COROS心拍センサー レビュー:Polar Verity Senseユーザーが感じたメリットと使用感

COROS心拍センサー レビュー:Polar Verity Senseユーザーが感じたメリットと使用感

COROS心拍センサー レビュー:Polar Verity Senseユーザーが感じたメリットと使用感 通勤時の心拍計は、長らくPolarの光学式心拍計(Verity Sense)を愛用してきました。測定の安定感には満足していた一方で、日々の使い勝手(装着〜計測開始、外した後の扱い)については、もう少し手間を減らしたいと感じる場面もあり、COROS心拍センサーを購入してみました。 使い勝手:自動待機モードがとにかくラク COROSを選んで良かった点として、特に評価したいのが 「自動待機モード」 です。COROSには明確な電源ボタンがなく、装着すれば数秒で自動的に計測が始まり、外せば数秒で待機モードに入ります。日常的に使う機器だからこそ、この“操作の少なさ”は大きなメリットでした。 Polarの光学式心拍計では、たまに電源を切り忘れてしまい、いざ出かけようとするとバッテリーが切れていることがありました。しかし、COROSではその心配がほとんどありません。 通勤中にサイクルコンピューターでバッテリー低下のアラートが出た場合、充電頻度は 月に1回程度 という感覚です。公称では連続稼働時間38時間、待機モード80日間とのことですが、電源ボタンがなくてもバッテリー消費が気になることはありませんでした。 計測の安定性:異常値がなく遅延も気にならない COROS心拍センサーの計測については、従来の光電脈波法(PPG: Photoplethysmography)方式の心拍計にありがちな 「運動初期の立ち上がりが遅い」 といった挙動が、通勤の使用範囲ではほとんど気になりませんでした(内部で何らかの補正が入っているのかもしれません)。 心電式(ECG)の心拍計と並べての直接比較など、細かな検証データまでは取れていません。ただ、通勤用途で使う限りでは「明らかに低すぎる」「異常に高すぎる」といった、違和感のある値が出ることはありませんでした。 まとめ:「手間の少なさ」が最大の価値 COROS心拍センサーは、通勤のように「毎日サッと使いたい」場面で、電源操作を意識しなくていいという点がとても効きます。装着するだけで計測が始まり、外せば待機に入る。たったそれだけですが、積み重なるとストレスが確実に減りました。 計測精度についても、少なくとも通勤用途では大きな違和感はなく、PPG方式で気になりがちな立ち上がりの遅さも目立ちません。日常使いの心拍計として、使い勝手重視で選ぶなら満足度は高い心拍計です。

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新型SPDクリート CL-MT001 – マルチエントリーと静音化によるSPDペダルの変革

新型SPDクリート CL-MT001 – マルチエントリーと静音化によるSPDペダルの変革

シマノから「約30年ぶりに大幅アップデート[1][2]」との触れ込みで、新型SPDクリート CL-MT001が発表されました。元々はトレイルライドやエンデューロ競技向けに企画された製品ですが、オフロードのテクニカルな場面だけに留まらず、熟練者から初心者まで、あらゆるSPDユーザーに恩恵のある製品です。 個人的には、通勤などのシティライドで日常的にSPDペダルを使うユーザーにとって、装着性能の向上と歩行時の静粛性向上は極めて重要なポイントです。現行の定番であるSM-SH51と比較しても優位性は明確で、現時点では欠点が見当たらず、「SPDを進化させた」製品と言えます。実際、その人気は、発表からわずか1ヶ月で店頭から姿を消してしまうほどです。 CL-MT001の特徴 CL-MT001の発表[1][2]から暫くして、自転車専門店(ワイズロード)に立ち寄ってみると、早速店頭に並んでいたので、試しに購入してみました。ただし、1週間後に、系列の別店舗に行ったみたところ、早くも品切れで、その人気の高さが伺えます。 店員さんに聞いたところ、大量に入荷したものの一気に売れ切れてしまったそうです。発注をかけてはいるものの、次回入荷は未定の状況とのことでした。ネット通販でも早くも品切れ状態ですので、興味がある方は、店頭でみかけたら、即決での購入をお勧めします。 現行品(SM-SH51/56)との比較 現在販売が継続されているSPDクリートは、SM-SH51とSM-SH56の2種類に収束しています。1990年に登場[4][5]したSM-SH50は、1995年にSM-SH51[1][6]として改良され、30年にわたり販売が継続されている、定番のシングルモードのSPDクリートです。 特性 SM-SH51 SM-SH56 CL-MT001 装着方式 単一方向 (前側のみ) (前側のみ) 多方向 (前・後・真上側) 脱着方式 単一方向 (外側のみ) 多方向 (外・上・斜め方向) 単一方向 (外側のみ) 厚み 6.3mm 6.3mm 6.0mm フロート…

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PowerTap GS + DT SWISS RR 441 フロントホイールメンテナンス

PowerTap GS + DT SWISS RR 441 フロントホイールメンテナンス

先週末に行われたMt.富士ヒルクライムでの接触[1]もあり、調整も含めて、PowerTap GS + DT SWISS RR 441[2][3]のフロントホイールをメンテナンスしました。幸いにも、接触したスポークを保持していたハブやリム側への影響は見られず、スポーク交換で様子を見てみることにしました。 フロントホイールの破損確認 富士ヒルクライムで接触したホイール[1]を帰宅後、確認してみました。接触事故ながらも、幸いにも横振れは少なく、ハブやリム側への影響も少なそうです。 分解までの目視では、接触して曲がっているスポークは1本しか確認できず、全体的にテンションが抜けているスポークもありませんでした。自己責任ではありますが、接触サイドのスポークの全交換までは、必要なさそうです。 スポーク部品の注文 破損も軽微そうなので、全体的なスポーク交換まで不要[3]と判断し、今回は、まずは曲がっているスポークのみ交換して様子を見てみることにしました。交換部品の対象の、ストレートプルのCX-RAYスポークについては、パックスサイクル[4]さんで、取り寄せました。 CX-RAYスポークについては500円/本[4]と、より高価になった感はありますが、1本単位でも、国内での取り扱いがあるのは有難いところです。クリックポスト便の選択もできるため、送料も安価で済むのも助かります。 交換と調整 交換部品が届いたので、早速交換作業に入ります。まずは、曲がっているスポークを取り外して、ハブやリム側の状態を確認します。心配していた、スポークを保持していたハブフランジやリムウォール部への影響は見られず、想定通り、スポーク交換のみで済みそうです。 曲がっているスポークのテンションとニップルからスポークの出具合を確認し、新しいスポークと交換します。破損部のニップルは念のため新品に、組み立て時と同じDT Swiss製の純正ニップルに交換し組み付けます。 交換したスポークはを、交換前のニップルの出具合とテンションを目安として、一気に締め上げます。気にしていた、センターずれもなく、気になる範囲でリムの振れ取りを行い、作業完了です。 作業ついでに、後輪のホイールも確認しましたが、軽微な調整で済みました。最近のホイールは、アルミリムの剛性も高く、スポークの品質も高いためか、経年経過による緩みも少なく、調整がずいぶんと、楽になった印象があります。 最後に Mt.富士ヒルクライムでのアクシデント[1]をきっかけに、PowerTap GS + DT SWISS RR 441ホイール[2][3]のメンテナンス行いました。幸いにも、ハブやリムへの深刻な影響はなさそうで、接触したCX-RAYスポーク一本の交換で、様子を見ていくことにしました。今後も、ホイールの状態を定期的に確認し、必要に応じてメンテナンスを行っていきたいと思います。 [1] Mt.富士ヒルクライム 2025…

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SHIMANO SH-RC703 レビュー – シンプルながらハイエンドモデルの技術を継承したモデル

SHIMANO SH-RC703 レビュー – シンプルながらハイエンドモデルの技術を継承したモデル

シマノのロードシューズは、性能、快適性、耐久性のバランスが非常に良く定評があります。特に「SH-RC703」は、同社のハイエンドモデル「S-PHYRE RC903」の技術を継承しつつ、より手頃な価格で高性能を実現したミドルグレードモデルとして人気を集めています。 シマノのロードシューズ初代モデルのRC7(SH-RC700)を2016年の発売以来愛用してきましたが、長年の使用によりかなり傷んでしまい、デザインも時代遅れになってきたため、SPD-SL用の新しいシューズを探していました。 シマノの上位モデルのロードシューズは、これまで派手なカラーリングのデザインが特徴でしたが、今回発表された4代目となるSH-RC703は、シンプルで洗練されたデザインに一新された点が、今回の購入の決め手となりました。 ベーシックなデザイン – シンプルでスタイリッシュ SH-RC703は、RC9シリーズをはじめとするこれまでのシマノロードシューズに見られた派手なカラーリングから一転し、よりベーシックで落ち着いたデザインが採用されました。前モデルのSH-RC702のグラデーションカラーデザインから、モノトーンの単色デザインへと変更され、すっきりとしたフォルムと洗練されたシルエットが特徴です。 このシンプルなデザインは、初心者からベテランまで、幅広い層のサイクリストに受け入れられるでしょう。また、ツートンカラーのデザインが多いシマノロードシューズですが、SH-RC703では、アッパー部とヒール部で同一の素材を使用することで、より一体感のある仕上がりとなっています。 BOAダイヤルの採用 – ベルクロと樹脂パーツの削減 SH-RC703には、微調整が可能なBOAダイヤルが2つ搭載されており、走行中でもライド中の足のむくみや締め付けすぎを、片手で簡単に解消できます。2つのBOAダイヤルは着脱は面倒ですが、ロングライドを考えると、足首と足の甲部分を、個別に調整できるのは、やはり便利です。 パワーゾーンレースガイドは、シマノロードシューズの特徴ではあったのですが、上位モデルのRC9を踏襲し、本モデルから廃止となりました。また、ベルクロと樹脂パーツの廃止は、近年のロードシューズのトレンドとなっていますが、適材適所での樹脂パーツの採用は、シマノらしい質実剛健的さが感じられます。 独自のサラウンドラップ構造 – シュータンの廃止による快適性 最近のシマノロードシューズ、独自のサラウンドラップ構造が採用されているのが特徴です。圧力が均等に分散されるため、長時間の使用でも足が疲れにくく、アッパーがシームレスに足全体にフィットします。 ペダルにパワーを効率的に伝えるとともに、長時間のライドでも快適性を損なわない設計です。また、サラウンドラップ構造の採用により、従来のシュータンは廃止され、何よりシューズの着脱がしやすいのがメリットです。 カーボンソールの剛性感 – ダイレクトさと快適さの両立 SH-RC703は、ソール剛性は10とやや控えめですが、剛性に優れたカーボンソールが採用されています。踏み込んでみると心地よいダイレクトな剛性感があり、適度なシューズ全体の剛性感も、足裏全体の踏み込みをサポートしてくれています。 外面的には、初代モデルのSH-RC700や他社モデルのような、ソール全体がカーボン剥き出しのデザインではなく、ペダリングの接触面となるクリート部以外は保護されています。外面的には、いかにもカーボンソールなデザインではありませんが、内面的にはヒール部まで一体成形されたカーボンソールで覆われています。 カーボンソールは中抜きされており、クリート部までコンポジットナイロンソールの部品が嵌め込まれています。カーボンソール特有のパワー伝達のダイレクト感を提供つつ、必要以上に硬すぎないため、ロングライドでも快適に使用できる絶妙なバランスを実現されています。また、剛性感だけではなく、雨天時や洗浄時などの耐久性も期待できそうです。 WIDEモデルの選択肢 – ロングライドや冬季でも快適 幅広の足を持つライダーにとって、シマノのWIDEモデルの存在はありがたいラインナップです。SH-RC703も通常モデルに加え、WIDEモデルも展開されています。シューズのフィット感は、快適なライドに直結します。特に、長時間のライドでは、適切な幅のシューズが足の疲労を軽減するため重要です。 個人的に、シューズを選択する最重要事項は、「足が痛くならない」快適性です。また冬場には、厚手のソックスを履くことも多いため、WIDEモデルの選択肢は、通勤など、通期で使用するライダーにとって非常に有用な選択となります。…

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SHIMANO SH-RC302レビュー – シンプルかつトレンドが詰め込まれたエントリーモデル

SHIMANO SH-RC302レビュー – シンプルかつトレンドが詰め込まれたエントリーモデル

シマノのRC3は、2021年にラインナップされたシマノノレーシングロードシューズで、上位モデルから多くの機能を受け継ぎ、エントリーモデルの枠を超えた充実した機能を備えたロードバイクシューズのグレードです。今年、2代目モデルとしてSH-RC302にリニューアルされ、初代モデルのSH-RC300への改善点もあり、今回購入してみました。 今回のSH-RC302も、RC3グレードらしい価格帯を超える品質と機能性は維持されています。レースグレード向けの改良により価格向上はありつつも、全体的な剛性感やチープな部分は改善されており、コストパフォーマンスを重視するライダーには、間違いなくおすすめできる一足です。 SH-RC302の特徴と利点 SH-RC302は、SHIMANOのハイエンドモデル「S-PHYRE」シリーズで培われた技術を継承しつつ、現代的なトレンドを取り入れたコストパフォーマンスに優れた、高性能なロードシューズに仕上がっています。モデルナンバー的には、SH-RC301はスキップされたのでしょうか。初代モデルのSH-RC300との比較を交えて、特徴をまとめてみます。 BOAダイヤルの採用 – 素早い脱着と調整 SH-RC302も、低価格帯ながらBOAダイヤルを一つ搭載し、ベルクロとの併用もないシンプルな設計です。この価格帯では通常ベルクロや靴紐が一般的ですが、成熟が進み、ベルクロだけではなくルーティングの樹脂パーツがないのも、近年のロードシューズのトレンドではないでしょうか。 例えば、ロングライド中に足がむくんでも、BOAダイヤルを回すだけで簡単に緩められるのは大きなメリットです。また、従来のバックル式に比べてメカニカルなトラブルが少ないため、安心して使用できます。 BOAダイアル位置の変更 – 改良されたフィット感 初代モデルのSH-RC300では足首やヒール周りのフィット感に甘さもありましたが[1]、SH-RC302では、BOAダイアルの位置が一般的な高い位置に変更され、課題であったフィット感の甘さが改善され、足首からヒール周りまでのホールド感が向上しています。 初代モデルのSH-RC300では、低いBOAダイアルの位置は独自のデザイン性への寄与もありましたが、一般的な位置へ変更されました。ヒールカップの形状も変更され、SH-RC300ではが絞りこまれていた形状が、包み込むような形状に改良され、ヒールの安定性に寄与しています。 ベーシックなデザイン – シンプルでスタイリッシュ RC3シリーズは、シンプルでありながらスタイリッシュなデザインが特徴です。SH-RC302では、、アッパー部とヒール部で異なる素材が異なる、RC上位モデルのデザインが取り入れられましたが、単色をベースにベーシックなブラックやホワイト、ネイビーなどのシンプルなカラーバリエーションがラインナップされています。 S-PHYREを筆頭とするシマノノレーシングロードシューズは、トレンドを先取りしている面もあるのか、奇抜なデザインが多く、好みが分かれるところではないでしょうか。シンプルなデザインを求める方にとってSH-RC300は魅力的な選択肢です。デザインは控えめですが、細部の仕上がりには妥協がありません。アッパーのステッチや素材の質感からは、シマノの製品へのこだわりを感じます。 ソール構造の改良 – 全体的な剛性は向上 数値的なソール剛性は6と、初代モデルのSH-RC300と同じとされていますが、ソール全体の剛性は明らかに向上しています。外面的なクリート部の剛性に変化はありませんが、手の力でも歪ませられた前モデルのソール全体の柔らかさが、改善されています。 SH-RC300と同じ素材感のコンポジットナイロンソールですが、ソール部は再設計されています。ハニカム構造部のパターンは変更され、肉抜き部の面積も小さく素材の充填率が大きくなり、ソール全体の剛性感に寄与しています。ベンチレーション部の小型化は、寒冷期など、通期の利用にはありがたい変更です。 再設計されたソールは、クリート部が簡易的な 防水シールは廃止され、ナイロンカバーの嵌め込みに変更されています。ナイロンカバーは、クリート部の剛性感だけではなく、雨天時や洗浄時などの耐久性も期待できそうです。 WIDEモデルの選択肢 – ロングライドや冬季でも快適 SH-RC302は通常モデルに加え、WIDEモデルも展開されています。幅広の足を持つライダーにとって、シマノのWIDEモデルの存在はありがたいラインナップです。シューズのフィット感は、快適なライドに直結します。特に、長時間のライドでは、適切な幅のシューズが足の疲労を軽減するため重要です。…

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モンベルのサイクルレインウェアレビュー: 通勤とロングライドに最適な防水アイテム

モンベルのサイクルレインウェアレビュー: 通勤とロングライドに最適な防水アイテム

最近は、雨季に限らず、週単位で雨が降りやまないことも増え、帰宅時にゲリラ豪雨に見舞われる機会も増えてきました。近年の気象状況の変化から、雨となる日も増えてきたため、レインウェアを新調することにしました。 最近の天候の変化 毎日の自転車通勤では、降水量が1mm/hであれば、レインウェアは不要で済ませてきました。しかし、最近は雨季に限らず、天候不順な日も多くなり、帰宅時の日没時に天気が急変し、いわゆるゲリラ豪雨に見舞われる機会も増えてきました。 雨天が想定されるロングライドでも、夏場であればレインウェアを着用することは稀ですが、終日2mm/hの降雨が想定される場合には、手持ちのアウトドア用レインウェアに、サイクリング向けのレイングローブやシューズカバーを組み合わせて済ませてきました。 ただし、アウトドア全般に向けた製品のため、裾バンドが必要であったり、走行時のゴワつきやバタつき感があります。また、通勤にはオーバースペック感があり、携帯性も悪いため、通勤を主目的にレインウェアを新調することにしました。 レインウェアの新調 サイクリング用途のレインウェアは各社から販売されていますが、サイクリング分野でも老舗的なモンベルのレインウェアを試してみました。通勤の短時間での利用を考え、軽量でコンパクトなものを選択してみました。 メーカー 商品名 耐水圧 透湿性 重量 モンベル ドライテックサイクルレイン ジャケット 20000mm↑ 8000g/m²・24hrs 220g モンベル U.L.サイクル レインジャケット 20000mm↑ 15000g/m²・24hrs 161g モンベル スーパーストレッチ サイクルレイン パンツ 20000mm↑ 15000g/m²・24hrs…

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Wahoo KICKR MOVE + KICKR CLIMBを試してみて

Wahoo KICKR MOVE + KICKR CLIMBを試してみて

KICKR 2020の故障[1]により、Wahooサポート経由で日本代理店から新品購入の割引オファーがありました。KICKR MOVEは、ダンシングには不向きながらも、疲労軽減にもつながり自然なペダリングが可能となるスライド機構が導入されています。懸念としは、KICKR 2020[1]とCLIMB[2]の2回の故障を経験し、KICKR MOVEについても無償の保証期間が1年と短いことです。 購入前にWahooサポートに確認したところ、KICKR MOVEも故障箇所によっては有償の修理も期待できない[1]とのことでしたが、他社製品では手持ちのKICKR CLIMBは活用できす、再度Wahoo製品のMOVE購入に踏み切りました。 KICKR MOVEの特徴 KICKRについては、登場以来の基本性能およびデザインが踏襲されています。KIKCR MOVEについても、全体的なサイズ感や、メインコンポーネント部については従来デザインと共通です。 KICKR 2020(V5)とKICKR MOVEを比較してみても、メインコンポーネント部には、特徴的なWIFIのLEDランプが追加されている程度です。ただし、持ち運びのハンドル部が交換可能となり、より取り回しやすい位置に変更されています。 今回、KICKR MOVEに搭載されたスライド機構は、KICKRにおけるメジャーアップデートと言える刷新になりますが、いくつかマイナーな更新も合わせて、その特徴につきレビューしてみます。 ◎ MOVE – 機械式スライド機構の導入 KICKR MOVEの最大の特徴は、本題部分が前後にスライドする機構が組み込まれたことでしょう。従来の左右5°の範囲内で傾く設計であるAXISフィートも標準装備されているため、固定式のトレーナーでありながら、前後左右の移動が実現されています。スライド機構は機械式で、前後に7cm、合計14cmの範囲で動作します。 スライド動作は、実走から想像される単純な前後へのスライドではなく、振り子のような動きをします。また意図した動きではなさそうですが、スライド機構部自体にも左右1°ほどの遊びがあるため、AXISフィートに加えて左右の揺れに対しての追従性が増しています。 スライド機構は、電子的な制御もなく、耐久面も期待できます。また、ロックアウト機構も備え付けられており、バイクを装着時やトレーナーの移動時はもちろん、スライド機構をオフにし従来のKICKRのような固定ローラとして利用する機構としても活用できる点も、保険的な意味で有難い機能です。 ○ 乗降時の振り子感 スライド機構を有効にしている場合、KICKR MOVEの乗り降りは、少なからず振り子感があります。固定ローラーの感覚で粗っぽく乗降すると、スライド機構により、かなりの振り子動作が発生します。 例えれば、揺れた船に乗降する感じでしょうか。静かに乗降すれば振り子感は抑えられますし、派手に乗降しても、KICKR…

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Bianchi Mega Proのハンドルバー交換: Deda Piegah RHMへの暫定的な交換

Bianchi Mega Proのハンドルバー交換: Deda Piegah RHMへの暫定的な交換

20年以上愛用してきたBianchi Mega Proですが、気づかぬうちに生じていたハンドルバーが歪んでおり、交換しました。旧規格のロードバイクなため、新品パーツの入手は難しい状況ですが、交換品を取り付ける際に気がついた盲点もあり、今後も継続的に調整を行う予定です。 ハンドルバーの歪み 指摘されるまで気がつかなかったのですが、ハンドルバーがわずかに歪んでいることが判明しました。このハンドルバーは、1999年の購入以来一度も交換しておらず、20年以上乗車してきたものです。知らず知らずのうちに、ダンシングなどでかかる力により徐々に歪みが蓄積していたのでしょう。 ハンドル周りは、当時の定番であるITM Big OneステムとITM Super Europa 2ハンドルバー、ヘッドは1インチのレコードヘッドセットの組み合わせです。特にハンドルバーの左側が、わずかに下方向へ落ち込んだように歪んでいました。 幸いにも、ステムやヘッドパーツに異常は見られず、ステムを基点にハンドルバーだけが変形していたことから、ハンドルバー単体の経年劣化と判断しました。 ハンドルバーの選定 今回交換するITM Super Europa 2は、当時主流だったクランプ径25.4mmのモデルです。1インチのヘッド周りは、シマノ(HP-7410)にしろカンパニョーロにしろ、現在でも新品パーツが入手できます。しかし、ハンドルバーは、現在は31.8mmが標準規格となり、互換性のあるハンドルバー選びは、かなり選択肢が限られてきています。 ITMブランドでの25.4mm径のハンドルバーは現行ラインナップに存在しないため、交換用のハンドルバーとして26.0mm径のDeda Piega RHMを選択しました。クラシカルなシルエットながら、モダンなフィーリングもあり、選択しました。 暫定的な対応 ところが、購入してから気が付いたのですが、現行のITM Big Oneステムでは、このハンドルバーの取り付けはできませんでした。具体的には、ハンドルバーのショルダー部分の形状により、ステムが通過することができませんでした。 現行のITM Big Oneステムの利用はあきあらめ、暫定的に手持ちのITM Big Oneステム(フェイスプレート式)へ交換し、Deda Piega…

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Shimano PD-EH500 ペダル – 快適性と実用性を兼ね備えたハイブリッドペダル

Shimano PD-EH500 ペダル – 快適性と実用性を兼ね備えたハイブリッドペダル

片面SPD/片面フラットペダルのハイブリッドペダルのPD-A530の後継モデルとして、PD-EH500が販売されました。基本的には通勤で利用しているSPDペダル[6]ですが、休日に近所の公園や街乗りに出かける際の、スニーカーで気軽に乗れるフラットペダルの利便性を求めての購入です。 ハイブリッドペダルには中途半端な印象もあり、かつては所有していたハイブリッドペダル(PD-M324)は売却してしまった経緯もありました[4]。ただし、PD-EH500はSPDペダルとしての使いやすさに重点が置かれながらも、フラットペダルとしての実用性が高い次元で両立されており、ハイブリッドペダルへのネガティブな印象は払拭されました。 デザインと構造 PD-EH500は、PD-A530の後継モデルとして、ライトアクション仕様[1][2]に変更された、片面がSPDビンディング、もう片面がフラット面のハイブリッドペダル[1]です。外観は大きめながらも、肉抜きデザインにより平均重量はペアで383gと、ケージ付き両面ペダルの普及モデルPD-M530(約455g/ペア)と比較すると、かなり軽量です。 耐久性に優れたアルミボディ&クロモリ軸、シーリング構造のカートリッジ軸ユニットでローメンテナンス、実勢価格は8千円前後と入手しやすい価格帯です。 ただし、ライトアクション仕様への変更もあり、付属しているマルチリリースタイプのクリート(SM-SH56)は緩すぎる感があるので、慣れた段階で、シングルリリースタイプのSM-SH51への交換をお勧めします。 使いやすさ(通勤での利便性) 試走してみるまではわからなかったのですが、重量配分的にSPD面を装着しやすいように設計されており、両面ペダルと遜色ないSPDペダルとして活用できます。SPDの装着性の良さと合わせ、片面のロードバイクのペダルに慣れたユーザーであれば、すぐに使いこなせるでしょう。 その反面、フラット面のキャッチは若干テクニカルな動作が必要です。もちろん、踏み面が違った場合には、走行中に足の感覚でペダルの向きを確認して、裏返すのも簡単ではありますが、慣れないうちは戸惑うかもしれません。 ○ フラットペダルのキャッチ方法 最初に、課題となるフラット面ですが、若干テクニカルなスタート動作が必要となります。信号待ちなどで右ペダルが上死点にある場合、下死点となる左ペダルはフラット面を上にして停止していますので、フラット面が上を向いている区間で足を乗せるのが、基本動作となります。 意識的には右足を踏み出すと同時に、左足をフラット面に乗せるイメージが、うまくいきます。慣れないうちは、左足をフラット面に乗せる動作をしてから、右足を踏み出すようにすると良いでしょう。 もう一つは、上死点でキャッチする方法です。ゆっくりめのスタートであれば、後述するように、左ペダルが上死点に到達するとフラット面を前面に倒立するので、足首を立てて足裏でペダルを待って、フラット面をキャッチできます。 ◎ SPDペダルの装着方法 フラット面と比較すると、SPD面のキャッチは非常に簡単で、左ペダルが上死点に到達した時点で、踏み込んでクリップインします。言い換えれば、通常のロード用のペダルと同じ動作でクリップインできるので、難しい点はありません。 左ペダルが上死点に到達した時点で、SPD面が進行方向と逆を向いている状態なります。ケージが大きく重量もあるためか空回りしてSPD面が裏返る心配もなく、簡単にクリップインできます。軽量かつコンパクトなロードペダルより、より簡単にペダルキャッチでき、気楽かつ確実にスタートできます。 ○ ペダルの踏み心地 SPD面の踏みごごちに関しては、良くも悪くも、SPDビンディングペダルとしては標準的な踏み心地です。フラット面のケージの効果はなく、最近の踏み面積が大きめのSPDペダルと比較すると、いわゆる点で踏むような踏みごごちです。 踏み面積の小ささは、往復2時間程度の通勤では問題にはなりませんが、長時間のライドでは、足裏の一部に荷重が集中し、痛みを感じるかもしれません[5]。 ただし、通常のクリップペダルのように、足裏が痛くなったら休憩するのではなく、フラット面に乗せ替えて足裏の痛みの回復をしながら漕ぎ続けられる、ハイブリッドペダルならではの利点はありそうです。 フラット面の踏み心地は、フラットペダルとしては標準的な踏み心地でしょう。アルミケージといっても剛性感が高い踏み感はなく、MKSのRX-1などのピスト用ペダルのような剛性感はありません[6]。 ただし、フラット面には、滑り止めのピンが配置されているので、クリップレスではありますが、横滑りするような感覚はありません。 ◯ 固定力 PD-EH500は、CLICK’R(クリッカー)ペダルの流れを汲む、いわゆる「ライトアクション」仕様に変更された製品です[1]。レクリエーションを目的に設計された製品のため、競技での使用や激しい動きを伴うような使用をする場合は注意が必要です[1][2][3]。 通勤レベルの、通常の引き足やダンシングで外れることはないのですが、ステップアウト力が62%(スプリングポジション最小時)低減されているため、標準付属のマルチモードのSM-SH56クリートでは、ゆるめな感があります。一長一短ですが、 通勤といえども、不意なリリースを防ぐため、通常のSM-SH51クリート交換しています。…

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オーストリッチ P-115S パニアバッグ + RC-1200

オーストリッチ P-115S パニアバッグ + RC-1200

2泊3日のロングライドの予定があったので、以前から気になっていた、オーストリッチのP-115Sを購入してみました。このパニアバッグには、ミノウラから専用キャリア(RC-1200)も販売されており、あわせての購入です。今回、早速試走してみたので、そのレビューをしてみます。 P-115S パニアバッグとは? P-115Sは、おなじくオーストリッチのパニアバッグ(P-115)のハーフサイズの製品です。520gの軽量タイプで、ロードバイク用の専用キャリアとあわせて、数泊のツーリングには最適では?と思い購入してみました。 生地はターポリンという、建築工事用養生シートや簡易テント用に用いられている素材のようです。生地の表面は合成素材で、見た目的にもかなりの防水性がありそうです。今回の試走では、20mmの土砂降りの中を走りましたが、なかなかの防水性を発揮してくれました。 RC-1200とは? – 26.0mmのシートポストは注意 RC-1200は、オーストリッチ社とのコラボレーションで企画された製品とのことで、キャリア取付け用のダボがなくても取り付け可能なリアキャリアです。一般のキャリアと比べると、かなり細身で幅狭ですが、ロードバイクには取り付けも簡単かつ軽量で相性がいい感じです。 RC-1200は、シートポストとクランプで接続するタイプです。ただ、購入したから気が付いたのですが、シートポストクランプの対応は27~35mmまででした。最近のロードバイクでは問題ないと思うのですが、今回装着したLOOKのシートポストは26.0mmなので、手持ちのミノウラのシム(おそらくLW-STD付属品)で対応できたは、ラッキーでした。 試走 – 防水性もある! 早速、今回目的の2泊3日のツーリングで、P-115Sを取り付け試走してみました。距離的には、東京→高崎→白馬→東京の合計約600kmの道のりです。 着替えや輪行袋、予備のタイヤなどをパニアバッグに詰め込みましたが、走行はかなり安定しています。シッティングでもそうですが、ダンシングしてもパニアパッグを装着している感じが少なく、振られるような感覚もありませんでした。 初日、二日目は晴天に恵まれましたが、最終日はけっこうな悪天候になりました。雨も終止降り続き、十石峠や矢弓沢林道では降った雨が川となって流れているほどでした。帰宅して雨量を確認してみると20mmと、なかなかの土砂降り状態でした。 ただ、この土砂降りの中でも、パニアバッグへの浸水はなく、中は濡れていませんでした。メーカーとしては、完全な防水は保証していない製品ではありますが、十分なレベルです。途中に補給のために、何度かコンビニに寄ったのですが、パニアバッグのタオルは濡れておらず、コンビニに入る前に濡れた体を拭くのに、ずいぶん助かりました。 ただし …. 到着直前でトラブル発生 ただ、最終日の土砂降りは、なかなかひどく残念ながら270kmほど走ったところでDNFとなりました。東京に入ってからも時折20mmの土砂降りが断続的にあり、途中の峠の登り下りも時折歩いてしまい、また雨でのパンクもあり、13時間ほど走ったものの距離はあまり稼げませんでした。 最終的には、到着まで50kmほどの地点で、またまた20mの土砂降りとなり、チェーン落ちがきっかけでリアディレイラーのホイール巻き込んでしましました。原因は、ちょっとした上り坂があったので、フロントアウター、リアローギアでダンシングしたところ、ハイトラクションでチェーンが落ちたきっかけで、ディレイラー(RD-R8000)がホイールに巻き込まれてしまいました。 調整具合もあったと思いますが、おそらく土砂降りの雨で、チェーンが滑りやすくなったいたのだと思います。すぐに足は止めたのですが、スポーク折れは1本にとどまったものの、かなりの巻き込み具合で、応急修理できるレベルではありませんでした。結局は、自走はあきらめ、近所のファミレスにそのまま待機して、家族に迎えにきてもらい、その日は終了となりました。 土砂降りもあり、P-115Sの良い試走にはなったのですが、まずは今回のホイール(PowerTap GS + DT SWISS RR 441)の修理と、リアディレイラー(RD-R8000)の交換が必要となる大きなトラブルでの終了となりました。その修理については、またレビューしてみたいと思います。

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