GIRO PRIVATEER LACEを購入[1]したみたものの、夏場の暑い時期には通気性が不足感があります。今回は、夏場の快適なライドを求めて購入したGIRO REPUBLIC R KNITについてレビューします。
特徴
GIRO REPUBLIC R KNITは、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]に似たニット素材のアッパーを採用し、夏場でも通気性を確保しつつ、軽快な履き心地を実現したロードシューズです。
特徴的なのは、アッパーの編み方やソールの剛性が異なり、フィット感と通気性に優れており、真夏の炎天下では蓄熱感はあるものの、長時間のライドでも蒸れを感じることなく快適に過ごせます。
快適性とフィット感 - 蓄熱感ありで硬め
REPUBLIC R KNITの最大の特徴は、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と同じくニット素材を使用したアッパーが特徴です。ただし、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と比較すると、重量も320gと重めで、編み方の違いなのか、ニット素材ながらアッパー全体に重厚感と剛性感があります。
ベロ部分も革ではなく、厚めのニット素材で、アッパー全体に剛性感と強いフィット感が特徴です。履いてみると包み込むような強いフィット感はあるももの、足指の部分は柔らかく収縮性があり、窮屈さはありません。
ただし、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような、柔らかなスニーカー感覚のニット感ではなく、厚めの剛性感のあるニット感のため、シューズの着脱には、やや時間がかかります。
GIRO PRIVATEER LACE[1]と比較すると、明らかに通気性が高く、走行中は元より、そのまま室内で履き続けても、蒸れを感じることはありません。ただし、蒸れる感じこそありませんが、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と比較すると、ニット生地が厚めのため、真夏の走行時には、蓄熱感があります。
真夏の通勤中、特に30度を超えるような炎天下の走行では、重厚なニットに蓄積される熱が、走行中のニットからの排熱をやや上回り、ほんのり暖かい感が続きます。真夏の走行を想定すると、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような薄めのニット生地が適切です。
ソール剛性とパフォーマンス - 充分な剛性感
GIRO PRIVATEER LACE[1]と比較すると、GIRO REPUBLIC R KNITのナイロンソールは、手力でもたわませることができ、やや柔らかめです。ただし、クリート周りの剛性は高く、ペダリング時のパワー伝達のロスは感じられません。
もちろん、強く踏み込み続けると、ロードバイクシューズと同じく、圧迫感から母指球周辺に鈍痛が発生しますが、クリート形状が感じられるような、柔らかい感覚はありません。ソール全体の剛性は劣りますが、長時間の使用でもクリート周りが痛くならない、実用的な剛性は確保されています。
耐久性 - 耐久撥水加工とTPU補強
GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と比較すると、ニット素材や編み方は工夫されており、かなりの耐久性が感じられます。また、ニット素材には耐久撥水(DWR)加工が施されており、通勤時の多少の雨でも、濡れる感じもありません。
また、つま先部分と踵部分には、TPUによる補強が施されており、擦れや引っ掻き傷に対しても耐久性があります。特に、つま先部分は、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と比較すると、かなりの補強が施されており、耐久性が向上しています。
まとめ
GIRO REPUBLIC R KNITは、夏場のサイクリングに最適なシューズです。ニット素材のアッパーが提供する通気性と快適なフィット感により、長時間のライドでも蒸れを感じることなく、快適に走行を楽しめます。また、履きはじめは、かなり硬めの印象でしたが、使用していくうちにアッパーが柔らかくなり、フィット感が向上しました。
ソールの剛性は必要十分で、ペダリングのロス感も少なく、実用性とパフォーマンスが両立した一足です。特に通気性が重要なシーズンには、非常に価値のある選択肢です。夏場の走行中はもちろん、勤務中の室内でも蒸れることはなく、快適な履き心地を提供します。
ただし、厚めのニット生地のため、一般のシューズと比較すると通気性は十分ですが、真夏の炎天下での排熱性能の課題や、軽量なシューズを第一とする場合には重量感もあるため、注意が必要です。