Mt.富士ヒルクライム 2019 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2019 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2019 参戦記

先週、今年の富士ヒルクライムレースに、参加してきました。心配された天候も、雨模様ながらも、幸いにも走行やタイムに影響が出るほどの雨にはならず、結果もシルバーの一歩手前の75分台の自己ベストで、無事レースを終えることができました。

今年はニセコクラシックへの出場を目標にしており、天候はともかく、体重もあまり絞れていなかったため、DNSなテンションでしたが、思いがけず良い出走となりました。

レース前週の試走 - 80分ペースでがっかり

本番の前週に、富士スバルラインの試走をしています。試走当日は、体重62.35kg、体脂肪率22.3%、CTL:104, TSB:-3でした。正直ダイエットはあまりできていませんでしたが、4月に崩した体調が、5月にかなり復調してきたので、密かに期待をもっての試走です。

天候は快晴ではあったのですが、期待とはウラハラに、結果は料金所からのタイムが78分と、思ったよりタイムは伸びませんでした。当日は試走しているチームの影響もあり、手を抜いた区間があったにしろ、シルバーの75分を狙うにも厳しめのタイムで、ちょっとガッカリしてしまいました。

思うとこあって、意識的にポジション的に上ハンをメインで登ってみたのですが、ケイデンスが高くパワーがペダルに伝達しきれていない感じがしたのと、後半にパワーが落ちてしまったのを課題として当日に望むことにしました。あとは、大会までの1週間で、体重がどこまで落とせるかです。

レース当日 - 雨は降り止まず

出発前の天気予報も良くなかったものの、レースの午前中は曇りの予報に変わったので、試走結果はともかく、自己ベストを出せればと、参加することにしました。予報の段階でDNSを判断する人もあり、予定していた宿をキャンセルして、車中泊での参加です。

ただ、直前の予報は現地に到着してから雨に変わり、車中泊中にはかなりの大雨になったりしました。レース当日、駐車場についても雨は結構な勢いで、当日の会場入りしてから駐車場でDNSされる方もいるような状況でした。

今回は、荷物をあずける予定もないので、雨の中スタートを待つよりはと、着替えと自転車の準備を済ませてから、スタート30分前には到着できるように、ギリギリまで車内で雨宿りして待機しました。

レース開始 - クネゴと同組!

レース当日は、体重:62.55kg、体脂肪率:21.0%、CTL:105, TSB:5と、一時は体重は60kg台まで落としたものの、結局は当日の体調は、試走時とほぼ変わりませんでした。

服装は、上は半袖ジャージに薄手のウインドブレーカー、下は通常のレーパンのみ、通常の指切りグローブで、スタートを待ちました。スタート地点までの移動中にも雨は降り続いていましたが、出走時にはいくらか雨は弱まりました。

F組からのスタートでしたが、スタートを待っていると、かつてサエコ・キャノンデールに所属し、ジロ・デ・イタリアを制したダミアーノ・クネゴが、ゲスト参加でF組と一緒に登るとアナウンスがありました。天候については、山頂付近もおなじように弱雨で霧がかかっているとのこと。

天候については、もはや諦めはついていましたが、クネゴの参加は朗報でした。当日は、サエコ・キャノンデールのレプリカモデル(CAAD4)で参加していたので、なんとなく挨拶でもできたらなぁ ... と思っていたのですが、まったく追いつく気配もなく、後ろ姿も見れませんでした。ファンライドの記事[1]によると、74分台で先行してゴールしたとのこと。本人が、ゆっくり登っていただけに、追いつけもせず残念でした。

レース結果 - 自己ベスト更新

結果としては、終始気持ちよく登れて、記録としても、シルバーには届かなかったものの75分台と、自己ベストで登れました。試走結果と当日の天候もあり、参加前はモチベーションは落ち気味でしたが、ともかく試走よりは速く登れればと思ってはいたので、嬉しい結果です。

心配されたレース中の雨については、走りやタイムに影響があるほどには悪化せず、1mm程度の弱雨のまま終了することができました。

レースの振り返り

試走と比べてみたのが以下の表です。出走前は、もうちょっとトルクフルにケイデンスを落としてと思っていたのですが、レース中はすっかり忘れしまっていました。試走よりも高めのケイデンスで登ってしまいましたが、パワー的には試走を上まわりゴールできたので、結果としては良かった感じです。

No 経過時間 距離(km) チェックポイント 区間時間 - 平均パワー(W) - 平均心拍数 - 平均ケイデンス -
1 01:48 0.52 料金所 01:48 - 280 - 148 - 82 -
2 18:27 5.50 1合目 16:39 (-0:22) 249 (-1) 158 (+6) 88 (0)
3 29:46 8.92 2合目 11:19 (-0:19) 219 (-4) 156 (+5) 82 (+1)
4 42:16 12.62 3合目 12:30 (-0:19) 207 (-4) 151 (+1) 79 (-1)
5 56:36 17.05 大沢駐車場 14:20 (-0:44) 215 (+7) 153 (+1) 82 (+4)
6 75:31 23.78 ゴール 18:55 (-2:33) 213 (+23) 153 (+1) 79 (+3)

括弧内の数字は、試走時との差を表しています。1合目〜3合目までは、心拍以外は、平均パワー/ケイデンスともに試走と大差なく、タイム短縮はほぼ集団の効果になるかと思います。試走の反省から、後半、具体的には大沢駐車場〜ゴールは頑張ろうと思ってはいたのですが、こちらは作戦通り、3合目〜大沢駐車場からパワーは試走時よりも高く、今回のタイム短縮の大きな要因になりました。

1合目まで - 弱雨のスロースタート

天候もありますが、どうしてもレース当日はパワーがあがってしまう区間なので、意識的にゆっくりと踏み込まずに抑え気味で登りました。F組の中段以下からのスタートでしたが、天候のせいか回りもゆっくり登っており、料金所付近も安全に通過できました。

雨は弱雨(1mm)程度で気になりません。1合目までは、勾配もきついところがあり自然と踏んでしまうので、気持ちいぐらいのテンポで登り続けました。

2合目まで - ジャケットを脱ぐ

集団もだいぶバラけてきたので、自分より前を走っている人の目標にして、どんどん登っていきます。とりあえず目の前の人の追いついて、ペースが遅かったら、どんどんパスしていく感じです。

雨もあいかわらず弱雨ですが、走りやタイムには影響がでるほどではありません。気温もそれほど低くなく、体がだいぶ温まってきたので、タイミングを見てジャケットを脱ぎました。ここから、半袖ジャージで登りましたが、ゴールまで寒くなることはありませんでした。

3合目まで - EDGE820が雨で勝手に動く

まわりにいる人も、1合目ぐらいから一緒の人も多く、自分が勾配もゆるいところで引き離して、勾配がきつくなると追いつかれる繰り返しです。そんな感じで、テンポが良く登っていると、F組の大きな、おそらく第2集団も視界に入ってきました。いい感じで登れているようです。

ただ、雨の影響で、EDGE820の画面が勝手に動いてしまいます。普段は反応が悪いことが多いので、感度を最高にしていたのですが、この雨でその設定が裏目に出てしまいました。さすがにレース中に設定までは変えられず、気がつくと、画面ページが変わっていたり、表示項目の変更画面になっていたりと、とにかく勝手に動いてしまいます。さらに、雨の影響でなかなか、うまい具合に操作できず、もとの画面に戻すのも一苦労です。結局、ゴールまでに、10数回は操作したでしょうか。機材的には、これがかなりの失敗でした。

大沢駐車場まで - 高速トレインにちぎられる

勾配が緩くなると先行するもの、勾配がきつくなると追いつかれる感じはあいかわらず、まわりの人と一緒に登っていきます。きつい勾配で追いつかれる人は、みんな体系は絞れており、やはりダイエットは必須だなぁと痛感させられました。EDGE820についても、あいかわらずストレスフルです。

しばらくすると、後方から4〜5人引き連れたトレインがきたので、後ろにつかせてもらったのですが、2分ほどでちぎられてしましました。ただ、ちぎられたのはこのトレインだけだったので、あとはおなじ後方からあがってきた人とも終始一緒に登れたので、体調は良い感じで、終始余裕をもって登れました。

ゴールまで - 頑張る

当日は、大沢駐車場から頑張ろうと思ってました。案の定、まわりに人でも気合の声を入れて登っていく人がいます。また試走時には、他のチームに先行をゆずって足を緩めた区間でしたが、本番では気にせず登っていきます。ところどころ勾配がきついところがあり、みんな自分のペースでバラバラになって登っていきます。

ゴール直前の平坦手前の登りは一人でクリアとなってしまったのですが、後方から大声だしながら爆走してきた人がいたので、すかさず後ろに付かせてもらいました。自分が先頭になったあとは、恩返しにとシッティングでトルクフルに目一杯回して、そのまま先頭でゴールしました。

いつもは、ゴール付近になると大抵余力はないのですが、今回はゴール最後の登り区間は平均266W、先行していた人を4人ほど追い越せしてのゴール、レース終了となりました。

F組からのスタートでしたが、雨は終始小ぶりで1mm弱、走行やタイムには影響はありませんでした。雨量や温度的には、ゴールまで半袖で登っても、寒さを感じることはありませんでした。

下山 - 雨足が強くなる

レース終了後は、そそくさと写真を撮り、そのまま急いで下山です。荷物は、2017年大会で3時間待ちのトラブルに巻き込まれたので、預けませんでした。

防寒具は、途中で脱いだ薄手のウインドブレーカーだけでしたが、下っている最中も、それほど寒くはありませんでした。ただ、雨でスピードは30kmほどしか出せず、下っている時間が非常に長く感じられます。

2合目付近まで下ると、ほとんど雨は止んでいましたが、下ってる最中にところどころ雨が強く、2mm以上降っていたところもあったので、後半スタートの組のレースには影響があったかもしれません。間一髪な感じもあり、DNSの判断も懸命だったと思います。

最後に - 参加機材のまとめと今後の豊富

当日現地入りしてDNSするのはなかなか勇気がいりますが、今回出走して雨の影響がないままゴールできたのは幸運だったと思います。結果的にも自己ベストが出せ、トレーニング成果を確認できた意味でも参加して良かったです。

以下が今回の機材です。チェーンについては、伸びきっていたので試走直前に交換し、今回の試走と本番ではGRAND PRIX 5000をはじめて利用してみました。

Component Specification
Frame Cannondale CAAD4 - Saeco Term Replica
Fork LOOK HS3 Carbon 1 inch Threadless
Headset Shimano Dura-Ace HP-7410 + HIRAME Threadless Converter
Shifters Simano Dura-Ace ST-9001 11 Speed
Front Derailleur Shimano Dura-Ace FD-R9100 11 Speed
Rear Derailleur Shimano Dura-Ace RD-R9100 11 Speed
Crankset Shimano Dura-Ace FC-7701 180mm
BB Shimano Dura-Ace BB-7700
Sprocket Shimano Ultegra CS-R8000 11 Speed 11-30T
Brakes Shimano Dura-Ace BR-7700 Brake Lever Integrated
Stem Deda Zero 1 120mm
Handlebar Deda RHM 02 400mm
Seatpost Deda RSX 01 27.2mm
Chain Shimano Dura-Ace CN-HG901 11 Speed
Pedals PowerTap P1
Wheels Fulcrum Racing Zero C15
Tires CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 23C

やはり、課題としてはダイエットがまだまだ不十分です。今年は、ニセコクラシック出場に向け、せっかくトレーニングも増やしてもいるので、富士スバルラインには、もう少し体重を落としてから再挑戦してみたいと思っています。