PowerTap GS + KINLIN XR-200

PowerTap GS + KINLIN XR-200

PowerTap GS + KINLIN XR-200

軽量アルミリムの「KINLIN XR-200」と、ハブ型パワーメータである「PowerTap GS」を組み合わせて、新しいホイールをヒルクライム用に組んでみました。汎用の手組みホイールだと、どうしても重量や剛性についてはある程度の妥協が必要ですが、今回のXR-200の組み合わせは完組みホイールと比較しても、なかなか良い感じに仕上がりました。

KINLIN XR-200とは?

XR-200のリム外幅は18.2mm/内幅13.6mmとかなり幅が狭いリムです。また、アルミリムとしては、372gとかなり軽量なため、柔らかく組みにくいかと心配をしていたのですが、組み上がり後になじみを出す必要も少なく、精度と剛性感があり普通に組みやすいリムでした。

リム高が22.0mmの形状が効いているのでしょうか。同じようなリム幅(外幅18.8mm/内幅13.0mm/高17.3mm)のARAYAのRC-540と比べると明らかに組みやすく、Mavic OPEN PRO(外幅19.6mm/内幅約15mm)と組みやすさに遜色はありませんでした。

今回は、後輪のハブの「PowerTap GS」は「DT SWISS 240S」をベースにした製品なので、前輪のハブも240Sでストレートプルタイプにしました。XR-200は、リム穴数のラインナップも多く、今回のハブに必要な24Hと20Hも入手できるが良いところです。

部品表および計測

今回のホイールの最終的な構成および仕様は以下の表となります。スポークにはCX-RAY、ニップルは組みやすさ重視で通常の真鍮ニップルを選択しています。

No 区分 部品 製品名 仕様
1 Front Hub DT Swiss 240S Straight Pull 20H
2 Rim KINLIN XR-200 20H
3 Spoke Sapim CX-Ray Bladed Spoke 285mm
4 Nipple DT Swiss Pro Lock Standard Brass 12mm
5 Rear Hub PowerTap GS 24H
6 Rim KINLIN XR-200 24H
7 Spoke Sapim CX-Ray Bladed Spoke 285 / 296mm
8 Nipple DT Swiss Pro Lock Standard Brass 12mm

組み上がって計測してみたところ、前後ホイールで1490gほどでした。同じPowerTapGSで組んだDT Swiss RR411のホイールと比較すると、130g(= 1620 – 1490)ほど軽量です。

リム ハブ ホール数 重量(g) 合計重量(g)
KINRIN XR-200 DT Swiss 240s Front 20 610 1490 (実測)
PowerTap GS Rear 24 880
DT Swiss RR411 DT Swiss 240s Front 20 670 1620 (実測)
PowerTap GS Rear 24 950
KINRIN XR-200 DT Swiss 240s Front 20 610 1380 (推定)
DT Swiss 240s Rear 24 770

パワーメータ組み込みにより削られた重量は公表されていませんが、結果として、240Sハブが212gに対しGSが325gと、実質的には110(113 = 325 – 212)gの増量でパワーメータの組み込みに成功しています。

実走してみての感想

まずは、近所のちょっとした坂道(距離:600m、高さ:24m、平均斜度4.0%)で比較してみます。一部やや急勾配な8%の区間があるコースです。なお、計測日は一緒ではなく、体調を含めて諸条件は異なりますが、いずれもウォーミングアップしながら坂に到着してから一発目の測定結果になります。

-  PowerTap GS + KINLIN XR-200 Fulcrum Racing Zero C17
タイム 1:05 1:02
タイヤ Vittoria CORSA 23C Continental Grand Prix 4000S II
空気圧  8bar 8bar
平均速度  32.7km/h 34.2km/h
平均ケイデンス  91 80
パワーメーター  PowerTap GS PowoerTap P1
平均ワット  468W 498W
平均ワット/km 14.31 W/km 14.56 W/km

踏み込んでみてわかるのは、その踏み込みの軽さです。完組ホイールにあるような剛性感はないものの、その軽さからかよく進む感じがあります。ホイールを踏むとゆうよりは回って進む感じでしょうか。レーゼロでのタイムは踏み込んでからぶん回して出した記憶がありますが、今回の実走値は、反応の良い帯域で踏み続け、スッと乗ってスッと出せた感じで、無理せず出せた数値で、すごく良い感じです。

他ホイールと併用する際の留意点

最後に、XR-200のリム外幅が18.2mmmとかなり幅が狭いリムのため、他のホイールと併用する場合、交換のたびにブレーキワイヤーの調整が必要となる点です。幸いにも、23Cタイヤでの運用がメインで、前述のレーゼロは旧型で15C対応、その他の手持ちのMacicのOpenPro系ホイールは20mmが多いため、共用前提での調整は可能ではあります。

ただ、最近は25Cタイヤが主流となりワイドリムかが進んでおり、23Cが装着可能な手持ちのDT SWISSのRR411でもリム外幅は21.5mmあるため、一般的にはXR-200を他ホイールと併用するには、交換の度にブレーキワイヤーの調整が必要でしょう。

近年でこのような細リムで流通しているのは、他にはアラヤのRC-540ぐらいでしょうか。RC-540はやや剛性が低いところがあったのですが、XR-200はリム高形状から高剛性かつ軽量なリムを実現しています。レースなど、もう少し参加してみて、実際の使用感など気がついた点があれば、また報告してみたいと思います。