LOOK KEO BLADE (2024)インプレッション – KEO MAXとの違いは?

LOOK KEO BLADE (2024)インプレッション – KEO MAXとの違いは?

10年ぶりのフルモデルチェンジとされるLOOK KEO BLADE (2024)を、期待を込めて購入してみました。プラットフォーム幅の縮小による踏み心地の変化と、クリップインの向上に期待しての購入です。 結論から言うと、従来はKEO MAXとKEO BLADEは明らかな別モデルのような感覚でしたが、今回のKEO BLADEは両者の中間、もしくはKEO MAXの上位互換といった感じのオールラウンダー的な進化です。 KEO BLADE (2024)は、KEO MAXの踏み心地の良さと、従来のKEO BLADEの剛性を兼ね備えています。踏み幅や踏み心地の変化、着脱性の向上は特筆すべき点ですが、従来のプラットフォーム幅の安定感や、踏み心地の変化に違和感を感じるかもしれません。 歴代KEO BLADEの比較 前回のフルモデルチェンジのKEO BLADE 2(2014)以降は、2018年の踏み面のマイナーチェンジのみに留まっていましたが、今回はプラットフォーム全体が変更され、踏み面となるプラットフォーム幅および形状が一新されています。 KEO BLADE (2024) KEO BLADE (2018) KEO BLADE2 (2014) プラットフォーム幅 64…

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LOOK KG231 ブレーキ台座のガタつき応急修理

LOOK KG231 ブレーキ台座のガタつき応急修理

最近、KG231の整備をしているときに、ブレーキ台座が多少ガタついていることに気がつきました。もしかすると、結構前から発生していたのかもしれませんが、走行中に体感できるようなガタつきではなかったため、いままでまったく気がつきませんでした。 なんだかんだ20年近く乗ってきたロードバイクですが、走行に問題となりそうな故障が発生したのは、はじめてです。とくに今回はブレーキ部分と致命的なので、そろそろ限界と感じつつも、とりあえず応急処置をしてみました。 ガタつきの具合 ぐらつきの状況を説明すると、ブレーキをかけると台座が時計方向にちょっと動いて、離すと半時計方向にちょっと戻るようなガタがありました。写真のように台座のガタの隙間は0.5mm程度、角度の移動にすると0.5度ぐらいのガタが出てしまってます。 この当時のLOOKのフレームは、その当時の下一桁の数字(1)が示すようにアルミラグ+カーボンチューブのフレームですが、ブレーキ台座についてはカーボンチューブとカシメ工具で取り付けられてるようです。おそらく工法的には、接着とカシメの両方で固定されているのでしょうか。 工具などでカシメればと思いましたが、カシメ部自体にはガタがなさそうです。工具の過度な圧力での、カーボーンチューブへのダメージも気になります。とりあえず、このガタがこれ以上大きくならないような、応急修理を試してみることにしました。 瞬間接着剤で応急処理 最初は、プラモデル工作用途のパテやプラ板などでの補強を考えてみたのですが、ガタの隙間的には0.5mmほどで、どちらの装填するのは難しそうでした。最終的には、粘度の低い瞬間接着剤を流し込んでみることにしました。 瞬間接着剤は、タミヤの使い切りタイプです。これを、ブレーキレバーを握りこんで、ブレーキ台座の隙間に流し込みます。粘度がかなり低めなため、隙間には入り込みやすいのですが、ちょっと接着されるまで時間がかかる感じです。 瞬間接着剤が固まるまで、ブレーキレバーを握り込んでアルミ台座を固定します。いったん固定されれば、あとはブレーキ台座のすべての方向から、瞬間接着剤を流し込んで、素人考えながら徹底的(?)な固定を試みてみました。 しばらく乗ってみて 固定後に、ブレーキレバーを握ったり離したりしみてましたが、操作によってブレーキ台座が動くことはなくなりました。瞬間接着剤が、うまい具合に隙間を埋めてくれて、接着してくれたようです。 そのあと、近所を試走して、通勤や80kmほどの山岳ロングライドにでかけてみましたが、応急処置としてはうまく修理できているようです。 ブレーキ部分は想定以上の力が入る部分ですが、今回握った状態で固定しているので、実際にはブレーキを離したときにブレーキ台座が戻らない役目を接着剤が果たしてくれている状態です。 この時代のLOOKのフレームは、アルミとカーボンチューブを組み合わせる製法なので、クロモリやアルミなどの溶接と比べると、どうしても工法的には弱いところがあるのでしょう。 さすがに20年ほど乗っていると、その当時のLOOKらしさのバネ感はすっかりなくなってしまいましたが、それを差し引けばフレーム的な強度は問題ありません。とは言え、またブレーキなど致命的な問題がでたら、さすがに寿命かなと思います。それまでは、またガンガン乗っていこうと思っています。

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LOOK X-TRACK EN-RAGE (PD-M9020との比較)

LOOK X-TRACK EN-RAGE (PD-M9020との比較)

最近、LOOKのMTB系のペダルが刷新されたため、カンパニョーロコンポのロードバイク用ペダルも意識して購入してみました。刷新前は、LOOK独自規格(S-Track)だったのですが、現行品のX-TrackではシマノのSPD互換となったための購入です。 直近のシマノのPD-M9120の刷新[1]にもみられるように、近年のMTBペダルはトレイル重視の設計で、踏み面積の増加と踏み面の後方へのオフセットがトレンドのようです。 さらに、今回のペダルでは、これらのトレンドに加えて、踏み面の傾斜も取り入れられています。これらの設計トレンドを、平坦路も多いロードバイクや通勤視点でレビューしてみたいと思います。 XTR PD-M9020との比較 製品説明にあるとおり[2]、このLOOKペダルもトレイルやエンデューロむけに設計されたペダルとのことです。現行のシマノのPD-M9120とおなじく踏み面が後方にオフセットされており、さらに踏み面に角度がついていて傾斜している形状が取り入れられています。 PD-M9120もトレイルやエンデューロむけに最適化されており[1]、安定性のための踏み面積の向上と、フラットペダルの乗車感再現のための踏み面の後退が最近のトレンドのようです。 ロード用としてみると、この設計トレンドは微妙なところですが、実測を含めてPD-M9020比較してみると以下のような感じです。 -  LOOK X-Track En-Rage Simano PD-9020 LOOK X-Track En-Rage Plus 重量 210g 379g 225g 踏み面積 545mm 585mm 664mm 踏み面傾斜 +5° 0° +5°…

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LOOK KG231 11速化 – 9速からのアップグレード

LOOK KG231 11速化 – 9速からのアップグレード

懸案だった9速時代のホイールも、昨年ひととおり11速化できたことで、現在所有しているロードバークの11速化に着手しました。まず、手始めにしたのが、このLOOK KG231です。変速がULTEGRA(6500系)をメインとしたコンポーネントなため、アップグレードが安価で試しやすいのが1番の理由です。 なにぶん昔のロードバイクなので、できる限り交換する部品を少なくすることで、元の雰囲気を残しつつアップグレードをしたいというのがコンセプトです。 どのコンポーネントをアップグレードした? この時代のカーボンフレームは細身で、最近のコンポーネントのゴツい感じは合わないとの思いもあり、当初は、デュアルコントロールレバーとリアディレイラーのみでの11速化を想定していました。しかしながら、実走した結果、最終的なアップグレードで交換したコンポーネントは以下の一覧となります。 Component 9 Speed 11 Speed Shifters Shimano Ultegra ST-6501 9speed Simano Ultegra ST-6800 11speed Front Derailleur Shimano Dura-Ace FD-7700 9speed Shimano Ultegra FD-R8000 11speed Rear…

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