そろそろ寒くなってきたので、通勤のメインとなる自転車を切り替えました。物置にしまっていたロードの確認程度のつもりだったのですが、ハンドルまわりの不調をきっかけもあり、いっきにフロントまわりを交換してのメンテナンスとなりました。
フォークまわりの異音?
しばらく乗ってなかったので、最初は、基本的な確認とバーテープの交換ぐらいの予定でした。しかし、バーテープ交換後にハンドルを動かすと、フォーク周りからかすかな音がな聴こえます。物置にしまうまでは違和感もなく乗れており、ゴリゴリするような感触まではないのものの、いったん現状のフォーク(Time Club)を外して確認することにしました。
かれこれ15年ほど使ってきたものですが、とり外してみるとフォークの下玉押しの部分に錆がある状態でした。これが原因かとも思いましたが、カートリッジのシールドを開けてみるとベアリングのグリスも切れかかっていました。これは、ちょっとメンテナンスをサボりすぎた感じです。
フォークの交換 - スレッドからアヘッドへ
部品の交換もふまえて調整に時間がかかりそうですし、塗装がハゲている部分の補修も気になるため、いったん取り外してメンテナンスすることにしました。とはいえ、この自転車は週末で整備してしておきたいので、とりあえず手持ちのフォークに変更することにしました。現状はスレッドフォーク(Time Club)でしたが、いったんアヘッドフォーク(Mizuno MZ01)への交換です。
MZ01は、もとももとヘッドチューブが長めのフレームに使用していたため、ちょっとコラム長が長めでした。元のフレームに戻しての装着はなさそうなので、このフレーム用にフォーク長を調整することにしました。
もともとTimeのスレッドフォークには、日東スレッドコンバーター(MTC-01)で、アヘッドステム(ITM BigOne)を装着していました。ヘッドパーツ(HP-6400)の上部をヘッドセットコンバーターに変更し、まずはこのステムにスペーサーなしでピッタリになるように調整です。切断するのには写真にあるパークツールのSG-6のような、フォーク切断のガイドがあると、正確かつ作業が簡単です。
BigOneはフォーク固定部の高さは50mmあり、見た目的にも剛性感があります。結果として、現物あわせで1cmほどの切り落としとなりました。現行のアヘッドステムの高さは40mmが標準的なサイズです。BigOneの高さがあるステムに合わせることで、若干のフレーム選択の幅をもたせられる感じとなります。
パーツの調達 - ハンドルとステムの交換
いったん、交換の作業をはじめると色々なところが気になってきました。このロードは、通勤などの近場の利用がメインのこともあり、こまめなジオメトリの調整はせずに、ハンドルまでの距離も短めのまま乗っていました。最近のジオメトリに合わせるには、現在のステム長(100mm)から120mmへの交換が必要です。
120mmのITM BigOneも手元にあったのですが、BigOneはバークランプ径が26.0mmのため、今となってはハンドルの選択幅が狭いのが難点でした。
幸い、現在利用しているハンドル(NITTO Neat Mod.185)と同じ幅(380mm)のハンドル(Deda RHM-01)が手元にあったので、近所の中古自転車パーツのショップに、120mmのステムを探しに行きました。
近くに、中古のサイクルショップや、ロードバイクの取り扱いが多いショップがあると、こういった時に便利です。店頭で探してみると、使用感が少なく手頃な価格のDeda Zero 1を見つけることができました。早速購入して持ち帰り、スペーサーで調整して取り付けです。
購入したステムは1-1/8インチで、MZ-01は1インチのフォークなので、装着にはステムシム(1-1/8インチ -> 1インチ)が必要です。手持ちの1インチのスペーサーでの組み合わせが少なく、もう少しスペーサーが欲しかったものの、いったんキャップがギリギリ収まる感じで調整できました。
今回交換したパーツ
今回はちょっとしたメンテナンスのつもりが、フロントまわりは、ひととおり交換になってしましました。とはいえ、ポジション的にはちょっと問題があったため、調整するいいきっかけにもなりました。
また、旧ステム(ITM BigOne)はバークランプ径が26.0mmのため、選択できるパーツも年々少なくなっていました。そのため、長らく日東製のハンドルを愛用していましたが、今回のメンテナンスで一新できました。以下が、今回交換したパーツの一覧になります。
コンポーネント | 交換前 | 交換後 |
---|---|---|
Frame | Panasonic OCC43 (480mm) | - |
Fork | Time Club Threaded 1 inch (130mm) | Mizuno MZ01 Threadless 1 inch (170mm) |
Headset | Shimano 600 Ultegra HP-6400 | Shimano 600 Ultegra HP-6400 + HIRAME Threadless Converter |
Stem | ITM BigOne (100mm) + NITTO Thread Converter MTC-01 | Deda Zero 1 (120mm) |
Handlebar | NITTO Neat Mod.185 (380mm) | Deda RHM-01 (380mm) |
ダブルレバーと多段化
ダブルレバーは、どうしても変速の瞬間には片手が離れてしまので、その操作中は安定性重視の走行となるためか、どうしても変速の頻度が減ってしまいます。走り方的に、ケイデンスを一定にして適切なギヤを選択して走るというよりは、一つのギヤでケイデンスを変えて乗っていくような感じになりますが、それが気に入っています。
このようにギヤをある程度固定して、ケイデンスを変化させて乗る場合、Wレバーと多段化は相性が悪そうな印象があります。11段のクロスレシオではなく、9段でワイドレシオのほうが相性が良いと思っています。
とはいえ、手持ちのロードの11段化が進むにつれ、このロードだけ9段のままなのもホイール交換が面倒なところです。やはり、スプロケットをいちいち交換するには一手間かかり、おっくうになってしまいます。いずれは、このロードも11段化するにしろ、しばらくはこのまま9段で乗ってみたいと思っています。