Garmin EDGE 840 – 4ヶ月間使用してみて

Garmin EDGE 840 – 4ヶ月間使用してみて

今回発表されたタッチパネル版のEdge 840には、念願[1][2][3]のハードウェアボタンが搭載されました。Edgeのタッチパネル系は雨天時の課題[2]から利用頻度が下がっていたので、Edge 530[1]とEdge 830[2]を一本化する目的での、Edge 840の購入です。 また、Edge 1040 Solar[3]はソーラー充電の実用面は感じつつも、液晶画面の不明瞭さが気になっていました。さらに、Edge 840についてはソーラー充電の実用面的な指摘[4][5][6][7]も気になったため、通常(非Solar)版を購入しました。海外と違い[12]、単体販売がないのが難点ですが、前機種のEdge 530/830をミックスインした完成度の高い製品となっています。 はじめに 現状、Edge 840の通常(非Solar)版については、海外と違い[12]、日本国内では単体販売がありません。付属しているセンサー一式は、新規購入者はともかく、既に各種センサーの所有者には好ましくない販売形態です。 Edge 840の付属品 Edge 840バンドル版には、Edge 1040バンドル版と同様の商品構成で、心拍計とスピード・ケイデンスセンサーの他、各種マウンターと落下防止のストラップなどが付属しています。 その他の付属物としては、各種マウンターと落下防止のストラップが付属しています。ただし、スピードはEdge本体のGPS、ケイデンスはパワーメーターから取得し、心拍計はPolarなどの社外品を使用しているため、日本国内でも海外同様[12]に、単体販売で価格を下げて欲しいところです。 ◎ : レバーアダプターは、お勧めオプション マウンターはEdge 530/830とは同様にGarmin純正の外部バッテリーや、e-bike向けのEdgeパワーマウント[13]対応品です。ただし、Edgeパワーマウント[13]や拡張バッテリー[1]では標準付属である、レバーアダプターは標準では付属していませんので、従来機種と同様[1][3]に、Garminのサポートセンターから入手する必要があります。 レバーアダプターは、装着の際にレバー操作の手間が増えますが、固定力が高めでロック機構があります。拡張バッテリーを利用しない場合にも、お勧めできるオプションです。 設定 – 移行も簡単 初期設定は、Edge 1040と同じく簡便化[3]され、スマートフォンと連携しつつ、簡単に設定が完了します。設定については、既存のEdge製品の登録があれば、パフォーマンスやセンサーなどの既存設定が引き継がれて設定されます。…

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Mt.富士ヒルクライム 2023 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2023 参戦記

今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。コロナ禍明けの初開催となりますが、フリースタートなど、コロナ禍期間に導入された変則ルールを継続[1][2][3]しての開催となりました。今年は海外からの参加も解禁となり、課題は見られつつも、久々に盛況な大会となりました。 肝心のレース結果は、84分という実力通りのタイムに落ち着きましたが、稀に見る晴天に恵まれた大会となりました。前日までは、開催が延期されるほどの線状降水帯による豪雨でしたが、レース当日は稀に見る快晴となりました Ven-Topでの予想タイム (82:50) 今年は、自転車通勤こそ継続はしているものの、5分以上継続した負荷トレーニングは全く詰めていいませんでした。通勤の短距離では、体調も良かったので、なんとなく楽観的に、定番のロングライドやトレーニングメニューを詰まず、レース当日が近ついてきました。 とは言え、現状は把握しようと、仮想富士ヒルクライム[4]として、ZwiftのVen-Topに登ってみると、楽観的な予測とは裏腹に、83分と全く踏めない状況でした。自転車通勤の短時間での体調では自覚できていなかったのですが、想像以上に中距離の体力が落ちていました。 開催まで1ヶ月前の現実に、慌ててL4/L5のメニューを入れてみたものの、全く踏めず、目標出力も回数もこなせません。なんとか、体重だけはかろうじて落としつつ、当日を迎えることとなりました。本番タイムはVen-Topの試走結果と変わらない84分と、仮想富士ヒルクライム[4]として、図らずしもVen-Topの有効性を示す結果となりました。 レース当日 – 豪雨から一転の快晴 レーズ前日早朝までは、線状降水帯による豪雨による被害が各地で発生する状況でした。基本、毎年梅雨時に強行される富士ヒルクライムですが、今年は現地はもとより交通機関の乱れから、早々に運営側から開催可否確認の告知がありました[5] 。 ただ、開催可否告知時刻の15時[5] を過ぎても告知は出ず、判断は難航していました。受付の締切時間もあるため、見切りで移動を開始したもの、最終的には現地に到着する17時時点での開催が確定[6]、当日は稀に見る晴天での開催となりました。 本番当日は、コロナ禍期間に導入された変則ルール[1][2][3]で、スタート時間は実績値ではない申告制、一斉ではなくフリースタートでの出走が継続されての開催です。ただ、今年はスタートから計測開始地点まで渋滞するなど、異様な雰囲気でのスタートとなりました。 この渋滞は、参加者が増えた影響でしょう、明らかに昨年より参加者が多く、海外からの参加者も見受けられます。往年のの富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じですが、自己申請でのスタート時刻、フリースタート、はたまたプロ選手によるグループライドに起因する渋滞があったりと、一合目までは混沌とした状況でした。 レース結果 – 84:02 当日は、昨年のシルバーペースの記録[1]を目安に登りましたが、せっかくの晴天に恵まれたものの84分と、10分近く大幅に遅れての登頂となりました。やはり実力以上の結果は得られませんでした。昨年の記録と比較してみると、1号目まではスタート時やグループライドによる混雑もありつつ、全区間で均等に目標タイムから2分弱ほど遅れる形となりました。 No 経過時間 距離(km) チェックポイント 区間時間 – 平均パワー(W) – 平均心拍数 -…

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Bianchi Mega Proのハンドルバー交換: Deda Piegah RHMへの暫定的な交換

Bianchi Mega Proのハンドルバー交換: Deda Piegah RHMへの暫定的な交換

20年以上愛用してきたBianchi Mega Proですが、気づかぬうちに生じていたハンドルバーが歪んでおり、交換しました。旧規格のロードバイクなため、新品パーツの入手は難しい状況ですが、交換品を取り付ける際に気がついた盲点もあり、今後も継続的に調整を行う予定です。 ハンドルバーの歪み 指摘されるまで気がつかなかったのですが、ハンドルバーがわずかに歪んでいることが判明しました。このハンドルバーは、1999年の購入以来一度も交換しておらず、20年以上乗車してきたものです。知らず知らずのうちに、ダンシングなどでかかる力により徐々に歪みが蓄積していたのでしょう。 ハンドル周りは、当時の定番であるITM Big OneステムとITM Super Europa 2ハンドルバー、ヘッドは1インチのレコードヘッドセットの組み合わせです。特にハンドルバーの左側が、わずかに下方向へ落ち込んだように歪んでいました。 幸いにも、ステムやヘッドパーツに異常は見られず、ステムを基点にハンドルバーだけが変形していたことから、ハンドルバー単体の経年劣化と判断しました。 ハンドルバーの選定 今回交換するITM Super Europa 2は、当時主流だったクランプ径25.4mmのモデルです。1インチのヘッド周りは、シマノ(HP-7410)にしろカンパニョーロにしろ、現在でも新品パーツが入手できます。しかし、ハンドルバーは、現在は31.8mmが標準規格となり、互換性のあるハンドルバー選びは、かなり選択肢が限られてきています。 ITMブランドでの25.4mm径のハンドルバーは現行ラインナップに存在しないため、交換用のハンドルバーとして26.0mm径のDeda Piega RHMを選択しました。クラシカルなシルエットながら、モダンなフィーリングもあり、選択しました。 暫定的な対応 ところが、購入してから気が付いたのですが、現行のITM Big Oneステムでは、このハンドルバーの取り付けはできませんでした。具体的には、ハンドルバーのショルダー部分の形状により、ステムが通過することができませんでした。 現行のITM Big Oneステムの利用はあきあらめ、暫定的に手持ちのITM Big Oneステム(フェイスプレート式)へ交換し、Deda Piega…

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Panasonic OCC43 Wレバー インデックス11速化 (SL-7700+SL-BSR1+RD-RX810)

Panasonic OCC43 Wレバー インデックス11速化 (SL-7700+SL-BSR1+RD-RX810)

Wレバー(SL-7700)が故障[1]してしまったクロモリバイクですが、故障を機会にSL-BSR1のSISユニットに換装し11速化、ディアディレイラーは、グラベルコンポのGRX810に換装しています。思い起こせば、初期コンポのRX100[6]が故障してから、長らく7700系で運用していたバイク[2][7]ですが、おそらく今回が最終的なアップグレードとなりそうです。 ブレーキ (TEKTRO RL340 + Campagnolo Skeleton) もともとは旧式ブレーキレバー(BL-6400)をつかっていましたが、リターンスプリングがあるTEKTROのRL340に交換しています[5]。 ブレーキの引きの軽さを考慮し、TEKTROブレーキよりバネレートが低いCampagnolo Skeletonとの組み合わせです[5]。RL340はレバー側にクイックリリース機能があり、Campagnoloのブレーキとの相性も良い感じです。 普及グレードのブレーキですが、剛性感が弱い感じもなく、雨の日でも力任せに引く必要がなくなり、結果的に制動力もあがっています。 Wレバー (SL-7700 + SL-BSR1) Wレバーは、SL-BSR1のSISユニットを換装して、11速化したSL-7700です[1]。SL-7700はが故障してからしばらくはフリクションタイプ(ENE CICLO W-SHIFT LEVER)を使用していました[2]。 フリクションもシフティングの軽さは魅力ですが、やはりインデックスの素早い変速は魅力です。最終的には11速化のためにSL-BSR1のSISユニットに換装したSL-7700に移行しています[1]。 長らく生産されていた、SL-7700ですが、残念ながら2019年には廃盤[3]となりました。11速のバーエンドシフトレバーであるSL-BSR1の生産は継続されている[4]ようですが、確保しておいた方が良いかもしれません。 フロントディレイラー (SM-AD91-M + FD-R7000) フロントディレイラーは、現行11速パーツのFD-R7000に交換しています。Wレバーのフロントは、フリクションなので9速のフロントディレイラーでも問題はありませんが、プレートの磨耗もあり、FD-7700からの換装しています。 フリクションなフロントWレバーなので、取り付け時の新型ディレイラーの機構によるセッティングはできませんが、ケーブルの取り回し的にキャップが足に当たる心配もなく、いい感じです。 リアディレイラー (RD-RX810) 最初は、105のディレイラー(RD-R7000-GS)を組み込んでいたのですが、1年ほどでシフトチェンジに不調となるギアが発生し、現在は、グラベルコンポのGRX810シリーズのリアディレイラーである、RD-RX810に換装しています。…

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GIRO REPUBLIC R KNIT レビュー:快適性とパフォーマンスを両立したSPDシューズ

GIRO REPUBLIC R KNIT レビュー:快適性とパフォーマンスを両立したSPDシューズ

GIRO PRIVATEER LACEを購入[1]したみたものの、夏場の暑い時期には通気性が不足感があります。今回は、夏場の快適なライドを求めて購入した「GIRO REPUBLIC R KNIT」についてレビューします。 特徴 GIRO REPUBLIC R KNITは、GIRO EMPIRE E70 KNITに似たニット素材のアッパーを採用し、夏場でも通気性を確保しつつ、軽快な履き心地を実現したロードシューズです。特徴的なのは、アッパーの編み方やソールの剛性が異なり、特に重量感や硬さを感じさせない点が挙げられます。さらに、フィット感と通気性に優れており、長時間のライドでも蒸れを感じることなく快適に過ごせます。 快適性とフィット感 - やや硬め REPUBLIC R KNITの最大の特徴は、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と同じくニット素材を使用したアッパーが特徴です。ただし、GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]と比較すると、重量も320gと重めで、編み方の違いなのか、ニット素材ながらアッパー全体に重厚感と剛性感があります。 ベロ部分も革ではなく、厚めのニット素材で、アッパー全体に剛性感があります。GIRO EMPIRE E70 KNIT[2]のような、柔らかなスニーカー感覚のニット感ではなく、シューズの着脱は、やや時間がかかります。 とは言え、GIRO…

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Garmin Edge 1040 Solar – 3ヶ月間使用してみて

Garmin Edge 1040 Solar – 3ヶ月間使用してみて

いままでのロングライドには、Edge30/830にはGarminの外部バッテリーを組み合わせ、ナビゲーションが必要な場合には更にスマートフォンとも組み合わせていました[1][2]。ただし、スマートフォンはバッテリーは消費が激しく、スマートフォン向けに、更に追加予備バッテリーが必須となります。また、最近はスマートフォンも大型化され、ハンドル周りのライトなどと干渉するようになりました。 ふと、今年発売されたGarmin Edge 1040 Solarであれば、Edge単体でハンドル周りをスッキリさせられるのでは?と思い立ち、今年はメイン機種として使ってきました。結論としては、スマートフォンとの併用の解消までには至らず、従来機種のEdge 530/830の上位互換機種とも言い切れない、と言う現在の感想に至っています。 はじめに Edge 1040 (Solar)の付属品 Edge 1040 (Solar)は、本体のみの単体販売です。通常のEdge 1040は、Edge 830などと同じ、心拍計とスピード・ケイデンスセンサーとのセット販売しかありません。Edge 1040 (Solar)は、ソーラー充電機能の追加もあり、既存のセンサーを流用する場合には、ありがたい単体販売です。 付属物は、各種マウンターと落下防止のストラップ、専用カバーが付属しています。ただし、付属している純正カバーについては、ちょっと厚手です。最初装着しはみたものの、使用感が悪く購入早々に外しています。 レバーアダプターの入手 マウンターはEdge 530/830とは同様にGarmin純正の外部バッテリーへの対応品です。ただし、拡張バッテリー用のレバーアダプターは付属していませんので、現状はGarminのサポートセンターから入手する必要があります。 レバーアダプターは、装着の際にレバー操作の手間が増えますが、固定力が高めでロック機構があります。拡張バッテリーを利用しない場合にも、お勧めできるオプションです。 設定 – 移行も簡単 設定は、Garmin Connectがアップグレートしており、スマートフォンに接続すると簡単に設定が完了します。設定については、既存のEdge製品の登録があれば、パフォーマンスやセンサー情報が、引き継がれて設定されるようです。 特に、既存Edgeと連携済みの各種センサーについても引き継がれるため、各種センサーを新規に登録する手間が省けるのは、嬉しい機能です。 ただ、プロファイル画面なども引き継がれるのですが、複数のEdgeが登録されている場合には、どのEgdeからのどのプロファイル引き継ぎなのかを確認する術がなく、若干不親切な面もあります。現状では、Edgeに複数プロファイルが設定されていても、1プロファイルの引き継ぎに留まるようです。 全般…

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Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。今年もコロナ禍で例年とは異なるルール下での開催となりますが、一昨年、昨年のコロナ禍でも連続して開催[1][2]されており、毎年の体力測定的なベンチマークとなる唯一のレースです。 残念ながら、今年のレース結果は75:05と、シルバー獲得からは残念ながら5秒遅れとなりました。ただし、得られたものも多く、反省を含め今年のレースを振り返ってみます。 レース前の試走 今年もコロナ禍の開催となり、一昨年、昨年と3年連続で通常開催[1][2]ではなく、出走時間は自己申告性のフリースタートでの開催となりました。 今年は、室内トレーニング[4]がメインとなり、ロングライドの実走も少なかったため、現状を確認に3週間前に試走に出かけました[5]。 体重も去年の本番より5kg超過ではあったものの、単独の試走で良い感触を得たかったのですが、結果は料金所から78分でした。パワーメータの精度によるペーシングの問題[5]もあったのですが、最近の体調からすると可もなく不可もなく、ある意味、予想通りの結果でした。 今年も、室内トレーニング[4]がメインの年となりましたが、富士ヒルクライムを想定した実走が少ない割には、致命的ではないタイムに若干安堵しました。L4領域でのトレーニングはこなせるものの、富士ヒルクライムでメインとなるSST領域やL5領域が不調な状態が続いており、今回の試走にもストレートに表れた感じです。 Ven-Topでの予想タイム (74:40) 体重は本番までになんとか落とすとして、本番までの短期間にはなりましたが、仮想富士ヒルクライム[3]として、ZwiftのVen-Topをメインに登ることにしました。Ven-Topを登ることで、富士ヒルクライムの強度と時間的な耐性をつけることが目的です。 富士ヒルクライム本番までのVen-Topのベストタイムは、登頂まで75:16、パワーウェイトレシオは3.95W/kgでした。なんとか復調を感じられるレベルまで戻せてきましたが、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(0.99)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:40と、シルバー獲得にはあまり余裕がない感じでした。 Alpe du Zwiftでの予想タイム (74:10) Ven-Topでの復調を感じつつ、本番の前週に開催された、公式に開催されている富士ヒルクライム道場[4]のAlpe du Zwift試走に参加してみました。結果としては、登頂まで46:34、パワーウェイトレシオは4.32W/kgと、やや昨年に近いレベルまで復調してきました。 ただし、富士ヒルクライム本番前の最後となるZwiftの試走でも、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(1.54)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:10と、1週間前の直前でもシルバー獲得はギリギリ、余裕がない感じでした。 レース当日 – 天気は良好 例年、富士ヒルクライムの開催は梅雨の時期と重なります。今年も前日の宿泊日も、雨は降ったり止んだりの弱雨が続いました。ただし、起床した4時頃はかなりの強雨が続いていましたが、予報的には雨が前倒しになってきました。 レース前の朝食は、前日の受付にもらった吉田うどんにしました。宿には設備がなかったため、いったん車内で朝食の準備をしていましたが、予報通り準備をしている間に雨が弱まり止んできました。 第3グループでのスタートでしたので、昨年の教訓[2]から、少しでもトレインに乗れる確率を上げようと、早めに宿を出発しました。会場集合する時間には、路面は濡れているものの、すっかり雨は止んでおり、天気も快晴の予報に変わっています。 昨年[2]のようにレース中に雨が降る懸念はなさそうです。会場に到着してみると、明らかに昨年より参加者が多く、例年の富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じです。昨年[2]に続き、久々の快晴の時間帯での出走となりました。 レース結果 – 75:05 レース結果は、せっかくの晴天に恵まれたものの75:05と、シルバー獲得からは5秒遅れのゴールとなりました。体重は、昨年より2Kg超過していたものの、直前のZwiftの仮想富士ヒルクライム[3]の試走結果の実力通りの結果となってしまいました。…

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GIRO PRIVATEER LACE レビュー : クラシックさと実用性を両立したSPDシューズ

GIRO PRIVATEER LACE レビュー : クラシックさと実用性を両立したSPDシューズ

GIROのPRIVATEER LACEは、マウンテンバイクやシクロクロスライダー向けに、必要な耐久性と快適性を両立したシューズです。予備はあるものの、長らく通勤で使用してきたShimano MT7[1]がくたびれてきたため、通勤にも適したデザインだと思い、購入してみました。 GIROのPRIVATEER LACEは、クラシックなレースアップデザインと現代的な機能性が融合されており、やや通勤にはオーバースペックが感はありますが、購入してみた感想をまとめてみます。 GIRO PRIVATEER LACEの特徴 GIRO PRIVATEER LACEは、クラシックなレースアップデザインと、耐久性を重視した素材選定が特徴です。マイクロファイバーアッパーによって足に馴染み、通勤時の雨にも耐える防水性があります。また、ソールのゴムの厚みとナイロンソールの組み合わせにより、長時間のライディングと日常的な歩行をサポートします。スパイクピン装着可能なソールもレースシーンでのパフォーマンスを意識した設計です。 クラシックなレースアップデザイン PRIVATEER LACEの最大の特徴は、最近各メーカーで流行しているクラシックな、レースアップスタイルで締める強さや緩める場所を細かく調整できるのが利点です。 最近の標準システムとも言えるBOAダイヤルと比較すると、着脱は少し手間がかかります。ただし、通勤用途には、通常のスニーカーなどと同じように、多少緩めに調整しておけば、着脱の問題は回避できそうです。 アッパー素材と耐久性 PRIVATEER LACEは、強靭で耐久性のある、マイクロファイバーアッパー素材が採用されています。本革のようなマイクロファイバーアッパー素材なため、使い込むほど馴染んできそうです。 全体的に重厚でしっかりとしており、通気性はやや劣りますが、通勤時の多少の雨は、問題なく防いでくれそうです。ただ、レースシーンの悪路や悪天候下を想定してか、シューズ全面にパンチングはなく、通気性は控えめなため、夏場には蒸れやすいかもしれません。 耐久性は、本革のような柔軟性がある反面、Shimano MT7[1]などの、TPUコンポジットアッパー素材と比較すると、注意が必要かもしれません。つま先や踵部など適所にゴムのプロテクターが装備されてはいるものの、本体は擦れ傷や引っ掻き傷に弱いかもしれません。 ソール素材と耐久性 ソールの素材は、マウンテンバイクシューズでは一般的な、ナイロンソールが採用されています。ナイロンソールと言ってもたわむ感じは少なく、レースシーンも想定されているため、スパイクピンの装着が可能な設計になっています。 また、レースでの悪路走行が想定されているため、ソールのゴムは厚めに設計されています。通勤においても、ソールのゴムが厚めのため、舗装路での歩行も歩きやすく、摩耗による耐久性もありそうです。 まとめ GIRO PRIVATEER LACEは、通勤にも対応できるパフォーマンス性と快適性を兼ね備えたシューズです。クラシックなレースアップデザインに加えて、耐久性の高いアッパー素材や、悪路走行にも対応できるソールが特徴です。 ただし、通気性に関してはやや控えめなため、夏場の使用には工夫が必要かもしれません。全体的には、通勤とマウンテンバイク、シクロクロスライディングを兼ね備えたシューズとして、多用途に活躍できそうです。 [1]…

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Wahoo POWRLINK ZERO計測精度と特性について

Wahoo POWRLINK ZERO計測精度と特性について

昨年から販売が遅れていた、SPEEDPLAYペダルのパワーメータである、POWRLINK ZEROがWahooから販売されました。ペダル型のパワーメータとしてはPowertap P1を愛用してきましたが、SPEEDPLAY型の軽量さにも興味があり、早速購入してみました。 個人的にはパワーメーターを利用する上で、一番重要なのは計測精度です。結論から言えば、現時点では、PowerTapやKICKR(2021)のようや直接計測方式のパワーメーターと比較すると、無視できないほど乖離が大きく、メインのパワーメータとして活用するのは難しいと言うのが、率直な印象です。 購入から数週間、試走を繰り返してPOWRLINKの特性も見えてはきましたが、Wahooや日本代理店からの回答を踏まえると、レースはもとより、トレーニング用の機材としても活用は難しいというのが、正直な感想です。同じペダル型のPowerTap P1と比較すると、精度的な課題があり、実用的な製品とは言えない印象です。 付属品について POWRLINKは、基本的には同社のSPEEDPLAY ZEROにパワーを計測するパワーポッドが装着されつつも、非常にコンパクトかつ軽量な製品です。付属品としては、通常のSPEEDPLAYとのクリートに加えて、パワーポッドとシューズどの接触避ける目的の、黒いスペーサーが付属しているのが特徴です。 後述するように、POWRLINKで正確なパワー測定をするには、クリアランスの確保が一つの必須項目となります。スタックハイトに影響がありますが、シューズとパワーポッドのクリアランスが狭い場合には、安全と正確なパワー精度を確保するために、付属のスペーサーを装着する必要があります。 実走での違和感 購入してから、近所のコースを試走としていたのですが、自分の感覚値とPOWRLINKの計測値の違いが気になっていました。感覚的には、体感よりパワー出力が遅れてるような感じです。 この違和感は、後に実走におけるPOWRLINKの測定値の低下と判明しますが、当日の体調もありますし、デュアルレコードによる直接比較までは違和感の原因はは分からずじまいで過ごしていました。 違和感が決定的になったのは、富士スバルラインをPOWRLINKを装着して登った時です。目標としていたパワーは出せず、最後まで調子が悪い感じでのゴールとなりました。 タイム(分) 平均(W)  PWR(W/kg) NP(W) 最大(W) POWRLINK 77 201W 3.29 207W 632W 最終的にはパワーウエイトレシオ的には3.29W/kgでの登頂となりました。ただ、料金所からの単独走で78分と、パワーウエイトレシオの割には、思ったよりタイムは遅くはありません。 この直後の2本目の登頂では、PowerTapでの計測で3.34W/kgで99分のゴールとなるのですが、今まで感じていた違和感が決定的となりました。本来、3.29W/kgのパワーウエイトレシオであれば、99分を超えるゴールとなるはずです。 屋外での実走比較 (PowerTap GS比…

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Bianch Mega Pro のオーバーホール (ヘッドセットとBB交換)

Bianch Mega Pro のオーバーホール (ヘッドセットとBB交換)

ここ最近、ダンシングをしながらハンドルに体重を乗せると「ギシギシ」とした異音が鳴るように鳴りました。異音の解消には、原因を特定する必要がありますが、なかなか厄介な問題です。。シッティングで、普通に走行している分には気にはならないのですが、久々のオーバーホールがてら、異音を解消してみました。 ペダルとホイール交換 異音は感覚的にはハンドル付近から発生しているのですが、異音原因の特定は意外と難しく、感覚的な発生源と異なることが経験則的に多いです。そのため、まずは整備が簡単な、ペダルやホイールの交換から確認を進めていきます。 装着していたLOOKペダルは旧型のKEO BLADEだったので、以前に購入しておいた新型のKEO BLADEへの交換です。この機会に新旧のKEO BLADE違いへの期待を含めての交換です。 しかし、残念ながら異音の原因はペダルではなく、新型に交換しても異音は治りませんでした。ペダルに引きつつづいて、ホイールも交換してみましたが、ホイールによる変更でも異音は変わりませんでした。 また、期待していた新型のKEO BLADEも、良くいえば旧型と遜色ない感じで、新型ステンレスプレートの違いなどは体感できない感じです。 コラムスペーサー交換 (カーボン → アルミ) ペダルとホイール交換後も異音は治らず、異音の音質も変わりません。異音は相変わらず感覚的にハンドル周りから聞こえるので、続いてはステム周りを確認してみました。こちらもまず整備が簡単なカーボンスペーサーが摩耗してるのかも?と、ステムの再び締め付けがてら、スペーサーにアルミ製に交換してみました。 カンパ標準付属のカーボン製のステムキャップは、元々取り付け時には利用できる強度はありません。異音の原因の可能性もあるため、通常のアルミで強度のあるステムキャップで組みつけます。 ただし、アルミスペーサーに交換してみたものの相変わらず異音は治らず、音質も変わりません。カーボンスペーサーや締め付けトルク不足が原因の異音ではありませんでした。 ステム交換 続いて、ステム自体を交換してみました。今回は、色違いの同形ステム(ITM BigOne)に交換して様子を見てみます。当時でも剛性が売りのステムでしたし、外してみて、ステムやハンドル周りにクラック的なものも確認できませんが、原因特定のため交換してみます。 しかし、ステムを交換しても相変わらず異音は治りまらず、音質も変わりません。ステムやハンドル周りが原因の異音ではありませんでした。 ヘッドセット交換 (ベアリングのみ新品に) 続いて、ヘッドセット周りの確認です。ヘッドセットごと交換とも思いましたが、、ヘッドワンは虫食いもクラックもなく綺麗な状態でした。ヘッドチューブの部分も、目視的にはクラックもありません。 ベアリングについても、多少グリスが切れかかっていたものの、問題はなさそうでした。ただし、せっかくの交換の機会なので、ベアリングだけ新品(HS-RE005)に交換してみました。 ちなみに、シマノもそうですが、カンパにいても現在でも1インチのヘッドセットは、現在でも新品で入手可能です。また、シマノのヘッドセットはスレッド専用でサードパーティパーツを必要としますが、カンパのヘッドセットはアヘッド対応の純正パーツも付属しているので助かります。 ただし、ベアリングを交換し、再度締め付けを調整し直しても異音は治らず、音質も変わりません。異音は感覚的にはハンドル周辺から聞こえているものの、一通りの確認を終え、どうやらハンドル周りに異音の原因はなさそうです。 BB交換 (異音の原因) 感覚的には、ハンドル周りから聞こえていた異音ですが、ハンドル周りは総点検してみても問題がなさそうでした。もし、ハンドル周りに原因があれば、今までの交換作業の中で、少なくとも異音の音質に変化があったはずです。…

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