Fizik(フィジーク)のVENTOシリーズから、INFINITO KNIT CARBON 2 WIDEが登場しました。シマノのシューズでは基本的にワイドモデルを選択していますが、従来のようなタイト感は薄れた[1]とはいえ、Fizikの合成皮革シューズの履き始めは、少々窮屈さがあります。
今回、VENTO INFINITO KNIT CARBON 2には、KNITアッパーモデルも登場しています。GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]でのニット素材の快適性とパフォーマンスの両立に期待して、KNITモデルを選択してみました。
デザインとフィット感
デザインは前作のFizik R1 Infinitoを踏襲しており、シンプルで洗練された美しさが特徴です。アッパーのニット素材は、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような編み物的なアッパーではなく、伸縮性があり、フィット感を確保しつつ強度や剛性が重視された設計となっています[1]。
ニット素材は、従来の合成皮革より若干柔らかく、特に親指側の内側部分は伸縮性が高く、足の形状にフィットします。さらに、マウンテンバイクシューズ[3]のように熱溶着TPU処理[1]が施されており、雨天での耐候性や、何より合成皮革より高い耐久性が期待できます。
パフォーマンスと快適性
VENTO INFINITO KNIT CARBON 2は、Fizik最高の剛性指数10を誇るR2カーボンソールを採用しています。剛性が高いため、踏み込んだ際の反応が素早く、ペダルに伝わる力がロスなく効率的に推進力に変換されます。
新設計のR2カーボンソールは軽量化にも成功しており[1]、サイズ42でわずか225gという軽さを実現しています。軽量化されたシューズは、長時間のライディングでも足への負担を軽減し、スムーズなペダリングが期待できます。
通気性と蒸れ対策
Vento Infinito Carbon 2のアッパーは、通気性の良いメッシュ素材で作られており、足の蒸れを効果的に防ぎます。従来の合成皮革シューズと比較すると、通気性が大幅に向上し、蒸れ感を感じることはありません。
ニット素材とは言え、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような太めのニットではなく、細かな編み目で作られています。夏場での快適性を確保しながら、冬季のライドでもそれほど寒さを感じさせない、防風性も期待できます。
総評
Fizik Vento Infinito Carbon 2 Roadは、快適性とパフォーマンスが両立した次世代のロードシューズです。ニット素材は従来の合成皮革よりも柔らかく、特に親指側の内側部分は伸縮性が高く足の形状にフィットします。
新規設計されたカーボンソールにより、剛性もしっかり担保されており、なにより、TPU処理により、雨天での耐候性や合成皮革より高い耐久性が期待できます。KINTモデルは、レースやロングライドを楽しむ幅広いライダーに、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。