今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。コロナ禍明けの初開催となりますが、フリースタートなど、コロナ禍期間に導入された変則ルールを継続[1][2][3]しての開催となりました。今年は海外からの参加も解禁となり、課題は見られつつも、久々に盛況な大会となりました。 肝心のレース結果は、84分という実力通りのタイムに落ち着きましたが、稀に見る晴天に恵まれた大会となりました。前日までは、開催が延期されるほどの線状降水帯による豪雨でしたが、レース当日は稀に見る快晴となりました Ven-Topでの予想タイム (82:50) 今年は、自転車通勤こそ継続はしているものの、5分以上継続した負荷トレーニングは全く詰めていいませんでした。通勤の短距離では、体調も良かったので、なんとなく楽観的に、定番のロングライドやトレーニングメニューを詰まず、レース当日が近ついてきました。 とは言え、現状は把握しようと、仮想富士ヒルクライム[4]として、ZwiftのVen-Topに登ってみると、楽観的な予測とは裏腹に、83分と全く踏めない状況でした。自転車通勤の短時間での体調では自覚できていなかったのですが、想像以上に中距離の体力が落ちていました。 開催まで1ヶ月前の現実に、慌ててL4/L5のメニューを入れてみたものの、全く踏めず、目標出力も回数もこなせません。なんとか、体重だけはかろうじて落としつつ、当日を迎えることとなりました。本番タイムはVen-Topの試走結果と変わらない84分と、仮想富士ヒルクライム[4]として、図らずしもVen-Topの有効性を示す結果となりました。 レース当日 – 豪雨から一転の快晴 レーズ前日早朝までは、線状降水帯による豪雨による被害が各地で発生する状況でした。基本、毎年梅雨時に強行される富士ヒルクライムですが、今年は現地はもとより交通機関の乱れから、早々に運営側から開催可否確認の告知がありました[5] 。 ただ、開催可否告知時刻の15時[5] を過ぎても告知は出ず、判断は難航していました。受付の締切時間もあるため、見切りで移動を開始したもの、最終的には現地に到着する17時時点での開催が確定[6]、当日は稀に見る晴天での開催となりました。 本番当日は、コロナ禍期間に導入された変則ルール[1][2][3]で、スタート時間は実績値ではない申告制、一斉ではなくフリースタートでの出走が継続されての開催です。ただ、今年はスタートから計測開始地点まで渋滞するなど、異様な雰囲気でのスタートとなりました。 この渋滞は、参加者が増えた影響でしょう、明らかに昨年より参加者が多く、海外からの参加者も見受けられます。往年のの富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じですが、自己申請でのスタート時刻、フリースタート、はたまたプロ選手によるグループライドに起因する渋滞があったりと、一合目までは混沌とした状況でした。 レース結果 – 84:02 当日は、昨年のシルバーペースの記録[1]を目安に登りましたが、せっかくの晴天に恵まれたものの84分と、10分近く大幅に遅れての登頂となりました。やはり実力以上の結果は得られませんでした。昨年の記録と比較してみると、1号目まではスタート時やグループライドによる混雑もありつつ、全区間で均等に目標タイムから2分弱ほど遅れる形となりました。 No 経過時間 距離(km) チェックポイント 区間時間 – 平均パワー(W) – 平均心拍数 -…
Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記
今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。今年もコロナ禍で例年とは異なるルール下での開催となりますが、一昨年、昨年のコロナ禍でも連続して開催[1][2]されており、毎年の体力測定的なベンチマークとなる唯一のレースです。 残念ながら、今年のレース結果は75:05と、シルバー獲得からは残念ながら5秒遅れとなりました。ただし、得られたものも多く、反省を含め今年のレースを振り返ってみます。 レース前の試走 今年もコロナ禍の開催となり、一昨年、昨年と3年連続で通常開催[1][2]ではなく、出走時間は自己申告性のフリースタートでの開催となりました。 今年は、室内トレーニング[4]がメインとなり、ロングライドの実走も少なかったため、現状を確認に3週間前に試走に出かけました[5]。 体重も去年の本番より5kg超過ではあったものの、単独の試走で良い感触を得たかったのですが、結果は料金所から78分でした。パワーメータの精度によるペーシングの問題[5]もあったのですが、最近の体調からすると可もなく不可もなく、ある意味、予想通りの結果でした。 今年も、室内トレーニング[4]がメインの年となりましたが、富士ヒルクライムを想定した実走が少ない割には、致命的ではないタイムに若干安堵しました。L4領域でのトレーニングはこなせるものの、富士ヒルクライムでメインとなるSST領域やL5領域が不調な状態が続いており、今回の試走にもストレートに表れた感じです。 Ven-Topでの予想タイム (74:40) 体重は本番までになんとか落とすとして、本番までの短期間にはなりましたが、仮想富士ヒルクライム[3]として、ZwiftのVen-Topをメインに登ることにしました。Ven-Topを登ることで、富士ヒルクライムの強度と時間的な耐性をつけることが目的です。 富士ヒルクライム本番までのVen-Topのベストタイムは、登頂まで75:16、パワーウェイトレシオは3.95W/kgでした。なんとか復調を感じられるレベルまで戻せてきましたが、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(0.99)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:40と、シルバー獲得にはあまり余裕がない感じでした。 Alpe du Zwiftでの予想タイム (74:10) Ven-Topでの復調を感じつつ、本番の前週に開催された、公式に開催されている富士ヒルクライム道場[4]のAlpe du Zwift試走に参加してみました。結果としては、登頂まで46:34、パワーウェイトレシオは4.32W/kgと、やや昨年に近いレベルまで復調してきました。 ただし、富士ヒルクライム本番前の最後となるZwiftの試走でも、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(1.54)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:10と、1週間前の直前でもシルバー獲得はギリギリ、余裕がない感じでした。 レース当日 – 天気は良好 例年、富士ヒルクライムの開催は梅雨の時期と重なります。今年も前日の宿泊日も、雨は降ったり止んだりの弱雨が続いました。ただし、起床した4時頃はかなりの強雨が続いていましたが、予報的には雨が前倒しになってきました。 レース前の朝食は、前日の受付にもらった吉田うどんにしました。宿には設備がなかったため、いったん車内で朝食の準備をしていましたが、予報通り準備をしている間に雨が弱まり止んできました。 第3グループでのスタートでしたので、昨年の教訓[2]から、少しでもトレインに乗れる確率を上げようと、早めに宿を出発しました。会場集合する時間には、路面は濡れているものの、すっかり雨は止んでおり、天気も快晴の予報に変わっています。 昨年[2]のようにレース中に雨が降る懸念はなさそうです。会場に到着してみると、明らかに昨年より参加者が多く、例年の富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じです。昨年[2]に続き、久々の快晴の時間帯での出走となりました。 レース結果 – 75:05 レース結果は、せっかくの晴天に恵まれたものの75:05と、シルバー獲得からは5秒遅れのゴールとなりました。体重は、昨年より2Kg超過していたものの、直前のZwiftの仮想富士ヒルクライム[3]の試走結果の実力通りの結果となってしまいました。…
vEVERESTING (The Le Col x Strava 8848 Challenge)
コロナ禍で世界中で行動が宣言される中、「The Le Col x Strava 8848 Challenge」の開催がありました。この機会に、全くの道の領域であった、vEVERESTINGに[1]へ挑戦してみました。 vEVERESTINGの特別ルール vEVERESTINGに[1]への挑戦には、スマートトレーナーの利用およびZwiftなどの公式認定アプリの利用が必須となります。基本的に屋外のEVERESTINGの公式ルール[2][3]の公式ルールに準じますが、難易度的には「下り坂はバイクから降りての休憩」が認められているのが、最大の特徴です。 また、紳士協定的になりますが「体重は正確に」「難易度(勾配)設定は100%」などの細かな注意点がありますので、挑戦する際には必ず公式ルール[1]を熟読することをお勧めします。 コース選択 – Alpe du Zwiftがお勧め vEVERESTINGに[1]への挑戦には、ZwiftのAlpe du Zwiftを選択しました。Zwiftでは、馴染みのある人気コースであることはもちろん、ゆっくり登っても1時間程度で長すぎず短すぎず、vEVERESTINGの特徴的なルールである下りでの休憩時間確保を期待しての選択です。 今回の挑戦は「The Le Col x Strava 8848 Challenge」の開催期間中だったため、Alpe du Zwiftの下降到達地点には、自分を含め、常に何人ものライダーが休憩(停止)して賑わっていました。 Alpe du Zwiftは、獲得標高1,042mであり、8,848mの到達には9回登り切れば確実に達成できます。また、Zwiftユーザーには馴染み深い人気コースでもあり、9回登頂するまでの終了時刻の目安も立てやすいコースかと思います。…
仮想富士ヒルクライムとしてのZwiftコースの活用 (Alpe du ZwiftとVen-Top)
2021年の富士ヒルクライムは終了してしまいました[1]が、「Zwifterの富士ヒル実態調査[2][3]」と言う、有り難いアンケート結果の考察がありましたので、早速自分の結果とも比較してみました。 ◎ 富士ヒルクライム = Alpe du Zwift × 1.54倍 俗説として「Alpe du Zwiftタイムの1.5倍 = 富士ヒルクライムのタイム」が以前から囁かれてはいましたが、「Zwifterの富士ヒル実態調査」でもシルバー・ブロンズクラスは概ね1.55倍が平均のようです。自分の経験値的にも1.5倍説は合致していましたが、実際に、今年の富士ヒルクライム直前のベストタイムで比較してみました。 – 時間(分) 平均出力(W) 体重(kg) PWR(W/kg) 平均ケイデンス(rpm) 平均心拍(bpm) Alpe du Zwift 46:02 (64%) 269 60 4.48 73…
Mt.富士ヒルクライム 2021 参戦記
先週、今年の富士ヒルクライムレースに参加してきました。昨年に引き続き[1]今年もコロナ禍の開催となりました。出走開始時の甘さもあり終始トレインには乗れませんでしたが、今年は久々にゴールまで激しい雨もなく、天候に恵まれました。本番も72分台の自己ベストでシルバーを確保でき、事故もなく無事レースを終えることができました。 レース前々週の試走 – 単独走でシルバー圏内に 今年もコロナ禍の開催となり、昨年と同じ一斉スタートはなく、フリースタートでの開催が予告されていました。昨年秋開催の富士ヒルクライムのフリースタートは閑散[1]としており、その経験もから単独走になっても大丈夫なようにと、体調を整えて試走に臨みました。 試走は本番の2週間前でしたが、当日はかなりの快晴で、多くのサイクリストが5合目に登りに来ていました。富士スバルラインは今年の初めに雪崩がありましたが、試走時には復旧工事も無事に終わり[2]迂回の仮設道路が設置されていました。 幸いにも、迂回の仮設道路もタイムには影響はなさそうで、結果は料金所からのタイムが71分台(4.12W/kg)とシルバー圏内、5合目までとても気持ちよく登れました。本番当日の料金所までの追加を2分として追加しても73分台と、充分シルバーは確保できるタイムです。また、大沢駐車場から、単独試走時の自己ベストから40秒近くペースが落ちていることもあり、当日はまだタイムが伸びる余地がありそうな結果でした。 また今回は、直前に組み替えたホイール[4]と、こちらも直前に購入した今年Wahooから発売された新型SPEEDPLAY[5]の機材確認もかねて試走に臨みました。タイムもよく、機材的に気になったことないので、本番もこの機材で望むことにしました。 去年はコロナ禍で自転車通勤がなくなり体調を落としてしましましたが、室内トレーニング環境の導入[3]により、試走時にはパワーウェイトレシオ的にはベストに近い状態まで戻せました。あとは、当日まで体調を落とさず、できるだけダイエットして当日を迎えることにしました。 レース当日 – 天気は良好 例年、富士ヒルクライムの開催週になると天候が悪くなり、特にここ数年は雨模様の開催が続いていました。しかし、今年は天気予報もよく、駐車場の到着時も雨は降っていませんでした。天候は、最終的には登り切った後に雨に降られたもののレース中は小雨もなく、帰路はともかくレース的には天候に恵まれた年でした。 今年は、出走までの待ち時間もないフリースタートのため、いつもなら待ち時間用に着込むウィンドブレーカーもジャージのポケットに入れ、受付後そのまま走れる体制で駐車場を出発します。 いつもなら、なるべく先頭に近いところからスタートできるように、若干早めに会場入りするのですが、今回はフリースタートでの開催です。去年参加の経験もあり、出走時間帯の30分枠に間に合うように、ゆっくり準備してしまいました。 レース開始 – 先頭グループを逃す 去年参加の経験もあり、締め切り時間に間に合えばぐらいの感じで、開始時間が過ぎてから駐車場をスタートしました。結果として、これが出走枠開始の先頭グループに間に合わず、足の合うトレインにまったく乗れなかった原因となります。 会場につき、検温チェックを終えて、スタート地点に到着して見ると、昨年とは様子が違います。出走時間枠には間に合ったものの、フリースタートとは言え、すでに次の出走時間枠の参加者が列を成して並んでいる状態です。 かなりの混雑でしたので指定時間枠のスタートは諦め、次の出走時間枠の先頭グループがスタートしてから、ある程度混雑がなくなってからスタートしました。ただ、スタートしてみたものの、先頭グループとは、あきらかに雰囲気が違います。 計測地点を過ぎても、料金所まで勢いよく駆け上がっていく参加者もなくトレインも全くありません。結果的には、レース中に1名に抜かれただけで最後まで一人旅、一度もトレインに乗ることなく、試走と同じ単独走でのレース終了となりました。 レース結果 – なんとか自己ベスト更新 残念ながら、終始単独走でのレース終了となりましたが、なんとか試走より早いタイムでレースを終えることができました。料金所からは71分台(4.14W/kg)、公式記録でも72分台と、なんとか無事シルバーを確保することができました。 小雨はありつつも、最後まで雨は降らず、試走と同じく天候にも恵まれました。出走開始枠の先頭グループから遅れての出発が原因となり、最後までトレインに乗ることはできませんでしたが、タイム的には試走と同じパフォーマンスが出せました。 レースの振り返り – 試走よりトルク抜け…
コロナ禍の開催 – Mt.富士ヒルクライム 2020 参戦記
先月、今年の富士ヒルクライムレースに、参加してきました。雨模様なのは相変わらずといった感じですが、コロナ禍で例年とは開催時期から出走ルールまで異例ずくめの開催となりました。 レース前週の試走 – 5合目は閑散と 本番の前週に、練習をかね富士スバルラインの試走に出かけました。今年は、コロナ禍で日課であった自転車通勤もできず過ごしていました。ただ、今秋の開催が決まり、8月は毎週末にはロングライドで、なんとか去年よりやや劣る程度まで体調をあげての試走となりました。 8月の乗り込みに多少なりとも期待感はあったものの、料金所から80分、平均出力も3.32w/kgとそれなりに結果でした。ただ、到着して驚いたのですが、例年なら混雑している5合目も、観光客もかなりまばらな状態です。もちろん、観光客には外国人の姿はなく、近年の騒がしい感じはまったくありません。 せっかくなので、自転車を変更して2本目を登ったのですが、5合目の駐車場を覗いてみると、駐車している車もまばらで、例年であれば観光客を大量に乗せてくる観光バスも見当たりません。 20年前の5合目は、もちろん近年のような異常な混雑はなく、富士ヒルクライムも開催はされていませんでした。当時は、ロードバイク自体もマウンテンバイクに押されマイナーな存在で、なおさらロードバイクで登っていくと、5合目の登山客に驚かれる状況でした。 富士ヒルクライム開催の計画があがった時、何故わざわざ高い料金を払って登るのか?と当時は懐疑的な雰囲気があったと思います。さすがに、今年のコロナ禍の閑散は寂しい感じもしますが、近年の富士山の混雑はちょっと異常な雰囲気でしたので、つかの間の落ち着きを取り戻した感じがします。 レース準備 – 荷物預かりはなし 今年は前日の受付の開催はなく、例年は会場でもらっていたゼッケンやタグは、自宅まで郵送されてきました。例年であれば、必然的に前泊が必要でしたが、今年は当日受付でそのまま出走できるので有り難いです。 ただし、今年は荷物預かりはなく、下山時の装備も含めて荷物は、全部自分で背負って出走することが参加の条件です。以前、富士スバルラインの下山時パンクしたこともあったので、自力で最低限のトラブルに対処できるよう、軽量化と合わせて装備を見直します。 基本的にはパンクトラブルのみに対応できる装備に絞って準備しました。装備の内訳は、以下となります。 装備 重量 備考 ORTLIEB micro2 80g Panasonic Cycle Tube 78g airbone ZT-726 50g 仏式対応でCO2インフレーター内蔵 Co2…
Attack! 299(+ 20 + 411) 参戦記
今年も、毎年8月の第1週に飯能のサイクルハウスミカミさんが主催しているイベント、Attack! 299に参加してきました。スタート地点とゴール地点がことなるイベントですが、最近は自走で再びスタート地点へ戻ってくる経路も楽しみに参加しています。 Attack! 299 とは Attack! 299は国道299号を基本ルートとし、飯能市役所から麦草峠を目指す、山岳系のロングライドイベントです。林道の通行止めなど状況により、毎年若干のコース変更はありますが、主要な4つの峠を登る獲得標高3800m、総距離160km程度となる超級山岳コースになります。 山岳メインのコース設定に加えて、開催時期の8月初旬は酷暑になる年も多く、ある程度乗り込んでいないと難易度が高いイベントです。完走するには「如何に最後の麦草峠を余力を持って快適に登るか」が重要なポイントになるかと思います。 余力を持った完走には、コースに設定されている4つの峠のペーシングと8月の天候を加味した酷暑対策が必要不可欠となるイベントです。 往路 (Attack! 299) 最近は前泊せずに、飯能駅の駐車場まで当日に車で移動し、スタート地点の飯能市役所に移動することにしています。少しでも涼しい時間帯で登れればと、早い時間での出走を希望し、3:30枠での出走となりました。制限時間と合わせ、酷暑対策に、なるべく早い時間帯での出走を希望する参加者も多いイベントです。 コース途中にはトンネルなどもあるので灯火装備は必須となりますが、早めに出走時間のグループは、日の出前の真っ暗の中、ライトを前後点灯してののスタートとなります。 飯能市役所〜山伏峠麓まで 信号待ちでの集団の多少の分断などもありつつも、基本的には同時刻出発の参加者の集団でトレインを組んで最初の山伏峠を目指します。今年は先頭切って飛ばすような参加者もおらず、30km前後で淡々と進んでいきます。先頭交代もあまり上手くいっていない感じで、山伏峠を目指し一定ペースで進んでいきます。 序盤はついついオーバーペースになりがちですが、ここでの温存はかなり重要です。山伏峠に近づくにつれ、さすがに速度も上がり、自然と先頭交代が始まりますが、引かない参加者は先頭に出ても全く引かないで下がっていきます。 山伏峠(標高620m) 山伏峠に入ると、早々に集団も崩壊し、各々の参加者のペースで登っていきます。戦略があるチームは、山伏峠を超えてからの下りや平坦コースを見据えて、2人以上で固まって登っていきます。山伏峠は、平均勾配7%の峠ですが、確実にオーバーペースにならないよう、登りながらなんとか回復できる4.0W/kg程度の速度で淡々と登っていきます。 山伏峠〜秩父市街〜志賀坂峠麓 山伏峠は勢いで先頭での通過となってしまい、下りで後続を待っている間、ふとクランクを逆回転させチェーンを落としてしまいました。この間に、3人ほど追い抜かれたましたが、単独走行を避けるため信号待ちなどで、なんとか追いつきます。 山伏峠から国道299号に入ると、秩父の市街地までさらに下っていきます。市街地は平坦基調なので、参加者と協調して進みます。平坦基調で信号の多い市街地を抜けると、2つ目の峠である志賀坂峠を目指します。 志賀坂峠 (標高780m) 志賀坂峠は平均勾配5%は緩やかな峠なので、秩父市街地から志賀坂峠までの区間は、単独走よりも複数人で先頭交代をしながら進むのが効率的です。毎年参加しているチームは、同じチーム内で足の合うメンバーと交代して進んでいきます。 最後の麦草峠の酷暑を少しでも避けるため、なるべく早く到着するため速度を上げたい区間です。ただ、途中の信号もあり、山伏峠までの区間でチームメンバーとは離れてしまったので、単独で2.8w/kgでゆっくりと志賀坂峠を目指します。 上野村・森の体験館 (CP1) 志賀坂峠を超えると第1チェックポイント(CP)となる上野村・森の体験館に到着します。例年、潤沢な補給を準備いただいているので、塩分などもしっかり補給できるポイントです。 ここからの経路となる今年の十石峠は、例年通行止めになることが多い、急勾配の矢久沢林道経由となります。299号線経由より急勾配のルートとなるので、後続を待ちつつ長めの休憩を取ります。…
ニセコクラシック 2019 参戦記
先週、今年の参加するレースの目標にしていたニセコクラシック2019に参加してきました。北海道の自転車旅行こそ何度かありますが、レースとしての参加は、今回のニセコクラシックが初めてとなります。 結果としては、年代別の107人出走中64位と、なんとか完走できました。ただ、実際に参加してみると、想定していたよりも登りメインのコースプロファイルで、参加者のレベルも全体的に高いことが、強く印象に残りました。今回は、その感想をレポートしてみたいと思います。 前々日の試走 今回、私自身は初めての参加ということもあり、試走のため、レース前々日の金曜日から現地入りしました。当日は早朝に飛行機で移動したものの、あれよこれよという間に宿泊先に着く頃には日没も近くなってしましました。 レース前日は軽くサイクリング程度に納めたいので、結局思想としては、第一関門となる最初のパノラマラインのみ実走行、残りのコースは車でのコースチェックとなりました。 試走前は、パノラマラインの登りはあるにしろ、全体に下りと平坦がメインのコースと勝手に思い込んでいました。ただ、実際に車でコースを走ってみると、結構な登り基調のコースが多く、ちょっと大変そうで驚いてしましました。 ただ、実際にロードで走ってみると、車で走ってみた感じともまた違う感じです。実走行は、コースで一番長い登り区間である、パノラマラインの麓からロードで走ってみたのですが、車での印象とは異なり、意外とスイスイと登れる感じで、ちょっと変な感じがしました。 感覚的には、富士スバルラインから急勾配をなくして、時間を半分にした感じでしょうか。おそらく勾配が一定で、急な勾配がないため、登りやすいのでしょう。試走の結果、パノラマラインは36分台で登れることが分かり、なんとなくの感覚は掴めました。 また、コース上一番長い下り区間である神仙沼関門からの下りも試走してみましたが、思ったほど飛ばせる感じもなく、下りが苦手な自分としては、ちょっとホッとしました。下りは遅れるケースが多いのですが、この下りであれば、(この時には)それほど大きな差はつかない印象を持ちました。 残りのコースは車で周るかたちになりましたが、一番距離が長いパノラマラインの登りや、そこからの下りを試走できたことに加えて、予想よりもはるかに登りが多いコースレイアウトであることがインプットできたのは、おおきな収穫でした。やはり、試走は大事です。 レース結果 結果としては、年代別の107人出走中64位、上位からの割合は59.8%でした。関門については足切りされずに、なんとか完走はできはしましたが、UCIグランフォンド出場枠である上位25%は、遥かに遠いなぁーと言うのが、ゴールしてみての率直な感想です。 全体的に参加者のレベルが高く、上位25%を目指すとしても、時間にすると30分程度の開きがあります。140kmの距離はあるにしろ、この30分の差を埋めるには、参加者のレベルを考慮すると、なかなか容易ではなさそうです。 コースの感想 当日の体調は、雨の影響で練習できない日が続いたものの、CTLはほぼ目標通りの98、体重については前月の富士ヒルクライムから1kg減の体脂肪率は19%ほどでの出走となりました。コース的には、もう少し体重は落とすべきでしたが、あまり落とせませんでした。 服装については、スタート前の待ち時間は寒かったものの、スタート前にはジャケットを荷物としてあづけ、半袖ジャージで出走しました。出走中には寒く感じることはなく、当日のレース後半には温度もあがったので、正解だったと思います。 完走を目指すには、コース的には、やはり第一関門の通過が目標となります。あとは、下りや平坦ではなるべく集団で移動するように心がければ、あとの関門はタイム的には、どんどん余裕がでてきます。その他、コースを走ってみての印象です。 1 レーススタート – 急ブレーキに気をつけて 年代的に、最後尾からのスタートとなります。今年はパレード区間がありコントールされている[1]とのことで、スタート直後は、集団はカーブやアップダウンの度にスローダウンする展開が続きます。まだまだ序盤なので、自分としては、急ブレーキで落車やタイヤを消耗することがないように、慎重に進みます。 細かなアップダウンが続くと、集団の密集具合も緩和されてきたので、抜けるところで抜いて前に上がって行きました。ただ、前方のペースはともかく、年代的には後方からのスタートなるので、なかなか先頭に追いつくのは難しいかもしれません。 2 パノラマライン〜神仙沼関門 – 第一関門を無事通過 仲間内で、おそらく第一関門の通過が鬼門となりそうとは話していたので、レース前から足切りにならないように油断せずに登ろうと決めていました。また、富士スバルラインのように全体的に緩い勾配なので、なるべくトレインがあればついていくように心がけて登りました。 まだまだレース序盤であるため、抑え気味に登りました。結果としては、試走タイムの36分から112%遅れの41分台でパノラマラインを登りきれました。出力としても平均213Wと、試走時の241Wの88%で押さえて第一関門を通過できたため、まずまずの感じです。 ただ、通過時刻は関門時刻ギリギリの15分前の通過で、あらためて設定タイムに厳しさに驚いてしまいました。また、頂上までの区間は強風のところも多く、適時トレインに乗れたのも大きかったと思います。…
Mt.富士ヒルクライム 2019 参戦記
先週、今年の富士ヒルクライムレースに、参加してきました。心配された天候も、雨模様ながらも、幸いにも走行やタイムに影響が出るほどの雨にはならず、結果もシルバーの一歩手前の75分台の自己ベストで、無事レースを終えることができました。 今年はニセコクラシックへの出場を目標にしており、天候はともかく、体重もあまり絞れていなかったため、DNSなテンションでしたが、思いがけず良い出走となりました。 レース前週の試走 – 80分ペースでがっかり 本番の前週に、富士スバルラインの試走をしています。試走当日は、体重62.35kg、体脂肪率22.3%、CTL:104, TSB:-3でした。正直ダイエットはあまりできていませんでしたが、4月に崩した体調が、5月にかなり復調してきたので、密かに期待をもっての試走です。 天候は快晴ではあったのですが、期待とはウラハラに、結果は料金所からのタイムが78分と、思ったよりタイムは伸びませんでした。当日は試走しているチームの影響もあり、手を抜いた区間があったにしろ、シルバーの75分を狙うにも厳しめのタイムで、ちょっとガッカリしてしまいました。 思うとこあって、意識的にポジション的に上ハンをメインで登ってみたのですが、ケイデンスが高くパワーがペダルに伝達しきれていない感じがしたのと、後半にパワーが落ちてしまったのを課題として当日に望むことにしました。あとは、大会までの1週間で、体重がどこまで落とせるかです。 レース当日 – 雨は降り止まず 出発前の天気予報も良くなかったものの、レースの午前中は曇りの予報に変わったので、試走結果はともかく、自己ベストを出せればと、参加することにしました。予報の段階でDNSを判断する人もあり、予定していた宿をキャンセルして、車中泊での参加です。 ただ、直前の予報は現地に到着してから雨に変わり、車中泊中にはかなりの大雨になったりしました。レース当日、駐車場についても雨は結構な勢いで、当日の会場入りしてから駐車場でDNSされる方もいるような状況でした。 今回は、荷物をあずける予定もないので、雨の中スタートを待つよりはと、着替えと自転車の準備を済ませてから、スタート30分前には到着できるように、ギリギリまで車内で雨宿りして待機しました。 レース開始 – クネゴと同組! レース当日は、体重:62.55kg、体脂肪率:21.0%、CTL:105, TSB:5と、一時は体重は60kg台まで落としたものの、結局は当日の体調は、試走時とほぼ変わりませんでした。 服装は、上は半袖ジャージに薄手のウインドブレーカー、下は通常のレーパンのみ、通常の指切りグローブで、スタートを待ちました。スタート地点までの移動中にも雨は降り続いていましたが、出走時にはいくらか雨は弱まりました。 F組からのスタートでしたが、スタートを待っていると、かつてサエコ・キャノンデールに所属し、ジロ・デ・イタリアを制したダミアーノ・クネゴが、ゲスト参加でF組と一緒に登るとアナウンスがありました。天候については、山頂付近もおなじように弱雨で霧がかかっているとのこと。 天候については、もはや諦めはついていましたが、クネゴの参加は朗報でした。当日は、サエコ・キャノンデールのレプリカモデル(CAAD4)で参加していたので、なんとなく挨拶でもできたらなぁ … と思っていたのですが、まったく追いつく気配もなく、後ろ姿も見れませんでした。ファンライドの記事[1]によると、74分台で先行してゴールしたとのこと。本人が、ゆっくり登っていただけに、追いつけもせず残念でした。 レース結果 – 自己ベスト更新 結果としては、終始気持ちよく登れて、記録としても、シルバーには届かなかったものの75分台と、自己ベストで登れました。試走結果と当日の天候もあり、参加前はモチベーションは落ち気味でしたが、ともかく試走よりは速く登れればと思ってはいたので、嬉しい結果です。 心配されたレース中の雨については、走りやタイムに影響があるほどには悪化せず、1mm程度の弱雨のまま終了することができました。…