいます。かといって、自転車を乗り換えるたびに、ホイールを入れ替えるのも面倒なのが、今回のキッカケです。パワーメータが付きのハブとなりましたが、結果的には、交換前のホイール重量とほぼ同じ、若干軽いホイールにく仕上がりました。 PowerTap G3のスペック 今回はハブのみの交換で、リムは現状の32Hのリム(Mavic OpenPRO)を流用しています。交換の対象となるハブは105ハブ(FH-5800)でしたが、リアハブは前回のMavic OpenPROに組み合わせたものと同じPowerTap製のハブ、通常スポークタイプのPowerTap G3を選択しました。 今回の交換したハブ(Powertap GS)と交換前のハブ(Shimano FH-5800)の主要スペックです。PowerTap GSは見た目的には大きくも見えるのですが、意外なことに、パワータップに交換したほうが、ホイール重量的には軽くなります。 No メーカー 製品名 重量 (g) ホール数 クロス数 スポーク左(mm) スポーク右(mm) ホイール重量 (g) 1 Powertap GS 325 32 3 292…

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9速ホイールの処分 – なぜ9速のままだったか

9速ホイールの処分 – なぜ9速のままだったか

直近の台数分のホイールは確保できたので、今まで乗ってきた9速のホイールは、処分することにしました。利用期間にするといずれも20年近く乗ってきたホイールですので、手持ちの補修パーツもなくなり、完全な修理ができていないものもありました。 9速ホイールの処分 ロングライドや通勤がメインなためか、現存しているのは、気がついてみるとほとんど手組みホイールになってました。完組のホイールについても、メーカ側の補修部品の問題もあり、気が付いてみればWH-7700のみしか残ってませんでした。写真にある、各ホイールの内訳は、左から以下の通りです。 [1] Shimano HB-6500 + FH-6500, ARAYA RC-540 32H, HOSHI #14 [2] Campagnolo Chorus 9Speed, Bianche NTH 420 32H [3] Shimano WH-7700 [4] Shimano RX-100, ARAYA LP-60 32H,…

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