最近は、雨季に限らず、週単位で雨が降りやまないことも増え、帰宅時にゲリラ豪雨に見舞われる機会も増えてきました。近年の気象状況の変化から、雨となる日も増えてきたため、レインウェアを新調することにしました。

最近の天候の変化

毎日の自転車通勤では、降水量が1mm/hであれば、レインウェアは不要で済ませてきました。しかし、最近は雨季に限らず、天候不順な日も多くなり、帰宅時の日没時に天気が急変し、いわゆるゲリラ豪雨に見舞われる機会も増えてきました。

雨天が想定されるロングライドでも、夏場であればレインウェアを着用することは稀ですが、終日2mm/hの降雨が想定される場合には、手持ちのアウトドア用レインウェアに、サイクリング向けのレイングローブやシューズカバーを組み合わせて済ませてきました。

ただし、アウトドア全般に向けた製品のため、裾バンドが必要であったり、走行時のゴワつきやバタつき感があります。また、通勤にはオーバースペック感があり、携帯性も悪いため、通勤を主目的にレインウェアを新調することにしました。

レインウェアの新調

サイクリング用途のレインウェアは各社から販売されていますが、サイクリング分野でも老舗的なモンベルのレインウェアを試してみました。通勤の短時間での利用を考え、軽量でコンパクトなものを選択してみました。

メーカー	商品名	耐水圧	透湿性	重量
モンベル	ドライテックサイクルレイン ジャケット	20000mm↑	8000g/m²・24hrs	220g
モンベル	U.L.サイクル レインジャケット	20000mm↑	15000g/m²・24hrs	161g
モンベル	スーパーストレッチ サイクルレイン パンツ	20000mm↑	15000g/m²・24hrs	195g
モンベル	サイクル レインシューズカバー	-	-	125g
モンベル	サイクル オーバーグローブ	-	-	52g

ドライテックサイクルレイン ジャケット

モンベル独自の防水透湿素材「ドライテック®」を使用したレインジャケットです。厚手でしっかりとした素材ですが、背面と袖にストレッチ性があり、カッパを着た時のような窮屈感はありません。

透湿性は8000g/m²・24hrsで、非常に高いわけではありません。通勤時は信号待ちが多く、運動してから停車時に蒸れる感じがありますが、脇部分の換気口が効いており、走行していると蒸れる感じは解消され、ドライな状態で乗車できます。

U.L.サイクル レインジャケット

こちらもモンベル独自の防水透湿素材「ドライテック®」を使用したレインジャケットですが、薄手なため透湿性が15000g/m²・24hrsに向上し、柔らかく軽量コンパクトな製品です。強い雨には向いていませんが、左胸部分にポケットがあり、便利です。

ベンチレーション加工も施されており、通勤時の汗ばむ信号待ち程度でも蒸れを感じず、ドライな状態で快適に使用できます。薄手で柔らかい素材、背面と袖のストレッチ性があり、レインウェア感はありません。

スーパーストレッチ サイクルレイン パンツ

モンベル独自の防水透湿素材「ドライテック®」を使用したサイクルレインパンツで、立体裁断かつストレッチ性があり、走行時の前傾姿勢やペダリングでも窮屈感はありません。

ただし、透湿性は15000g/m²・24hrsとやや高めですが、裏面がメッシュ加工されていない耐水素材で、走行中に蒸れが発生し、膝周りにウェアが張り付くことがあります。夏場では、軽めのアンダーウェアを着用することをおすすめします。

サイクル オーバーグローブ

薄手のサイクルグローブと組み合わせて使用する防水仕様のオーバーグローブです。防水透湿性素材を使用し、縫い目にはシームテープ処理が施されており、通勤時には十分な防水性能を提供します。

手のひらにはグリップ力と耐久性を備えた合成皮革を使用し、指先はスマートフォン操作が可能な素材で、簡単な操作ができるため、非常に便利です。

サイクル レインシューズカバー

優れたストレッチ性を備えたレインシューズカバーで、独自の防水透湿性素材を使用。3層構造で表面は水を通しますが、裏面にはポリウレタン防水素材が使用されており、通気性もあり蒸れを感じません。

通勤時には、後続の車もあり、水溜まりを避けられないことがありますが、シューズカバーによりシューズが濡れず、ドライな状態を保つことができます。

携帯性

サイクリング用途のため、レインウェアは非常に軽量でコンパクト。右側の一般的なレインウェアと比較しても、U.L.サイクル レインジャケットは薄手でコンパクトに収納でき、ドライテックサイクルレインジャケットもかなり小さくなります。

サイクルレインパンツもコンパクトで、1つの黒いスタッフバッグにオーバーグローブとレインシューズカバーを収納でき、雨の予報があれば通勤バッグに入れて出発できます。

まとめ

今回新調したモンベルのサイクルレインウェアは、どれも軽量で高い防水性能を誇り、特に通勤やロングライドなどさまざまなシーンで活躍が期待できそうです。特に、コンパクトに収納できる点が非常に便利で、急な天候の変化にも対応しやすくなっています。

天気予報をチェックしても予期しない雨に見舞われることはよくあるので、こうしたアイテムを日常的に持ち歩ける点が非常にありがたいと感じました。通勤時における蒸れや着心地にも配慮されたデザインは、長時間の着用でも快適さを保ち、走行中の動きやすさにも優れています。

モンベルのサイクルレインウェアは、雨天時に限らず、様々な天候に対応できる非常にバランスの取れた製品です。これからの季節、急な雨や天候の変化にも備えておきたいアイテムです。日常的な通勤だけでなく、週末のロングライドでも活躍すること間違いなしなので、レインウェアの選び方に悩んでいるサイクリストにはぜひ試してほしい製品です。