PEARL iZUMi MTBシューズカバー – 0℃環境下のロングライドレビュー

PEARL iZUMi MTBシューズカバー – 0℃環境下のロングライドレビュー

PEARL iZUMi MTBシューズカバー – 0℃環境下のロングライドレビュー

最近の寒い時期、MTBシューズでのロングライドに向けに、専用のシューズカバーを購入しました。今回購入した製品は、対応温度は5℃まででしたが、スニーカータイプのMTBシューズとカイロの組み合わせで、平均気温0℃のロングライドも楽しむことができました。

今回は、このMTB専用のシューズカバーを購入した経緯と合わせて、冬のロングライドで実走してみた感想をまとめてみます。

パールイズミ ウィンドブレーク ウィンター MTBシューズカバー (7915)

この寒い時期、スニーカータイプのMTBシューズ(Shimano MT7)で片道1時間弱の道のり自転車通勤をしています。ただ、通気性が低めのスニーカータイプでも、ちょっと遠回りしたりすると、2時間ほどで足先が冷たくなってきます。

試しに、靴下にカイロを仕込んで4時間ほどの遠出をしてみたのですが、効果は薄くカイロごと足先が冷え切ってしまうような状況です。これでは、MTBシューズでのロングライドは厳しそうなので、週末のロングライド用にパールイズミのMTBシューズカバー購入して試してみました。

img

対応温度は5℃まで、選択サイズは大きめに

パールイズミではロード用のシューズカバーは多くのラインナップがありますが、MTB対応のシューズカバーは、この製品のみのようです。対応可能な温度は5℃までとの表記があり、サイズはM/Lの2種類のみしかありません。

対応サイズについては足底の縦幅で決まり、今回のMTBシューズ(Shimano MT7)は41インチ(25.8cm)でしが、足底の縦幅は28cm近くあったので、Lサイズ(26~28cm)を選択しました。

ただ購入後に気が付いたことですが、基本はレーシングタイプのMTBシューズ向けの製品のようで、今回のようにスニーカータイプのMTBシューズの場合は、そもそも装着が難しいか、大き目のサイズを選ぶ必要があります。

img

乗車前に装着してみると、つま先部分の装着やかかと部分はベルクロの装着はギリギリのサイズ感でした。今回のように、スニーカータイプのMTBシューズは、レーシングタイプと比べると横幅やかかと部分のボリュームがあるため、メーカー表記の縦幅よりも大きめのサイズを選んでおくいた方が無難な感じです。

今回は、なんとか装着できるレベルでしたが、Lサイズ以上の製品があれば、そちらを選択してもう少し余裕を持たせても良いギリギリの感じでした。

ロード用のシューズカバーは使えない?

今回のシューズカバーの購入前に、手持ちのロード用のプレミアム シューズカバーも試してみたのですが、ちょっと常用するには難しいと感じました。0℃までの対応で耐寒性能は高く、サイズ的にもなんとか装着はできたものの、歩行するには難しそうなため流用はあきらめました。

img

写真のように、ベルクロの位置がちょっと前気味で、このままで歩行するとベルクロが地面と接触して擦り切れてしまう感じです。

このMTBシューズカバーは、ロード用シューズカバーと比較すると、足裏のベルクロの位置はちょっと後ろ寄りに最適化されています。また、ベルクロ部分もゴムになっているので、歩行しても安心感があります。

0℃環境下でのロングライド

早速購入したシューズカバーを装着して、どれぐらい保温性があるのか、週末のロングライドで試してみました。シューズカバー以外の特別な装備はなく、組み合わせるのはスニーカータイプのSPDシューズ(Shimano MT7)です。靴下は多少厚手ではありますが一般のもので、使い捨てカイロとの併用しての実走です。

走行中の気温は終始0℃を上下するような感じでした。結論としては、5℃対応の今回のシューズカバーでも、使い捨てカイロとの併用あれば足が冷え切るようことはありませんでした。今回組み合わせた、スニーカータイプのMTBシューズの通気性のなさも関係していると思います。

img

当日の天候 - ときどき雪

当日の天気は積雪も予想されていて、最低気温も0℃以下と、関東としては終日寒い1日でした。運動強度は山間部をのぞいては全般的に低めで、走れるところまで走れればと山間部を目指して出発しました。ただ走行のペースも上がらず、当初していたコースも積雪で引き返したため、最終的な走行時間は9時間、走行距離は200Kmの実走での評価となりました。

img

気温ついては、0℃を上下するような状況で、終日の温度変化はほぼありませんでした。出発時には積雪はなく、平坦部でときおり散らつく雪も1mm以下の弱雨のため、走行には影響はありませんでした。

山間部では、登り始めこそ積雪はありませんでしたが、登るにつれて雪が強くなり山頂付近ではだいぶ積雪してきたので、引き返しました。

シューズカバーのみ - 2時間ほどは快適

出発時の気温は0℃でしたが、まずはシューズカバーのみで、どれぐらい保温性があるか試してみまた。走行中の気温は0℃を下回りつつ、2時間ほどで足先の感覚がなくなってきたので、次にカバーとシューズの間に、使い捨てカイロをいれてみました。

img

ロード用のプレミアム シューズカバーにはカイロ用のポケットがありますが、今回のシューズカバーにはありません。今回は、カバーとシューズの間に、そのままカイロを放り込みました。

カイロとの併用 - 最後まで快適

ただ、シューズの上からのカイロのあまり効果はなく、暖かさは感じらるほどではありません。さらに2時間ほど走ると足先の感覚がドンドンなくなってきました。そろそろ限界かと思い、カイロを取り出してみると、プレミアム シューズカバーにような遠赤外線効果の保温力がないためか、冷気によりカイロまですっかり冷え切ってしまってました。

そこで、最後は新しいカイロを靴下の中に2個、足先と足甲の部分に入れ替えて走行してみました。これが効果的で、終日、靴下の中のカイロまで冷え切ってしまうようなことはありませんでした。シューズカバーの防風性もたかく、山間部下りの足を止めがちな区間でも、風が入ってくるような感覚はまったくありませんでした。

結果的に、それ以降の6時間ほどはカイロ交換の必要もなく、ライド終了後まで決定的に足先冷えきることはありませんでした。ただ、走行後に取り出したカイロは、だいぶ冷えていたので、もう少しこまめに交換した方が、より暖かかったと思います。

MTBシューズでも冬のロングライドを快適に

今回、スニーカータイプのMTBシューズを、シューズカバーとカイロと組み合わせることで、寒い季節も快適にロングライドが楽しむことができました。今回のように、寒い季節は積雪も予想されるため、歩きやすいSPDシューズは、冬のロングライドには最適ではないでしょうか?

また、「MTBシューズのロングライドで足裏が痛くならないか?」というのも、今回のロングライドの目的でした。強度は全般的には低めではあったものの、9時間/200kmのライドでは足裏が足裏が痛くなることはありませんでした。

以前のロングライドでは、踏みたくなくなるほど足裏が痛くなった思い出がありますが、最近のSPDシューズの足裏の剛性向上と、SPDペダルの踏み面積の拡大の効果が感じられたのも、良い収穫でした。

冬の寒い期間も、そろそろ峠を越えつつありますが、また気になることがあれば、レビューしてみたいと思います。