Mt.富士ヒルクライム 2025 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2025 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2025 参戦記

昨年はエントリーを逃してしまいましたが、今年は無事にエントリーを通過し、富士ヒルクライムに参戦してきました。コロナ禍を経て、実績順のスタート枠が復活し、以前の開催形式に戻った富士ヒルクライムでした。想定通りのトレーニングを積むことができず、万全とは言えないコンディションでの挑戦となりましたが、当日は晴天にも恵まれ、久々に走りやすい大会に戻った感じです。

レース前日まで

コロナも明け、海外からの参加者も増た影響か、昨年は申し込み開始から早々に定員に達してしまい、参加できませんでした。そのため、今年は申し込み開始時刻の20時から申し込みを開始し、無事にエントリーを通過することができました。

開催ルールの変更 - スタート枠は実績順に戻る

コロナ禍に入り、スタート枠の選択は任意のフリースタートの開催[1]が続いていましたが、今年から、久々にコロナ禍前の開催形式に戻り、実績を元にしたスタート枠での開催へと戻りました。

また、実績が「富士ヒルクライムの直近2年」に限られ厳密化されたのも、良いことだと思います。ただし、申し込み締め切り後に、過去の富士クルクライムのように、他大会の実績も認められるような、救済措置のアナウンスもありました。

以前は実績順と言っても、自己申告制で曖昧な部分もあったので、事務局側の確認を含め、実績の申請が厳密化されたのは良いことだと思います。

トレーニング状況 - 2月から開始

無事、エントリーを果たしたので、2月からトレーニングを開始しました。ただし、4月までは順調だったものの、4月後半から体調を崩してしまい、本番までの5月はリカバリーに専念して当日を迎えることになりました。

Ven-Topでの予想タイム (82分)

2月にRampTestによりFTP計測を実施し、トレーニングを開始しました。ただし、2月の235Wから開始できたFTP計測も、4月末の255Wまでは順調でしたが、それ以降は、頭打ちとになってしまいました。Ven-Topの試走タイムも、4月に計測した82分を最後に、頭打ちとなってしまいました。

Ven-Topの試走は、富士ヒルクライムの試走としては、最も実績があるコース [2]で、富士ヒルクライムと同じ滞在時間の長めのコースで、体調のあげるためにも良いコースでしたが、5月は疲労度が強く、新設された中間地点のVen-10での、中断が相次ぎました。

Alpe du Zwiftでの予想タイム (81分)

4月後半から、週末毎にVen-Topの試走で回復具合を確認するも、タイムも上がらず、中断する状況が続きます。Ven-Topでの試走も頭打ちとなってしまい、5月に入ってからは、富士スバルラインの試走も封印し、疲労度を考慮して、Alpe du Zwiftでの試走に切り替えました。

今年の富士ヒルクライム道場[3]の開催に合わせた、本番前週のAlpe du Zwiftでの試走を最後に、本番に臨みました。富士ヒルクライム換算[2]で81分の記録でしたが、今年のAlpe du Zwiftでの最速タイムは更新でき、やや希望が持てる状況となりました。

トレーニング期間

2月からトレーニングを開始したものの、4月中盤から体調を崩してしまい、リカバリーに専念せざるを得ない状況が続きました。フィットネスは、例年であれば80を超えて好調を維持できるはずが、加齢の影響もあるのか、今年は60を超えると疲労感が強い状況が続きました。

結果的には、あと1〜2ヶ月ほど早くトレーニングを開始していれば、しっかりリカバリー期間を設けて、もう少し体調を戻せたかもかもしれません。疲労で平日のメニューが踏めなくなる状況が続き、週末のロングライドは封印、自転車通勤の強度も落とし、5月中はリカバリーに専念することにしました。

レース当日 - 天気は良好

例年、6月第1,第2週の開催となる富士ヒルクライムは、梅雨の時期と重なっていましたが、この数年は快晴に恵まれていることが多くなっています。今年も、週間天気予報では雨予報でしたが、開催日の前日には快晴に変わり、絶好のヒルクライム日和となりました。

第3グループの6:40のスタートで、選手整列開始時刻の6:00に会場入りしましたが、既に多くの参加者が集まっていました。スタート時刻に近づくにつれ、気温も上がり、待機時間も半袖ジャージで過ごせるほどの暖かさでした。

レース結果 - 85:01

来年どうなるかはわかりませんが、久々に走りやすい大会に戻った感じです。コロナ禍ルールで開催では、スタート直後は脚力がまちまちな状況で、1合目まで、かなり混雑していましたが、料金所までの序盤から渋滞もなく、トレインも多く、落ち着いて安全に登ることができました。

試走もキャンセルして臨んだ本番で、終盤のアクシデントはありつつも、なんとか今年のVen-Topの試走タイムの実力通り(82:13)で登頂することができました。当日のZwift設定体重から3Kgの超過分、30秒/Kgを考慮[2]すると、ほぼ今年の実力は出せた感じです。

レースの振り返り

来年のスタート順を確保できた意味で、大崩れすることなく、実力通りの結果で出せ、安堵感があります。当日は2022年の富士ヒルクライムを目標タイム(75:05)[3]に登りましたが、トレーニング状況と合わせ、反省点も多い大会となりました。

No 経過時間 距離(km) チェックポイント 区間時間 2022年比較(秒) 平均パワー(W) 2022年比較(W)
1 1:48 0.52 料金所 1:48 +5 292 11
2 17:55 5.50 1合目 19:06 +3:11 230 -27
3 20:54 8.92 2合目 12:06 +1:04 212 -18
4 33:00 12.62 3合目 13:13 +1:09 212 -9
5 46:13 17.05 大沢駐車場 16:31 +2:21 198 -23
6 62:44 23.78 ゴール 22:20 +2:34 190 -13

やはり、2022年のペースと比較すると、全体的にパワー、タイム共に落ち込んでいます。特に序盤、終盤が落ち込んでいるのが課題です。序盤からトレインができる展開でしたが、ちょっと慎重に登りすぎたのかもしれません。また、富士ヒルクライム終盤については、奥庭自然公園での高速区間で、ヒヤリとするアクシデントがありました。

奥庭自然公園でのトレイン走行中、右後方の別トレインから中切れした参加者が、追い抜き途中で急激にカッティングオフしながら割り込んできて、先方の左エンドと前輪が接触してしまいました。大きな音と共に、一瞬、何が起きたのか理解できませんでしたが、幸いにもハンドルを取られず、無事ゴールはできました。

最後に - 参加機材と反省

目標タイムには届かなかったものの、今年の富士ヒルクライムも無事に完走できました。レース中の接触というハプニングもありましたが、来年に向けてのスタート順の確保、何より怪我なく走りきれたことに安堵しています。

Component Specification
Frame Bianchi MEGA PRO-L - Mercatone Uno Term Replica
Fork LOOK LDS PRO3 NT
Headset Campagnolo RECORD
Shifters Campagnolo RECORD 11 Speed
Front Derailleur Campagnolo RECORD 12 Speed
Rear Derailleur Campagnolo RECORD HO 11 Speed
Brakes Campagnolo RECORD 11 Speed
Crankset Campagnolo RECORD 180mm
BB Campagnolo CHORUS 68mm
Chain Shimano Dura-Ace CN-HG901 11 Speed
Sprocket Shimano Ultegra CS-R8000 11 Speed 11T-34T
Stem ITM BigOne
Handlebar Deda Piega RHM 420mm
Seatpost PNP Titanium 27.2mm
Saddle San marco Regale E Racing
Pedals LOOK KEO BLADE 2024
Wheels DT SWISS RR441 + POWERTAP GS [5][6]
Tires CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 23C

今回の結果は、トレーニングの重要性と、自身のコンディション管理の課題を改めて浮き彫りにしました。来年も、実績順のスタートとなることが想定されますので、なんとか来年に向けての位置どりはできました。来年は、万全の体調で臨めるとよう、工夫したいと思います。