Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。今年もコロナ禍で例年とは異なるルール下での開催となりますが、一昨年、昨年のコロナ禍でも連続して開催[1][2]されており、毎年の体力測定的なベンチマークとなる唯一のレースです。

残念ながら、今年のレース結果は75:05と、シルバー獲得からは残念ながら5秒遅れとなりました。ただし、得られたものも多く、反省を含め今年のレースを振り返ってみます。

レース前の試走

今年もコロナ禍の開催となり、一昨年、昨年と3年連続で通常開催[1][2]ではなく、出走時間は自己申告性のフリースタートでの開催となりました。 今年は、室内トレーニング[4]がメインとなり、ロングライドの実走も少なかったため、現状を確認に3週間前に試走に出かけました[5]

体重も去年の本番より5kg超過ではあったものの、単独の試走で良い感触を得たかったのですが、結果は料金所から78分でした。パワーメータの精度によるペーシングの問題[5]もあったのですが、最近の体調からすると可もなく不可もなく、ある意味、予想通りの結果でした。

今年も、室内トレーニング[4]がメインの年となりましたが、富士ヒルクライムを想定した実走が少ない割には、致命的ではないタイムに若干安堵しました。L4領域でのトレーニングはこなせるものの、富士ヒルクライムでメインとなるSST領域やL5領域が不調な状態が続いており、今回の試走にもストレートに表れた感じです。

Ven-Topでの予想タイム (74:40)

体重は本番までになんとか落とすとして、本番までの短期間にはなりましたが、仮想富士ヒルクライム[3]として、ZwiftのVen-Topをメインに登ることにしました。Ven-Topを登ることで、富士ヒルクライムの強度と時間的な耐性をつけることが目的です。

富士ヒルクライム本番までのVen-Topのベストタイムは、登頂まで75:16、パワーウェイトレシオは3.95W/kgでした。なんとか復調を感じられるレベルまで戻せてきましたが、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(0.99)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:40と、シルバー獲得にはあまり余裕がない感じでした。

Alpe du Zwiftでの予想タイム (74:10)

Ven-Topでの復調を感じつつ、本番の前週に開催された、公式に開催されている富士ヒルクライム道場[4]のAlpe du Zwift試走に参加してみました。結果としては、登頂まで46:34、パワーウェイトレシオは4.32W/kgと、やや昨年に近いレベルまで復調してきました。

ただし、富士ヒルクライム本番前の最後となるZwiftの試走でも、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(1.54)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:10と、1週間前の直前でもシルバー獲得はギリギリ、余裕がない感じでした。

レース当日 - 天気は良好

例年、富士ヒルクライムの開催は梅雨の時期と重なります。今年も前日の宿泊日も、雨は降ったり止んだりの弱雨が続いました。ただし、起床した4時頃はかなりの強雨が続いていましたが、予報的には雨が前倒しになってきました。

レース前の朝食は、前日の受付にもらった吉田うどんにしました。宿には設備がなかったため、いったん車内で朝食の準備をしていましたが、予報通り準備をしている間に雨が弱まり止んできました。

第3グループでのスタートでしたので、昨年の教訓[2]から、少しでもトレインに乗れる確率を上げようと、早めに宿を出発しました。会場集合する時間には、路面は濡れているものの、すっかり雨は止んでおり、天気も快晴の予報に変わっています。

昨年[2]のようにレース中に雨が降る懸念はなさそうです。会場に到着してみると、明らかに昨年より参加者が多く、例年の富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じです。昨年[2]に続き、久々の快晴の時間帯での出走となりました。

レース結果 - 75:05

レース結果は、せっかくの晴天に恵まれたものの75:05と、シルバー獲得からは5秒遅れのゴールとなりました。体重は、昨年より2Kg超過していたものの、直前のZwiftの仮想富士ヒルクライム[3]の試走結果の実力通りの結果となってしまいました。

今年は、参加者も多くトレインも期待できたものの、スタート時間は自己申請で脚力がまちまちな状況で、かなり混雑していました。特に、スタート直後から料金所までは、追い越しが危ないほど渋滞が激しく、1合目までは落ち着いて安全に登りました。ただ、安全に登る必要はあったものの、緩いトレインを牽引できるほどの、体感的には体調の良さは感じられませんでした。

例年のようにスタート直後の強度が低かったため、体感的にスロースタートになってしまったかもしれません。1合目を過ぎると足並みも揃ってきて、安定したトレインが形成されてきます。ただし、後ろから登ってくる速いトレインには、今度は着いていく気力がありません。ただし淡々と登ることで、大沢駐車場までの到達タイムで、シルバー獲得には1分ほど余裕がある状況には、なんとか踏みとどまることができました。

ただし、この1分の先行タイムで余裕を持ち過ぎたというか、結果的には、大沢駐車場からゴールまでのタイムを大幅に落としてしまいました。感覚的には、ゴール前の最後の登り区間に74分前に入れればと思っていましたが、登り区間に差し掛かる前に74分を切ってしまい、慌てて踏み込んだものの、時すでに遅しといった感じでのゴールとなりました。

レースの振り返り

シルバー獲得を逃してしまいましたが、反省のために昨年の富士ヒルクライムの結果と比較してみました。昨年と比較するとほとんどの区間でパワー、区間タイム共に落ち込んでいます。ただし、当日感じていた体感強度とは裏腹に、料金所から1合目までは、昨年よりもむしろパワー、タイム共に上回る結果でした。パワーは昨年と同等(+1W)でしたが、緩めながらもトレインの効果があった結果でしょうか、区間的には10秒ほど短いタイムでした。

No 経過時間 距離(km) チェックポイント 区間時間 - 平均パワー(W) - 平均心拍数 - 平均ケイデンス -
1 01:25 0.52 料金所 01:43 (+0:18) 281 (-73) 141 (-6) 71 (-10)
2 17:55 5.50 1合目 16:19 (-0:11) 257 (+1) 161 (+10) 77 (-4)
3 28:27 8.92 2合目 11:02 (+0:30) 230 (-10) 167 (+16) 75 (-7)
4 39:53 12.62 3合目 12:04 (+0:38) 221 (-13) 167 (+17) 74 (-6)
5 54:39 17.05 大沢駐車場 14:10 (+0:36) 221 (-2) 167 (+19) 72 (-2)
6 72:47 23.78 ゴール 19:46 (+1:36) 203 (-26) 165 (+16) 73 (-4)

ただし、問題は1合目以降で、気落ちした影響もあったのか、区間ごとに30秒ほど遅れています。特に、大沢駐車場通過時には手元で1分ほど余裕があったものの、ゴールまで更に1分30秒ほど遅れており、最大の遅れた区間となってしましました。

大沢駐車場を通過してからは、緩めのトレインに着いていったのですが、平坦区間では完全に見合ってしまい、1ローテーションしか回らず、以降は単独走行となりました。ただ、この時点では大幅にタイムの遅れには気が付いておらず、心理的には余裕がありました。ただし、この余裕が仇となり、ゴール前の最後の坂の直前で手元のタイムが74分を過ぎてしまい、慌てて踏み込んだものの、シルバー獲得を逃す結果となりました。

最後に - 参加機材と反省

今年も、コロナ禍の開催となりましたが、参加者も多くトレイン的には例年の開催に戻りつつある大会となりました。自己申告制による出走枠の選択のため、スタート直後は足並みが揃わず安全第一のレース展開でしたが、それ以外は例年の開催と遜色ない形での開催となりました。

個人結果としては、前半のスロースタート的な体調の悪さの体感とは裏腹に、数値はパワー的にもタイム的にも悪くなかったので、もうひと頑張りできなかったのが残念です。1合目以降は全区間、昨年の単独走よりタイムを落としてしまいました。特に、大沢駐車場からはトレインを過信せずに、単独覚悟で踏み込んでいかなかったのが、大きな敗因となりました。

Component Specification
Frame Bianchi MEGA PRO-L - Mercatone Uno Term Replica
Fork LOOK LDS PRO3 NT
Headset Campagnolo RECORD
Shifters Campagnolo RECORD 11 Speed
Front Derailleur Campagnolo RECORD 12 Speed
Rear Derailleur Campagnolo RECORD HO 11 Speed
Brakes Campagnolo RECORD 11 Speed
Crankset Campagnolo RECORD 180mm
BB Campagnolo CHORUS 68mm
Chain Shimano Dura-Ace CN-HG901 11 Speed
Sprocket Shimano Ultegra CS-R8000 11 Speed 11T-34T
Stem ITM BigOne
Handlebar ITM SUPER EUROPA 400mm
Seatpost PNP Titanium 27.2mm
Saddle Selle Italia Flite
Pedals LOOK KEO BLADE CARBON
Wheels KINLIN XR-200 + POWERTAP GS [6]
Tires CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 23C

結果としては、実力通りというか、75分と本番直前の仮想富士ヒルクライム[3]の試走の予想通りの結果となってしまいました。やはり、淡々と進むヒルクライムにおいては、普段の実力通りの結果を得るには、もっと気を引き締めて登るべきでした。

なにわともあれ、今年の富士ヒルクライムは終わりました。今年も乗鞍ヒルクライムにはエントリーしており、昨今のコロナ禍の状況からは、例年のような直前の開催中止の判断もなさそうですので、ひき続き頑張ってみたいと思います。