PD-ED500 – PD-M530と踏み面積の比較

PD-ED500 – PD-M530と踏み面積の比較

PD-ED500 – PD-M530と踏み面積の比較

通勤用ロードバイクのペダルとして、PD-ED500を買い増しました。最近は、以前のようにSPDペダルで通勤やツーリングに出かけることが多くなり、複数のロードバイクのペダルを付け替える手間を減らそうと思ってのことでした。

ただ、PD-ED500を買ってはみたものの、結果的には試乗することもなく、今回はオークションで売却してしまいました。理由としては、購入前によく確かめれば良かったのですが、ちょっとペダルの形状が想定とは違ってたためです。

PD-ED500とは?

ロード向けSPDペダルとしては片面ペダルのPD-ES600[3]がラインナップされていますが、PD-ED500はシマノの製品ページ[1]をみるとEXPLORERに分類されています。特徴としては「ダブルサイドライトアクションSPD、頻繁な嵌合および切り離しに対応」「ロードバイクにマッチするクリーンな外観」とあります。

製品説明にあるライトアクションSPD[2]については、 着脱が容易なクリッカー(Click'R)[4]ペダルとも異なるようですが、クリッカーとおなじく着脱は容易で、主にレクリエーションを目的に設計されているとのことです。

接触面の確認 (PD-M530 > PD-ED500)

PD-ED500を購入してみて気になったのは、その形状でシューズとの接触面が少ないことです。写真では分かりにくいのですが、実際に現品を見てみると、シューズの接触する平らな面が少なく、接触面積については、ひと昔前のSPDと同じような感じです。

試しに、最近のSPDシューズ(MTシリーズ)に装着して、その接触面を確認してみましたが、やはり見た目通り実際にシューズ底面と接触している部分は少なく、面ではなく点で接触している感じです。

同じシューズを最近通勤で使用しているPD-ED500[5]に装着してみると、こちらはシューズ底面とペダルが広い面で接触しているのが分かります。

両方のペダルを比べてみると、PD-ED500ではシューズ底面がかなり浮いている状態で、接触面の少なさは顕著です。最近のシマノやLOOKなどのSPDペダルは、トレイル用途向けに踏み面積拡大がひとつのトレンドですが、ロードバイクを前提にしたPD-ED500では、ちょっと方針が異なるようです。

PD-M9020/PD-M530との形状比較

最近のゲージ付きSPDペダルは、PD-M9120のように最適化対象のシューズが明記されている場合も多い[6]のですが、PD-ED500にはその記載はありませんでした[1]。手持ちのPD-M530とXTR PD-M9020と比べてみると、あきらかに接触面が平らではなく、いかにも接触面積は少なそうです。

PD-ES600の詳細な仕様についても明記はされていないのですが、実測を含めて新旧のシマノSPDペダルの仕様を整理してみると、以下のような感じです。

-  PD-ED500 PD-M530 PD-M9120 PD-M9020 PD-M980 PD-M970
モデル年度 2017 2012 2018 2015 2011 2007
踏み面積 60.6mm (推定) 585mm 585mm > (推定) 585mm 226.9mm 60.6mm
スタックハイト 10.5mm 10.5mm 8.5mm (推定) 8.5mm 8.1mm 10.3mm
重量 442g 455g 379g 398g 285g 310g 325g

おそらく、見た目的にはPD-ED500の接触面積は、10年前のPD-M970と同じぐらいでしょうか。個人的に、足裏の点で踏む感じの痛さが気になり、一時期SPDをやめて売却してしまった経緯もあるので、いまとなっては接触面積の少なさは気になります。

写真には、その痛くて売却してしまったSPDペダルが写っていますが、PD-M970より古い、いずれも20年前ぐらい前モデルです。右上の黒いSPDは9速時代のXTRグレードで、おそらく型番はPD-M950になると思います。こうして、昔のSPDペダルと比べてみると、PD-ED500も接触面積が少なく、当時のモデルと形状的には近しいものがあります。

最後に

PD-ED500については、しばらく試乗して評価してみようとも思ったのですが、やはり踏み面積の少なさが気になり、散財にはなりましたが、そのままオークションで売却してしましました。

結論としては、形状的にはロードバイクにマッチしそうなPD-ED500ですが、個人的な経験からは脚力のある人やロングライドには、向かない印象をもちました。ロード向けSPDペダルとしては片面ペダルのPD-ES600を選択する、もしくはソールの固いシューズと組み合わせるのが、個人的には無難な気がします。