Bianchi ROMA3 + WH-R501-CL (ハブ軸135mm化)

Bianchi ROMA3 + WH-R501-CL (ハブ軸135mm化)

最近、家のクロスバイク(Bianchi ROMA3)のホイールが老朽化してきたので、安価に入手できるロードバイク用のシマノホイールに交換しました。ただし、6年ほど前のクロスバイクでエンド幅が135mmのVブレーキ仕様で、ホイールはもとより対応パーツの選択肢が狭くなってきています。 マウンテンバイクと共に、クロスバイクも急速にディスクブレーキ化が進んできており、135mmエンド幅のVブレーキはいつの間にか、マイナーな規格になってしましました。今回はコロナ禍で関連パーツの入手もできなかったため、今回はロードバイク用のホイールを135mmのハブ軸に部品を交換して装着してみました。 付属ホイールの老朽化 ホイール交換のきっかけとしては、ブレーキ交換(BR-T610)時です。リムは前後ともに振れはないものの、数本ほどテンションが下がっているスポークがあります。いったん応急処置的に調整はしましたが、経年劣化したホイールは連鎖的に故障していくので、そろそろ寿命かもしれません。 前後のハブはシマノ製の32HのHB-RM70/FH-RM70、スポークはRICHMANの2.0mmプレーン、リムは製品仕様からHJC DA-16という名称のようですが、高さはあり剛性感もあります。ハブはメンテナンスなしで乗っていましたが、見た目には玉押しには傷はないものの、かすかなゴリ感が気になります。 ハブについては、グリスを入れ直せば問題がないレベルでしたが、老朽化した初期ホイールですし、この機会にアップグレードついでに、ホイール自体を交換してみることにしました。 135mmのリムブレーキハブは品薄 最初は、安価で安いホイールを組もうとしていたのですが、すんなりとはいきませんでした。最初は、今回のクロスバイクに必要な、135mmのリムブレーキ用のハブを入手し安価なホイールを組もうと考えました。 シマノのサイトから明確なリンクはありませんが、現在でもなんとかDEOREクラスのハブ(HB-T610/FH-T610)の販売は継続されているようです。ただし、コロナ禍の自転車需要の影響かどこも在庫切れで、入荷の予定は夏以降と直ぐには入手できない状況でした。 その他、リムブレーキ用の135mmのハブとしては、下位グレードのHB-TX800/FH-TX800はなんとか入手できそうでした。ただ、部品表を見ると玉押しの品質が、今のハブ(HB-RM70/FH-RM70)よりも廉価で、実用的には全く問題はないものの、このハブでわざわざホイールを組むのはどうしようと迷ってしまいました。 悩みつつ注文をかけてみたものの、こちらもコロナ禍の影響かFH-TX800についても在庫切れで、リムブレーキ用の135mmのハブの入手は、一旦は諦めざる負えない状況でした。 WH-R501の流用 (135mmハブ軸へのアップグレード) ただ、いろいろと調べているうちに、ロードバイク用のホイールを流用している記事が目につきました。また、シマノのエントリーレベルのホイールが安価に入手できることも知り、現在でも入手できるWH-R501のホイールを、実際に135mmハブ軸へアップグレードしているショップさんの記事も見つかりました[1]。 WH-R501の部品表の確認 今回のクロスバイクも、前輪は100mmで互換性があるのですが、後輪はロードの130mmに対して135mmとエンド幅の互換性はありません。そこで、まずWH-R501の部品表[3]を確認してみました。 ただ、WH-R501のハブについては旧来のカッ&プコーン形式で、部品構造については部品構造は簡素化はされていますが20年前の製品と同じ構造の9ボールです[5][6]。また、入手できなかったハブ(FH-TX800)の部品表[4]を確認してみると、こちらも同じ9ボールの構造で互換性がありそうです。 部品としては、FH-TX800部品[4]の⑥の146mmのアクセル(Y3CC09010)と⑧の11mmスペーサー(Y3SL05000)を、WH-R501の⑤のハブ軸(Y30K01100)と⑥スペーサー(Y4SK98060)と交換すればアップグレードできそうです。 WH-R501のハブ軸・スペーサー交換 FH-TX800ハブは入荷未定で購入できなかったものの、FH-TX800の補修品[4]で目的の⑤のハブ軸(Y30K01100)と⑥スペーサー(Y4SK98060)を含む、クイックリリースタイプの②の部品一式(Y31J98010)は注文できるとのことで、早速WH-R501ホイールセットと共に購入してみました。 必要な工具 (15mm・17mmハブ調整スパナ) 届いて確認してみると、WH-R501・FH-TX800の双方とも普及帯のハブのため、通常の13mmと14mmではなく、15mm・17mmのハブ調整スパナの組み合わせとなります。現状の普及帯のWH-R501とFH-TX800は、20年前の構造[5][6]と変わらず当時の工具で対応でき、シールやダストキャップ類なども簡素化され(耐久性はともかく)メンテナンス性も良さそうです。 最近のシマノの105以上のハブは6角レンチで簡単に調整できるようになりましが、従来のハブは、以下のように2本のハブ調整スパナの組み合わせて使います。 基本的には、下側のスパナで固定しながら、上側のナットを開け閉めします。推奨トルクが10〜15 N·m[2]とのことで、かなりの力が必要です。記憶違いかもしれませんが、昔の製品はこんなに固かったかな?と思うほどトルクが必要でした。 WH-R501のハブ軸・スペーサー交換 とりあえず、WH-R501の分解ができたので、FH-TX800の補修部品を組み込んでいきます。交換作業については、FH-TX800の⑥の146mmのアクセル(Y3CC09010)をベースに、より品質の良いWH-R501の部品を組み込んでいきます。…

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Cannondale CAAD4 クランク交換 (FC-7700 → FC-R9100)

Cannondale CAAD4 クランク交換 (FC-7700 → FC-R9100)

近年の9100系/8000系のコンポーネントのワイドレシオ化をきっかけに、9速から11速コンポーネントに部分的に換装していたCAAD4[1]ですが、最終的にほとんどのパーツを11速化してみました。室内トレーニング環境のロードバイク[4]のクランク長統一(175mm → 180mm)を機会に、9速コンポーネントのクランクとブレーキの流用の見直しです。 クランクセットの交換 (FC-7700 → FC-R9100) 最近、室内トレーニングに利用することが多いロードバイク[4]のクランク長が175mm(FC-7700)だったため、トレーニング環境のクランク長(180mm)に統一しました。この機会に、今までCAAD4に装着していたFC-7700(180mm)のクランクをトレーニングバイクへのに移し、CAAD4のクランクを新たにFC-R9100(180mm)に換装してみました。 180mmのFC-7700についても予備はあったのですが、DURACEも今年のメジャーチェンジを控えての影響か、現行の11速クランク(FC-R9100)がセールの値引きと合わせ思ったより安く購入でき、この機会でのアップグレードとなりました。 また、カンパでは180mmクランクは一般には流通しなくなって久しいですが、180mmクランクがDURACEに限定されるものの、いまだ一般に入手できるのもシマノのコンポの強みです。 実走行してみての感想 : ◯ FC-R9100は、実際持ってみると想像以上に軽量で驚いてしまいましたが、FC-7700とは感触はことなるものの、軽量ながらも、かなりの剛性感があります。ただ、FC-7700と比較すると剛性感の違いというか、おそらくは剛性が高い結果でしょうが、剛性感を感はじめる始点がFC-R9100の方が早い感触があり、上死点付近での違いが違和感として感じられました。 FC-7700も登場時はホローテックの導入で高剛性が売りのクランクでしたが、剛性感の違いから競輪やロードのプロ選手でも旧クランク(FC-7410)を愛用する選手が少なからずいました[3]。自分的には、その当時のFC-7700にそれほどの違和感は感じることはできなかったのですが、FC-R9100の剛性感については世代格差も大きいせいか違和感も大きく、しばらく乗り込んで慣れてみたいと思います。 ブレーキの交換 (BR-7700 → BR-R9100) 今回はクランクの換装がきっかけでしたが、ブレーキについても旧型のSuperSLRブレーキ(BR-7700)を流用し、シマノ非推奨の構成(B互換)であったため、今回のアップグレードに合わせてNewSuperSLRブレーキ(BR-R9100)に交換してみました。 なぜ非推奨なのか? – 実測値での違い いままで利用してきた、NewSuperSLRのブレーキレバー(ST-9001)と、SuperSLRブレーキ(BR-7700)の組み合わせですが、シマノの互換性表[4]では「制動力は、標準の組合わせよりわずかに低下します」と表現されています。 換装後、手元にある各種ブレーキを、前回と同じく吊り下げ秤で計測[5]してみました。実測値で現行のブレーキより35%ほど、旧来のNewSLRブレーキのバネが強いことが分かります。 型番 強さ(kg) 太さ(mm) 巻き数(回) BR-R8000…

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Wahoo KICKR (2020) + KICKR CLIMBのZiwft環境で試してみたこと

Wahoo KICKR (2020) + KICKR CLIMBのZiwft環境で試してみたこと

今年のコロナ禍で、3月頃から自宅勤務が続いてしまい、趣味であった自転車通勤の機会がなくなってしまいた。自宅勤務の開始当初は、朝晩の自転車通勤がなくなり体力がありあまる感もあり、サイクリングしてから仕事に取り掛かかる日々が続きました。しかし、今までの朝晩の自転車通勤の運動量を、朝の1回にまとめるのは体力的に難しく、長引くにつれだんだんと体力が落ちていく感じがありました。 今までは、毎日の自転車通勤でほどよく体力が維持できており、雨の日などは休養日の良い口実になっていたのですが、コロナ禍の今となっては雨の日に乗れないと気分転換もできません。それでも、週末はロングライドに出かけ、なんとか体調は維持できていたつもりでしたが、9月に開催された富士ヒルクライムに参加したもの記録は振るわず、今回の導入の契機となりました。 なぜKICKR (2020)を選んだのか? 単純ですが、どうせローラーを導入するならKICKR CLIMBを使ってみたい!と言うのが一番の理由です。今までは自転車通勤での充足感もあり、ローラーとは無縁の生活でしたが、サイクルモードや店頭で展示されているのを見かける度に、KICKR CLIMBは気にはなっていました。KICKR自体も海外(DC Rainmaker)のレビュー[1]でも厳しめながら評価は高く、現在PowerTapのパワーメーターをメインにしている関係もあり、以下の点も魅力的に映りました。 パワーメータの+/-1%への精度の向上 (PowerTap製品の+/-1.5%より高精度) パワーメーターのゼロキャリブレーション (PowerTapもそうなので) 有線のKICKR Direct Connectを提供予定 (キーボードも有線なので) AXISフィートシステム (レビューは厳しめだけど、効果はあるかも) 厳密にはパワーメーター精度については、評価時点のファームウェアでのスパイク気味な挙動や、50rpmの低ケイデンスでも高振れする傾向は気になりましたが、通常の実走行域や積算値的な影響は軽微と判断し、今回の購入に踏み切りました。 公式サイトからの購入 (即日発送) 購入については、国内外のショッピングサイトを比較してみたのですが、結局は公式のWahoo Fitnessから購入しました。国内だけではなく海外のサイトからの購入も可能ですが、コロナ禍で品不足の影響もあるのか値引きも少なく、公式サイトとの値段差もほとんどありませんでした。また各サイトの在庫状況は不明なところも多く、値引のあるものは時期的に旧モデル(KICKR 2018)の可能性もあるなど心配な面もあり、今回は無難に公式サイトからの注文を選択しました。 即日発送で、注文2日後に到着 Wahooアカウントを作成し、公式サイトから注文した訳ですが、驚いたことに注文した即日に発送の連絡がありました。注文時にはコロナ禍で発送が遅れる注記もあり、なんとなく海外サイトなので到着までは数週間かかる感覚で注文しましたが、発送は台湾からFedExによる直送で、即日発送で2日後には自宅に到着する迅速さでした。 また、心配となるのははサポート体制ですが、公式サイトの窓口自体は英語のみですが、サポートについては日本にも対応スタッフの拠点があります。日本語による即時対応な体制も整っていており、安心して購入できる状態です。今回は、たまたまKICKR CLIMBが初期不良となりましたので、詳細については後述します。 Zwift環境として準備したもの KICKRとKICKR…

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Garmin EDGE 830 – 8ヶ月間使用してみて

Garmin EDGE 830 – 8ヶ月間使用してみて

昨年はGarmin EDGE 530をメイン機材として利用[1]していましたが、もともとタッチパネル系のEDGE 820(海外版)ユーザーだった事もあり、今年は同時発売されたEDGE 830も購入し、メイン機材として利用してみました。 EDGE 530と同じく、EDGE 830でもプロセッサ性能が飛躍的に向上し[2]、EDGE 820に搭載されていた本来の機能が、ようやく実用的になった感があります。 ただし、EDGE 820から操作感は大幅に向上したものの、本質的なタッチパネルの問題については改善は見られず、雨天下や室内での利用には課題が残ります。結論的には、EDGE 530の完全な上位互換な機種とは言い切れず、若干利用環境を選ぶ機材の印象となりました。 はじめに – セット販売のみ EDGE 830では、EDGE 530のような本体単体での販売はなく、各種センサーと心拍計とのセット品のみの販売しかありません。最初にEDGE 530を購入した理由の一つもなりますが、既存のサイクルコンピュータからの買い替えで、既存センサーの流用を考えているユーザーには、付属のセンサーなしの単体販売が望ましいところです。 EDGE 830の付属品 EDGE 830セットには、新型となるスピードとケイデンスセンサーと心拍計が付属しています。付属のマウントは、EDGO 530と同様に拡張バッテリーパック対応品です。 ひとつ気になったのは、別売の拡張バッテリーとの併用です。拡張バッテリーには交換用の拡張バッテリーのレバーアダプターは1つ付属してはいるのですが、レバーアダプターの単体販売もありません。 拡張バッテリーの利用頻度は低いものの、バイクを交換するたびに、レバーアダプターを各バイクのマウントに入れ替えるのも億劫です。そこで、ガーミンジャパンにを相談させて頂き、拡張バッテリーのレバーアダプター部品を取り寄せることができました。 新型センサーはANT+/Bluetoothの対応に 今回のEDGE 830に付属する新型のスピードとケイデンスセンサーは、単体販売でDualの名称が示す通り、ANT+/Bluetooth対応品になり、スピードセンサーは左右非対称の丸みをおびたデザインに変更されました。 心拍計も単体販売でDualの名称が追加され、こちらもANT+/Bluetooth対応品になりました。デザインは従来品より洗練された感じです。…

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コロナ禍の開催 – Mt.富士ヒルクライム 2020 参戦記

コロナ禍の開催 – Mt.富士ヒルクライム 2020 参戦記

先月、今年の富士ヒルクライムレースに、参加してきました。雨模様なのは相変わらずといった感じですが、コロナ禍で例年とは開催時期から出走ルールまで異例ずくめの開催となりました。 レース前週の試走 – 5合目は閑散と 本番の前週に、練習をかね富士スバルラインの試走に出かけました。今年は、コロナ禍で日課であった自転車通勤もできず過ごしていました。ただ、今秋の開催が決まり、8月は毎週末にはロングライドで、なんとか去年よりやや劣る程度まで体調をあげての試走となりました。 8月の乗り込みに多少なりとも期待感はあったものの、料金所から80分、平均出力も3.32w/kgとそれなりに結果でした。ただ、到着して驚いたのですが、例年なら混雑している5合目も、観光客もかなりまばらな状態です。もちろん、観光客には外国人の姿はなく、近年の騒がしい感じはまったくありません。 せっかくなので、自転車を変更して2本目を登ったのですが、5合目の駐車場を覗いてみると、駐車している車もまばらで、例年であれば観光客を大量に乗せてくる観光バスも見当たりません。 20年前の5合目は、もちろん近年のような異常な混雑はなく、富士ヒルクライムも開催はされていませんでした。当時は、ロードバイク自体もマウンテンバイクに押されマイナーな存在で、なおさらロードバイクで登っていくと、5合目の登山客に驚かれる状況でした。 富士ヒルクライム開催の計画があがった時、何故わざわざ高い料金を払って登るのか?と当時は懐疑的な雰囲気があったと思います。さすがに、今年のコロナ禍の閑散は寂しい感じもしますが、近年の富士山の混雑はちょっと異常な雰囲気でしたので、つかの間の落ち着きを取り戻した感じがします。 レース準備 – 荷物預かりはなし 今年は前日の受付の開催はなく、例年は会場でもらっていたゼッケンやタグは、自宅まで郵送されてきました。例年であれば、必然的に前泊が必要でしたが、今年は当日受付でそのまま出走できるので有り難いです。 ただし、今年は荷物預かりはなく、下山時の装備も含めて荷物は、全部自分で背負って出走することが参加の条件です。以前、富士スバルラインの下山時パンクしたこともあったので、自力で最低限のトラブルに対処できるよう、軽量化と合わせて装備を見直します。 基本的にはパンクトラブルのみに対応できる装備に絞って準備しました。装備の内訳は、以下となります。 装備 重量 備考 ORTLIEB micro2 80g Panasonic Cycle Tube 78g airbone ZT-726 50g 仏式対応でCO2インフレーター内蔵 Co2…

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PowerTap G3の修理依頼 – PowerCapの不調

PowerTap G3の修理依頼 – PowerCapの不調

2019年4月に、PowerTaps社はSRAMに買収されてしまいましたが、今回PowerTap G3が不調になったため、現在のサポート状況を含め、修理の依頼をしてみました。 結果的に、今回は交換可能なPowerCapの不調のため、修理依頼までには発展しませんでしたが、サポート窓口については現在も運営されている状況が確認できました。 故障状況 故障の状況としては、出発時には問題はなかったのですが、1時間ほどの走行中に突然パワー計測がおかしくなりました。キャリブーションを実行しても、キャリブレーションエラーが継続するような状況です。 症状としては、パワー計測が安定せず、踏み込んでいてもパワーが計測できなかったり、踏み込まなくても数値が大きく変動するような状態です。 問い合わせの結果 – PowerCapの故障 2019年4月に、PowerTaps社はSRAMに買収され、今日現在Quarq製品として販売が継続されています。ただし、販売は継続されているもの、サポート窓口は閉鎖されているのか、ホームページ上にPowerTap製品に関する問い合わせ先は見つけられませんでした。 以前、PowerTapP1が故障した際には本社窓口にて対応[1]してもらいましたが、現在は問い合わせの窓口がなく、意図的にクローズされているような状況です。 STEP1 購入販売店への連絡 無償の保証期間は過ぎてはいるものの[2]。まずは購入した海外販売店(Wiggle)にメールにて問い合わせました。すぐに、販売店側での確認が取れ、PowerTapの修理窓口となるGoogleシートのフォームを教えてもらえました。 STEP2 故障状況の連絡 販売店からの教えれもらったGoogleシートが、現在のPowerTap製品の問い合わせ窓口のようです。指定されたGoogleフォームに故障状況など記入して送信しました。 前回のPowerTapP1の問い合わせ時[1]には、基本はメールでのやり取りでしたが、だいぶ定型化されたような印象です。 STEP3 故障原因の確定 – PowerCapの不調 Googleフォームへの入力後、メールにて返信があり、PowerTapの送受信部であるPowerCapの故障が疑われるとのことでした。電池の交換しての動作確認を求められましたが、正常に動作している他のPowerTapハブのPowerCapと交換してみると、故障個体のG3は正常に動作しました。 また、今回の症状は、電池交換直後しばらくは発生せず、発生時には電池を抜き差しすることで、一時的には解消されることがわかりました。幸いにも、今回不調になったPowerCapも騙し騙し使える状態なので、しばらくは様子を見るということで、サポート窓口には連絡し、終了となりました。 結論 – しばらくは様子見 今回、PowerCapの故障が原因と判断されましたが、PowerCapは簡単に交換が可能な部品です。修理の必要なハブ周りには問題がなく一安心です。幸いにも、PowerCapは予備もありますし、今回不調になったPowerCapも騙し騙し使える状態なので、しばらくは様子を見てみようと思います。 [1] PowerTap…

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FULCRUM Racing ZERO (C15) 修理

FULCRUM Racing ZERO (C15) 修理

先日、秩父の峠を散策していた日の出来事です。散策も終盤になり、登り坂での休憩からリスタートしたところ、左足を踏み外した勢いで後輪のホイールにシューズを軽く巻き込んでしまいました。シューズの踵がホイールに接触し、はじき飛ばされた感じです。 慌てて停止して確認したところ、幸いにもダメージのあるスポークは1本だけのようで、リムの振れはなく自走に問題はありませんでした。だいぶ暗くなってきており、道路沿いでこれ以上の確認は後回しにして、その日は目的地の道の駅まで帰りました。 破損状況の確認 帰宅してから、あらためてホイールを確認してみました。念入りに確認してみたところ、やはりダメージのあるスポークは1本だけでしたが、シューズと接触した部分のリムには痕があり、写真の赤丸のスポークも軽く曲がっていました。 スポークの損傷は軽微で振れは出ていなかったものの、おそらく見た目よりダメージがありそうなため、スポークを交換して、全体的な再調整をすることにしました。 補修スポークの型番 (R0R-SB01) 幸いにも他のスポーク損傷は見当たらず、スポーク一本の交換で済みそうです。旧型のC15レーシングゼロですが、フルクラムの部品表[1]行(2015年)を見ると、「R0R-SB01」が該当の左側スポークになるようです。 ちなみに、現行(2020年)のレーシングゼロC17部品表を見ると、同スポークの型番はR0-119Bとなっており、現行製品のC17とは型番的にはニップルを含めての互換性がなさそうです。 補修スポークの注文 注文は、店頭で補修部品だけの購入は気がひけるので、今回なネット通販で取り扱っているところを探してみました。海外通販だと1000円〜1400円ぐらい、国内通販では1400円〜4000円程度で販売されています。 店頭で修理を依頼しても、おそらく工賃込みでも修理はそんなに高額にはならなそうです。ただ今回は早めに修理しようと、多少の割高感はありましたが、国内で取り扱っている店舗から取り寄せました。また、ニップル交換用に誘導用のマグネットも合わせて注文しました。 必要な工具 今回の補修には、最低限必要な工具としては、カンパニョーロやフルクラム製ホイール用スポークレンチとトルクスレンチが必要になります。最近のカンパニョーロの製品はトルクスレンチの採用が多くなりました。 スポークレンチは純正の工具(T-07)もありますが、あとでも述べますがパークツールのSW-11の方が精度は良い感じです。また、フルクラムのアルミスポークにはパークツールのBSH-4で対応します。 また、ニップル交換時の誘導用に先端に磁石があるマグネットピックアップツールも合わせて準備します。もともと、自動車整備のために利用していたものですが、純正のニップルガイドマグネット(T-05)の代わりに利用します。 補修部品交換および調整 補修部品が手配できたので、早速修理します。曲がってはいるものの、振れは出ていないので、まずは現状のテンションを計測しときます。スポーク交換後にこのテンションに戻すための計測です。 今回破損したサイドはラジアル組になります。DT SWISSなどの既製品と異なり、ストレートスポークの交換にはカバーを外す必要がありました。トルクスレンチでカバーを外し、破損したスポークとニップルを取り外します。 取り外したスポークを確認してみると結構曲がっており、やはり結構なダメージがあったようです。リム側は、外したニップルを確認する限りではダメージななさそうで、ひと安心です。 まずは、交換するスポークのニップルを新品に交換します。補修部品あるニップルに専用の誘導用の部品を取り付け、バルブ穴から磁石でニップル位置まで誘導していきます。色々試してみましたが、目的のニップル位置まで誘導するには、バルブ穴からニップルを入れ、リムサイドに磁石を取り付け目的の位置までずらして移動していくのが、やや時間はかかりますが確実だと思います。 あとは、今回取り寄せたスポークに交換し、外す前に計測していたテンションまで一気にニップルを回していきます。スポークレンチは純正の工具(T-07)よりも、工具の精度的に若干の遊びがあるのかパークツールのSW-11の方が作業がしやすかったです。 幸いにも、おかしな感触はなくテンションもかけられ、リム側の破損もなさそうです。最後に、全体的な振れを確認しましたが、基本的にリム自体の剛性が高いためか気になる振れもなく、交換したスポークのみの調整でメンテナンスは完了となりました。 フラクラムと言うかカンパニューロ系は、補修部品は長期的に確保してくれるので有り難いです。シマノ系のホイールは、ホイールごとに設計が違うのは良いのですが、絶版後に補修部品の在庫が数年で無くなることあります。今回修理したホイールも絶版品なので、またメンテナンスしながら大事に乗っていこうと思います。 [1] Road bike & mountain…

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Garmin EDGE 530 + 拡張バッテリーの使い勝手

Garmin EDGE 530 + 拡張バッテリーの使い勝手

ひさびさに、Garmin EDGEの500系の新製品が登場しました。日本では、EDGE 520 Plusの販売はありませんでしたので、EDGE 520J以来、実に4年ぶりの新製品となります。 新機能もあるのですが、プロセッサ性能が飛躍的に向上[1]した恩恵が大きく、従来の機能が実用的に、かなり使い勝手が良くなっています。 はじめに 今回は、いままではロングライドには市販のモバイルバッテリーを併用していたので、今回はGarminの外部バッテリーとあわせて購入してみました。 EDGE 530の付属品 今回は、スピードセンサーなどの付属品はなしの、EDGE 530単体での購入です。同時に販売されたEDGE 830では本体単体での販売がなかったのも、EDGE 530を選択した理由の一つです。 付属物は、従来通り、各種マウンターと、落下防止のストラップのみです。各種センサーについては、いままで利用していた既存のものを流用します。 拡張バッテリーの付属品 拡張バッテリーには、本体の他には、日本を含めた世界対応のコンセントプラグ付きのUSB MicroB端子充電アダプターと、拡張バッテリーをガーミンマウントに取り付けるための、マウントアダプターが付属していました。 拡張バッテリーには、USB MicroB端子で充電可能ですので、この充電アダプターは必須ではありません。各国対応のコンセントプラグが付属しているところを見ると、海外旅行での利用を想定したパッケージングでしょうか。 Gamin EDGE本体と拡張バッテリーの接続には、純正のガーミンマウントの部品を交換する必要があります。拡張バッテリー付属のアダプターを、既存のガーミンマウンターと交換します。 交換後は、拡張バッテリーがなくとも、従来通りGamin EDGE本体はマウント可能です。EDGE530本体と、拡張バッテリーの比較すると、EDGE本体より一回り大きい感じです。 全般 まずは、乗車前に画面設定など、ひととおりのセットアップした時点で、気がついたことをリストアップしてみます。ちなみに、ボタン数や配置については、既存のEDGE 520Jを継承しているため、迷わずセットアップできました。 ○ : サイズ…

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Attack! 299(+ 20 + 411) 参戦記

Attack! 299(+ 20 + 411) 参戦記

今年も、毎年8月の第1週に飯能のサイクルハウスミカミさんが主催しているイベント、Attack! 299に参加してきました。スタート地点とゴール地点がことなるイベントですが、最近は自走で再びスタート地点へ戻ってくる経路も楽しみに参加しています。 Attack! 299 とは Attack! 299は国道299号を基本ルートとし、飯能市役所から麦草峠を目指す、山岳系のロングライドイベントです。林道の通行止めなど状況により、毎年若干のコース変更はありますが、主要な4つの峠を登る獲得標高3800m、総距離160km程度となる超級山岳コースになります。 山岳メインのコース設定に加えて、開催時期の8月初旬は酷暑になる年も多く、ある程度乗り込んでいないと難易度が高いイベントです。完走するには「如何に最後の麦草峠を余力を持って快適に登るか」が重要なポイントになるかと思います。 余力を持った完走には、コースに設定されている4つの峠のペーシングと8月の天候を加味した酷暑対策が必要不可欠となるイベントです。 往路 (Attack! 299) 最近は前泊せずに、飯能駅の駐車場まで当日に車で移動し、スタート地点の飯能市役所に移動することにしています。少しでも涼しい時間帯で登れればと、早い時間での出走を希望し、3:30枠での出走となりました。制限時間と合わせ、酷暑対策に、なるべく早い時間帯での出走を希望する参加者も多いイベントです。 コース途中にはトンネルなどもあるので灯火装備は必須となりますが、早めに出走時間のグループは、日の出前の真っ暗の中、ライトを前後点灯してののスタートとなります。 飯能市役所〜山伏峠麓まで 信号待ちでの集団の多少の分断などもありつつも、基本的には同時刻出発の参加者の集団でトレインを組んで最初の山伏峠を目指します。今年は先頭切って飛ばすような参加者もおらず、30km前後で淡々と進んでいきます。先頭交代もあまり上手くいっていない感じで、山伏峠を目指し一定ペースで進んでいきます。 序盤はついついオーバーペースになりがちですが、ここでの温存はかなり重要です。山伏峠に近づくにつれ、さすがに速度も上がり、自然と先頭交代が始まりますが、引かない参加者は先頭に出ても全く引かないで下がっていきます。 山伏峠(標高620m) 山伏峠に入ると、早々に集団も崩壊し、各々の参加者のペースで登っていきます。戦略があるチームは、山伏峠を超えてからの下りや平坦コースを見据えて、2人以上で固まって登っていきます。山伏峠は、平均勾配7%の峠ですが、確実にオーバーペースにならないよう、登りながらなんとか回復できる4.0W/kg程度の速度で淡々と登っていきます。 山伏峠〜秩父市街〜志賀坂峠麓 山伏峠は勢いで先頭での通過となってしまい、下りで後続を待っている間、ふとクランクを逆回転させチェーンを落としてしまいました。この間に、3人ほど追い抜かれたましたが、単独走行を避けるため信号待ちなどで、なんとか追いつきます。 山伏峠から国道299号に入ると、秩父の市街地までさらに下っていきます。市街地は平坦基調なので、参加者と協調して進みます。平坦基調で信号の多い市街地を抜けると、2つ目の峠である志賀坂峠を目指します。 志賀坂峠 (標高780m) 志賀坂峠は平均勾配5%は緩やかな峠なので、秩父市街地から志賀坂峠までの区間は、単独走よりも複数人で先頭交代をしながら進むのが効率的です。毎年参加しているチームは、同じチーム内で足の合うメンバーと交代して進んでいきます。 最後の麦草峠の酷暑を少しでも避けるため、なるべく早く到着するため速度を上げたい区間です。ただ、途中の信号もあり、山伏峠までの区間でチームメンバーとは離れてしまったので、単独で2.8w/kgでゆっくりと志賀坂峠を目指します。 上野村・森の体験館 (CP1) 志賀坂峠を超えると第1チェックポイント(CP)となる上野村・森の体験館に到着します。例年、潤沢な補給を準備いただいているので、塩分などもしっかり補給できるポイントです。 ここからの経路となる今年の十石峠は、例年通行止めになることが多い、急勾配の矢久沢林道経由となります。299号線経由より急勾配のルートとなるので、後続を待ちつつ長めの休憩を取ります。…

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ORTLIEB マイクロ2(0.5L)への交換

ORTLIEB マイクロ2(0.5L)への交換

通勤につかっていたサドルバックを、モンベルの「U.L.サドルポーチ」をからORTLIEBのマイクロ2に変更してみました。だいぶ、スレて破れてきたのを機会に、購入済みの「ORTLIEB サドルバッグ2」との共用をかねた交換です。 搭載工具の見直し 0.6Lの「U.L.サドルポーチ」にくらべると、今回のマイクロ2は0.5Lと容量も小さく、縦幅的にいままでの携帯ポンプを入れるのは難しそうなため、装備の見直しをしました。 通勤時にパンクした時には、基本的にはパンクの原因を特定をふくめて、チューブをその場で修理するようにしているので、装備はやや多めかと思います。 ただ、容量的には、もう少し見直しが必要かとも思っていたのですが、結果的には携帯するポンプをより小型にする程度で済みました。 交換した携帯ポンプは、エアボーンのスーパーノバ ポンプです。小型にはなりましたが、4気圧ほどまでは簡単に空気が入れられるので、通勤やトレーニングの途中から、自宅に帰るまでには充分なです。 サドルバッグの交換 今回は、いまのシーズンに普段通勤に使っているロードバイクのサドルバッグを、ひととおりマイクロ2に交換してみました。いずれにロードバイクにも、購入済みの「ORTLIEB サドルバッグ2」と交換できるようにするためです。 今回の交換により、週末のロングライドでも、どのロードバイクでもサドルバックを交換して出かけられるようになりました。普段の通勤などで、また気になったところがあれば、レビューしてみたいと思います。

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