PowerTap GS + DT SWISS RR 441修理 + アップグレード

PowerTap GS + DT SWISS RR 441修理 + アップグレード

先日の旅行先の白馬からの帰路で、ディレイラーが曲がりチェーンを巻き込んでしまったホイールを修理しました。破損状況の再確認とアップグレードをかねて、破損サイドのフリーハブ側のスポークを全面的に修理することにしました。 破損ついでに、剛性の向上を目的に、フリー側のスポークについてはストレートスポークの半コンペ組[3][4]へのアップグレードを兼ねた修理です。 事故状況 当日は、終日曇りで走りやすかったものの、日が暮れて到着まであと50kmぐらいのところで、20mm近くの大雨となりました。かなりの豪雨の中、急な坂道をクリアしようと、アウター・ローの状態でダンシングをしてしまい、リア側のチェーンが脱輪してしまいました。 はじめての経験でしたが、脱輪の瞬間に、後輪がロックしたような状況でした。急停止して確認してみると、ディレイラーのケージ部分が曲がっており、とても応急修理して走れるまでの状況ではありませんでした。結局、その日は自走は断念、車で迎えにきてもらいあえなく撤収となりました。 破損状況 帰宅してから、破損状況を確認してみると、ディレイラーのケージ部分が曲がりながら、チェーンが脱落したため、ハブとスポークに結構な傷が残ってしまっています。 幸いにも、傷が深いハブのフランジ部分は、ストレートスポーク部の保持強度には影響がない部分でしたが、大きな傷が残ってしまいました。 修理内容 SAPIMのスポークのみで組んだホイール[1]でしたが、今回の修理作業を良い機会として、破損したホイールを修復し、さらなる剛性向上を目的としたアップグレードを行いました。 ハブフランジの補修 ハブのフランジ部分は、スポークの保持分の強度には影響がない部分でしたが、大きな傷が残ってしまいました。そこで、傷を修復するために、自動車用の補修として販売されているメタルパテ(Holts MH109)を利用しました。 金属のように硬化し、耐油・耐水性に優れているとのことで、自転車のハブの補修にも適しています。削れた部分を埋めるように、メタルパテを盛り付けて、乾燥させます。硬化後は、サンドペーパーで削って平らに仕上げます。 最後に、TAMIYAのブラック スプレー(TS-6 マットブラック)で塗装して、ハブのフランジ部分の補修は完了です。 スポーク交換による剛性向上 スポークは傷だらけのわりには、折れたり曲がったりはしていませんでしたが、ダメージが計り知れないため、フリー側のスポークについては、全て交換することにしました。 SAPIMのスポークのみで組んだホイール[1]でしたが、補修用のストレートプルスポークは、DT SWISSのコンペティションスポークを調達しました。 破損ついでに、先日のKINLIN XR-200のアップグレード[2]で好感触だった、剛性の向上を目的に、フリー側のスポークについてはストレートスポークの半コンペ組[3][4]へのアップグレードです。 なにかと、オールランドに利用してきたホイールでしたが、今回のアップグレードで、踏み込んだ際の剛性が向上し、ヒルクライムやダンシングでの反応も良くなりました。 最後に 今回の修理とアップグレード作業を通じて、破損したホイールを再生し、さらに性能向上を図ることができました。特に、スポークの交換とフランジ部分の補修によって、ホイールの剛性が向上し、より高い走行性能を発揮するようになりました。 ヒルクライムやダンシング時の反応が良くなり、登坂力が向上したことを実感しています。今回の修理を機に、これからのライドがさらに楽しみになりました。

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Fizik Vento Infinito Carbon 2 Wide レビュー: 快適性とパフォーマンスを両立した次世代ロードシューズ

Fizik Vento Infinito Carbon 2 Wide レビュー: 快適性とパフォーマンスを両立した次世代ロードシューズ

Fizik(フィジーク)からからワイドモデルであるVENTO INFINITO KNIT CARBON 2 WIDEが登場しました。歴代フィジークのシューズを愛用しているものの、シマノシューズでは基本的にワイドモデルを選択しているため、履き始めは少々窮屈なのが難点でした。 通常のVENTO INFINITO KNIT CARBON 2のKNITアッパーモデルもパフォーマンスと快適性が両立されたモデル[1]でしたが、今回のワイドモデルにも、KNITアッパーモデルも準備されています。ワイドモデルの快適さ加えて、柔軟でしなやかな包み込むようなフィット感も期待して、今回もKNITモデルを選択しました。 WIDEラストでの最適な足型対応 VENTO INFINITO KNIT CARBON 2 WIDEの最大の魅力は、幅広や甲高の足型にしっかりと対応している点です。日本人の足に多い幅広・甲高の特徴に最適化されているため、海外メーカーの標準的なシューズではフィット感が合わなかったライダーでも安心です。 通常モデルと比較すると外見的な違いは僅かですが、履いてみてのワイド感は、かなり余裕があります。WIDEモデルながらもフィジークのシューズらしさを維持しています。 快適性を追求したフィット感と耐久性 今回選択したKNITモデルは、WIDEラストな設計に加えて、アッパーには強度や剛性が確保されながらも、高通気性を誇るニット素材が使用されており、長時間のライディングでも足が蒸れにくく、快適さが期待できます。 ただし、ニット素材モデルといっても、フィジークらしくレースシーンでの性能を担保した上で快適性を実現しています。ニット素材は、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような編み物的なアッパーではなく、伸縮性があるフィット感を確保しながらも、強度や剛性が重視された設計となっています[4]。 耐久性については、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のように爪先や踵部などのピンポイントな補強ではなく、マウンテンバイクシューズ[3]のように、ピンポイントの補強に加え、アッパー全体に熱溶着TPU処理[4]が施されており、雨天での耐候性や、何より合成皮革より高い耐久性が期待できます。 高いパフォーマンスを支えるカーボンソール…

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Wahoo KICKR Direct Connectの安定性と遅延について

Wahoo KICKR Direct Connectの安定性と遅延について

Zwiftのv1.24[1][2]から、KICKRの有線ケーブル接続オプションであるDirect Connectがサポートされたので、早速試してみました。結論的には、Direct Connectによる走行にはやや違和感を感じることもありますが、通信の安定化は、不安定さがあるANT+無線通信と比較すると、非常に大きなメリットになりそうです。 ANT+接続の課題 今まで、KICKRとZwiftの接続は、WindowsPCとUSBのANT+スティックの無線で接続していました。最初は、PCに直刺しの状態(KICKRからの距離は160cm)運用では、明らかに1秒ほどパワーが0Wになる瞬断が発生するため、USB延長ケーブルを併用していました。 Zwiftのv1.24[1][2]から、KICKRの有線ケーブル接続オプションであるDirect Connectがサポートされたので、早速試してみました。KICKR Direct Connectの発表から約1年越しとなる、ようやくのZwiftでの対応です。結論的には、Direct Connectによる走行にはやや違和感を感じることもありますが、通信の安定化は、不安定さがあるANT+無線通信と比較すると、非常に大きなメリットになりそうです。 もちろん、数値通りに、当日の体調やペダリングのトルクが抜けている可能性はあるもの、ANT+無線通信への機材的な不信感は拭えていませんでした。 Zwiftとの接続 Direct Connectは、KICKR(2020)[6]と同時に購入したものの、Zwiftでの対応は今回のv1.24[1]登場まで、1年近く待つこととなりました。他社と比較して最後発の対応となったのは、後述するプロトコル的な課題もあり、チーター対策が課題とされたのかもしれません。元々、ZwiftのWindowsPCも有線で室内ネットワークに接続しており、今回は通信安定化の目的もあり、Direct Connecも有線ネットワークで接続しました。 Direct ConnectをZwiftで認識させるには、物理的な接続と合わせ、ネットワーク的な設定が必要です[2]。Windows版の場合には、v1.24[1]インストール後に、セキュリティ許可のアラートがポップアップされたので、許可する必要がありました。 また、KICKR関連のファームウェアも併せての更新をお勧めします。Zwiftのデバイスペアリング画面設定で、イサーネットコネクタのアイコンのKICKRが認識されれば、設定完了です。 今回は設定初めに、認識はされるものパワーデータが送信されない事象が発生しましたが、KICKRのファームウェアを最新(v4.2.8)に更新すると解消されました。ちなみに、Direct Connectは発売時(v1.0)からファームウェアの更新はありませんでした。 試走してみて – 安定性と更新周期 Zwiftでの認識に成功したので、早速試走してみました。しばらく乗っていると、踏み込んでいる出力が遅れている反映されている感覚があることに気がつきました。今までにない感覚で、パワーデータの反応がもっさりしている違和感があります。 ANT+接続のような、瞬断により淡々と踏んでいるのにパワーが反映されていない感覚とは違う違和感です。踏み続けていると、確かにパワーは正確に反映されるのですが、反映されるまで辛抱して踏み続ける必要があります。また、急激に踏み込んでみると、突発的なパワー変動が反映されていないANT+無線通信ロストに近しい、違和感も感じられました。 通信プロトコルの確認 – 遅延による違和感の原因 違和感が気になったので、Direct Connectのの通信状況を確認してみました。既に解析されている通り[3]、ダイレクトコネクトのデバイス発見は軽量なZeroconfプロトコルである、mDNS(マルチキャストDNS)ベースです。…

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PEARL IZUMI ヘリウムバッグの使いやすさ

PEARL IZUMI ヘリウムバッグの使いやすさ

店頭で、PEARL IZUMIから軽量コンパクトなヘリウムバッグが販売されていたので、そのあまりのコンパクトさに、思いがけず購入してみました。最近、リモートワークの勤務で、早朝に近所をライドすることが多くなりました。その帰り道に、買い物をする機会も増えたため、そも目的に使えるのでは?と思っての購入です。 軽量コンパクト – サイクルウォレットにも収納可能 名前が示す通りの軽量さはもちろんですが、店頭で見た収納時の、あまりのコンパクトさが購入のポイントでした。いままで近所のライド時に携帯していたモンベルのポケッタブル ライトパック(10L)と比較すると、コンパクトさが際立ちます。 生地は薄いものの、容量も15Lとポケッタブル ライトパックの10Lより大容量です。コンパクトなため、サイクルジャージのポケットに入るウオレットにも収納できるサイズです。 早朝にライドの寄り道目的に、いままで収納していたサイクルロックと財布に加えて、ヘリウムバッグをパールイズミのウォータープルーフ ライドウオレットにセットしてみました。いままでは、ライド後に買い物する時にはバッグを個別に持ち歩いていましたが、サッと出かけられるようになりました。 早朝ライドの帰り道に、実際に使ってみると、軽量で嵩張るパンなどを買い物するには最適な大きさです。 ただし、生地的はショルダー部も含めて薄いので、牛乳などの重いものを運搬するには、強度的には気を使います。無理はしない方が良いでしょう。 最後に – ポタリングやヒルクライムに最適 このヘリウムバッグが入ったウオレットのライドセットを常に携帯することで、早朝ライド後の行動範囲が広がりました。ヘリウムバッグは、強度的には心配なところはあるものの、軽量で嵩張るものを収納する目的には最適なバッグではないでしょうか。 早朝ライド以外にも、軽量コンパクトさを活かして、ヒルクライムの下山用のジャージなどの携帯にも使えそうです。下山の際にはジャージを着込んで、バッグはサイクルジャージに簡単に収納できるコンパクトさなので、かなり利用範囲が広がりそうです。

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Fizik Vento Infinito Carbon 2 KNIT レビュー:次世代のパフォーマンスシューズ

Fizik Vento Infinito Carbon 2 KNIT レビュー:次世代のパフォーマンスシューズ

Fizik(フィジーク)のVENTOシリーズから、INFINITO KNIT CARBON 2 WIDEが登場しました。シマノのシューズでは基本的にワイドモデルを選択していますが、従来のようなタイト感は薄れた[1]とはいえ、Fizikの合成皮革シューズの履き始めは、少々窮屈さがあります。 今回、VENTO INFINITO KNIT CARBON 2には、KNITアッパーモデルも登場しています。GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]でのニット素材の快適性とパフォーマンスの両立に期待して、KNITモデルを選択してみました。 デザインとフィット感 デザインは前作のFizik R1 Infinitoを踏襲しており、シンプルで洗練された美しさが特徴です。アッパーのニット素材は、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような編み物的なアッパーではなく、伸縮性があり、フィット感を確保しつつ強度や剛性が重視された設計となっています[1]。 ニット素材は、従来の合成皮革より若干柔らかく、特に親指側の内側部分は伸縮性が高く、足の形状にフィットします。さらに、マウンテンバイクシューズ[3]のように熱溶着TPU処理[1]が施されており、雨天での耐候性や、何より合成皮革より高い耐久性が期待できます。 パフォーマンスと軽量化の両立 VENTO INFINITO KNIT CARBON 2は、Fizik最高の剛性指数10を誇るR2カーボンソールを採用しています。剛性が高いため、踏み込んだ際の反応が素早く、ペダルに伝わる力がロスなく効率的に推進力に変換されます。 新設計のR2カーボンソールは軽量化にも成功しており[1]、サイズ42でわずか225gという軽さを実現しています。軽量化されたシューズは、長時間のライディングでも足への負担を軽減し、スムーズなペダリングが期待できます。 通気性と耐久性の両立 Vento…

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Wahoo SPEEDPLAY COMPペダルとEASYテンションクリート

Wahoo SPEEDPLAY COMPペダルとEASYテンションクリート

昨年から、Wahooからリニューアル[1]されたSPEEDPLAYのペダルを愛用してきました[2]。ただし、ペダルが1組だけだと、自転車毎の着脱も面倒です。感触も良かったので、追加のダルとして、ZEROと同時に販売開始されたSPEEDPLAY COMPを購入してみました。 SPEEDPLAY ZEROとCOMPペダルはスピンドル材質、ステンレスかクロモリかの違いがありますが、どちらも剛性的には充分です。また、COMPに同封品として付属しているEASYテンションクリートにより、着脱がかなり容易になり、SPEEDPLAYペダルの利用位頻度が、ますます増えそうです。 付属品 – EASYテンションクリートが同封 基本的には、ZERO[2]とCOMPの製品構成は一緒です。ただし、標準で付属しているクリートに違いがあり、ZEROが標準的なクリート、COMPがEASYテンションクリートの付属となります。 EASYテンションクリートやクリートカバーは、標準クリートと比較しても寸法的な相違はなそうさうです。ただし、現状ではCOMP同封品や単体で購入できるEASYテンションクリートには、クリートカバーの隙間を埋めるクリートサラウンドは付属していないようです。 感覚的な話ですが、やはりクリートサラウンドがないと、隙間が気になります。クリートサラウンドが無くとも、クリートカバーは外れにくいとは思いますが、今回は、元々別途単体で購入していた標準クリートのクリートサラウンドを流用して組み合わせています。 踏み感: ◎ 剛性感は充分 試走してみてSPEEDPLAY ZEROとCOMPのスピンドル材質的な違いがあるか試してみました。ただし、どちらも剛性的には充分で、スピンドル材質的な違いや、違和感を感じることはありませんでした。 また、ペダル本体や、踏み面の材質については、ZEROとCOMPとの違いは無さそうです。ただし、COMPのスピンドル材質はクロモリですので、ZEROのステンレスと比較すると、経年劣化的な観点では錆が出やすいかもしれません。 着脱: ◎ EASYテンションクリートは簡単 元々、標準クリートを別途単体で購入していた経緯もあったのですが、せっかくの機会にとCOMP付属のEASYテンションクリートも試してみました。クリートサラウンドはCOMP同封品には付属していないので、元々装着していた標準クリート付属品から流用して装着しています。 試してみて良かったというか、驚いたのはEASYテンションクリートは、明らかに標準クリートより装着が簡単です。標準クリートでは、今だにペダルを嵌めるためにはダンシングが確実[2]で、明確に踏み抜くような動作が必要でしたが、EASYテンションクリートはスタート時に座りながらでもペダルが簡単に嵌められます。 部品を確認してみると、EASYテンションクリート(下図下)のCリングの形状は、標準クリート(下図上)と比較すると、ペダル脱着部以外の、Cリングのバネ部分が細めです。 装着動作は標準プレートとは明らかに異質で、装着に必要な動作は、むしろTIMEペダルと似ているほどです。踏み抜く動作というよりは、足を乗せると自然にカチャッとはまる感じです。標準プレートからは、明らかに装着が簡単なので、街乗りやロングライドでペダルの脱着が多い方に方には、お勧めです。 Cリングが細くなったものの、脱着については、標準クリートとの違いは感じられず、外れやすいといった感触もありません。一般的な利用においては、EASYテンションクリートを好むユーザー層が多いのではないでしょうか。 最後に – EASYテンションクリートはお勧め 今回、ペダル交換を省略するために、追加でSPEEDPLAY COMPペダルを購入してみました。スピンドル材質がクロモリのため対腐食性は劣るとは思いますが、剛性感的にはステンレス材質のZEROと遜色なく、COMPペダルはお買い得だと思います。 また、今回試してみたEASYテンションクリートは、標準クリートと比較するとCリングが細めです。耐久性は劣りそうですが、軽い装着感は多くのユーザーにとって明らかなメリットになりそうです。今までは、ペダルの脱着が多い街乗りなどでは、SPEEDPLAYペダルは嫌煙していたのですが、EASYテンションクリートで利用頻度が増えそうです。…

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Garmin ForeAthlete 745を購入して気がついたこと

Garmin ForeAthlete 745を購入して気がついたこと

最近のGarminのスマートウォッチは、ボディバッテリーという独自の総合的指標や、コロナ禍で役立ちそうな血中酸素濃度などの新しい機能が追加されています。今回は、これらの新機能目的とForeAthlete 735XTJの完全な上互換機種としてForeAthlete 745を購入してみました。ただ、当初はForeAthlete 745へのへの乗り換えを予定していたのですが、購入して気がついたこともありましたので、まとめてみます。 なぜ、ForeAthlete 745なのか スマートウォッチの選択基準としては、最低限ランニングアクティビティを記録できること。可能であれば、いざという時にサイクルコンピューターの代わりに使える点で選んでいます。今まで利用してきたForeAthlete 735XTJは、その基準を満たしており、今回もその上位互換機種としてForeAthlete 745を選択してみました。 いままでForeAthlete 735XTJを利用してきて、これといった不満はなかったものの、最近のGarminのスマートウォッチは色々と新機能が投入されており、それが今回のForeAthlete 745を購入動機となりました。 新機能 (ボディバッテリーと血中酸素濃度) いままで、就寝時の心拍計や睡眠管理などをForeAthlete 735XTJなどで個別に管理していたのですが、最近の機種ではボディバッテリーというGarmin独自の指標が導入され、さらに血中酸素濃度の計測も可能となり、これが今回の買い替えの一番の動機となった機能です。 簡易測定とは言え、コロナ禍の現在において血中酸素濃度を測定できることは備えになりますし、いままで心拍と睡眠時間を独立して管理していたのが、ボディバッテリーという総合的に指標で管理できることに興味を持ちました。 サイクルコンピュータとして (パワーメータ対応) まず、Garminのスマートウォッチの特徴として、他社とは違いBluetoothだけではなく自社でも推進しているANT+にも対応しており、基本的にはANT+対応の自転車のスピードメーターやケイデンスセンサーが接続できます。 ただし、ForeAthlete 745を選択せざるを得ない理由は、パワーメーター対応です。製品の差別化のためか、自転車のパワーメータへの対応は現在でもForeAthlete700系と900系に限定されています。やはり、パワーの記録ができないとライドの魅力も半減してしまうので、保険的に選択してしまいます。 心拍計センサーとして とは言え、実際には、レース当日にサイクルコンピュータを忘れたとか不調になったことはないのですが、以前にニセコクラシックで心拍計を忘れてしまったことがあります。GarminのスマートウォッチはANT+センサーとして心拍数のブロードキャストが可能で、当日は持参していたForeAthlete 735XTJを心拍計として利用したことがあります。 心拍計といっても、いきなり現地で調達するには店探しから大変ですし、さらに用途の狭いサイクルコンピュータを現地で調達しようとするとなおさらです。サイクルコンピューターの代替機としても、センサーの心拍計としても利用できるため安心できる機材です。 購入して気がついたこと ここからは、購入してから気がついた良かった点、悪かった点を列記してみます。結論としては、購入前には気がつかなかった課題もあり、乗り換え予定であったForeAthlete 735XTJは手放さずに併用して利用しています。 ◯?…

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SHIMANO RC3 SH-RC300レビュー – SH-RC300の魅力とは

SHIMANO RC3 SH-RC300レビュー – SH-RC300の魅力とは

今回、シマノノレーシングロードシューズのラインナップに、RC3が新たにリリースされました。先進テクノロジーを搭載し、抜群のパフォーマンスを追求したロードシューズのラインナップとなります。 SH-RC300はエントリーモデルに位置づけられながらも、上位モデルから多くの機能を受け継いでおり、コストパフォーマンスに優れた一足となっています。本記事では、SH-RC300の特徴や利点、気になったポイント、おすすめのライダー層などを詳しく解説します。 SH-RC300の特徴と利点 SH-RC300は、SHIMANOのハイエンドモデル「S-PHYRE」シリーズで培われた技術を継承しつつ、現代的なトレンドを取り入れたコストパフォーマンスに優れた、高性能なロードシューズに仕上がっています。 BOAダイヤルの採用 – 素早い脱着と調整 SH-RC300の目玉機能の一つは、低価格帯ながらBOAダイヤルを搭載している点です。この価格帯では通常、ベルクロや靴紐が一般的ですが、SH-RC300はBOAダイヤルのみを採用しています。ベルクロとの併用もないシンプルな設計は、近年のロードシューズのトレンドではないでしょうか。 BOAダイヤルは、通勤など忙しいシチュエーションでも素早い脱着が可能です。また、ライド中に締め直したり緩めたりといった微調整も簡単に行えます。時間に余裕があれば、靴紐での調整も可能ですが、通勤など、利便性を重視するライダーにとって非常に実用的な選択肢となっています。 ベーシックなデザイン – シンプルでスタイリッシュ SH-RC300は、シンプルでありながらスタイリッシュなデザインが特徴です。加えて、SHIMANOのロゴや、RC3の製品名のデザインの配置は控えめで、過度に主張しない点も好印象です。カラーバリエーションもベーシックなブラックやホワイト、控えめながらネイビーやレッドなど、通常カラー以外のラインナップもあります。 正直、S-PHYREを筆頭とするシマノノレーシングロードシューズは、トレンドを先取りしている面もあるのか、奇抜なデザインが多く、好みが分かれるところではないでしょうか。シンプルなデザインを求める方にとってSH-RC300は魅力的な選択肢です。 WIDEモデルの選択肢 – ロングライドでも快適 SHIMANOのシューズを選ぶ理由の一つに、WIDEモデルの存在があります。SH-RC300にもWIDEモデルが用意されており、幅広の設計により足の窮屈感を軽減されています。特にロングライドでの快適性を追求したいライダーにおすすめです。 個人的に、シューズを選択する最重要事項は、「足が痛くならない」快適性です。通常モデルでは合わない可能性がある方も、WIDEモデルを選ぶことで足への負担を大幅に軽減できます。長時間のライドで足が痛くなる心配を軽減し、初心者から経験者まで幅広い層に対応しています。 独自のサラウンドラップ構造 – 靴舌を廃止 SH-RC300では、「サラウンドラップ構造」を採用し、靴舌(ベロ)が廃止されています。圧力を均等に分散するBOAダイアルの配置デザインで、特定の部位に負担がかかりにくく、足全体を包み込むようなフィット感があります。 従来のロードシューズに採用されていたベルクロと同じく、ベロが廃止されているのも、最近のロードシューズの重要なトレンドでしょう。BOAダイアルの配置位置は独特ですが、足全体を包み込むようなフィット感があります。 耐久性と通気性を両立したアッパー素材 アッパーには合成皮革とメッシュ素材を組み合わせた構造が採用されています。耐久性に優れた合成皮革と、通気性を高めるメッシュ素材の組み合わせによりフィット感と快適性を両立し、価格以上の高級感も感じさせます。 合成皮革といっても、細かいホールが空いているアッパー部は、シマノのSPDシューズに採用されているような質感の、傷や擦れに強い素材が使用されています。汚れはともかく、通勤のような、毎日のハードな利用にも気兼ねなく、使い倒せそうです。 SH-RC300の気になる点 SH-RC300は、エントリーモデルでありながら、上位モデルから多くの機能を受け継いでいるSH-RC300ですが、気になる点もいくつかあります。 剛性は控えめ…

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vEVERESTING (The Le Col x Strava 8848 Challenge)

vEVERESTING (The Le Col x Strava 8848 Challenge)

コロナ禍で世界中で行動が宣言される中、「The Le Col x Strava 8848 Challenge」の開催がありました。この機会に、全くの道の領域であった、vEVERESTINGに[1]へ挑戦してみました。 vEVERESTINGの特別ルール vEVERESTINGに[1]への挑戦には、スマートトレーナーの利用およびZwiftなどの公式認定アプリの利用が必須となります。基本的に屋外のEVERESTINGの公式ルール[2][3]の公式ルールに準じますが、難易度的には「下り坂はバイクから降りての休憩」が認められているのが、最大の特徴です。 また、紳士協定的になりますが「体重は正確に」「難易度(勾配)設定は100%」などの細かな注意点がありますので、挑戦する際には必ず公式ルール[1]を熟読することをお勧めします。 コース選択 – Alpe du Zwiftがお勧め vEVERESTINGに[1]への挑戦には、ZwiftのAlpe du Zwiftを選択しました。Zwiftでは、馴染みのある人気コースであることはもちろん、ゆっくり登っても1時間程度で長すぎず短すぎず、vEVERESTINGの特徴的なルールである下りでの休憩時間確保を期待しての選択です。 今回の挑戦は「The Le Col x Strava 8848 Challenge」の開催期間中だったため、Alpe du Zwiftの下降到達地点には、自分を含め、常に何人ものライダーが休憩(停止)して賑わっていました。 Alpe du Zwiftは、獲得標高1,042mであり、8,848mの到達には9回登り切れば確実に達成できます。また、Zwiftユーザーには馴染み深い人気コースでもあり、9回登頂するまでの終了時刻の目安も立てやすいコースかと思います。…

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仮想富士ヒルクライムとしてのZwiftコースの活用 (Alpe du ZwiftとVen-Top)

仮想富士ヒルクライムとしてのZwiftコースの活用 (Alpe du ZwiftとVen-Top)

2021年の富士ヒルクライムは終了してしまいました[1]が、「Zwifterの富士ヒル実態調査[2][3]」と言う、有り難いアンケート結果の考察がありましたので、早速自分の結果とも比較してみました。 ◎ 富士ヒルクライム = Alpe du Zwift × 1.58倍 俗説として「Alpe du Zwiftタイムの1.5倍 = 富士ヒルクライムのタイム」が以前から囁かれてはいましたが、「Zwifterの富士ヒル実態調査」でもシルバー・ブロンズクラスは概ね1.55倍が平均のようです。自分の経験値的にも1.5倍説は合致していましたが、実際に、今年の富士ヒルクライム直前のベストタイムで比較してみました。 Zwiftでは体重の設定を固定しているため、富士ヒルクライム当日の体重による補正として、概算で1kgあたり1時間の走行で30秒[12][13]の換算を行い、体重の差を補正した走行時間で比較してみました。 – 走行時間(分) 平均出力(W) 体重(kg) PWR(W/kg) 平均ケイデンス(rpm) 平均心拍(bpm) Alpe du Zwift 46:01 269 60 4.48 73…

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