Wahoo KICKR(2020)の故障 – 保証期間後の対応について

Wahoo KICKR(2020)の故障 – 保証期間後の対応について

2020年末に購入[1]したWhoo KICKR (2020)が故障してしまいました。サポートセンターに連絡を取りましたが、1年間の保証期間は過ぎており、サポートセンターとしては修理対応はでききないとの回答でした。残念ながら、廃棄せざるを得ない状況となりましたが、故障と問い合わせの状況についてまとめておきます。 故障状況 – 正常認識も出力が0W KICKRの故障は、特段の予兆もなく突然発生しました。Zwiftを起動して、普段通りKICKRも正常に認識され開始できたのですが、ペダルを回しても、いっこうに進みません。気がついてみると、ペダルを回してもパワーが常に「0W」の状態です。 ただ、今思えば、Zwiftの勾配にKICKR CLIMBが連動しない症状が発生したことがあったので、予兆だったのかもしれません。KICKRのLEDも正常に点灯、Zwiftのセンサー画面で認識され、ペダルを回す負荷の感触の変化もないものの、パワーは常に0Wと表示されたままの状態です。 KICKR CONNECT[2]で接続していたので、その他のANT+およびANT+FE-Cでの接続を試みましたが、いずれも同じ状況で、パワーが常に「0W」な状況は変わりませんでした。また、同様に、WahooのアプリでもKICKRは正常に認識されているもののん、アプリでもパワーが「0W」の状況でした。 Wahooサポートセンターへの連絡 今回のKICKRはWahooのダイレクトサイトでの購入品[1]です。以前にも、購入したKICKR CLIMBの故障経験もあり[1]、Wahooのサポートセンターに連絡を取りました。 STEP1: 購入経路の確認 最初に、Wahooのサポートセンターでは、ダイレクトサイトのみ購入品のみの対応ということで、購入証明書の提示とKICKR(V5)のシリアル番号の提示を求められました。ダイレクトサイト以外の購入については、基本的には購入した店舗へ連絡してから、日本代理店のインターテックでの対応となるとのことです。 また、正規代理店経由以外の並行輸入品については対応外、海外通販サイトでの購入の場合には、新品交換の依頼が基本となる旨の補足説明がありました。 STEP2: ファクトリースピンダウンによる校正 購入経路の確認を終え、Wahooサポートセンターの担当者からファクトリースピンダウン実行の指示がありました。このファクトリースピンダウンにより校正は、正確なドラッグ値を読み取り、再登録することで、アルゴリズムが使用中の出力を正確に計算できるようにする校正処理とのことです。 ただし、この校正作業は、製造時のに実施する作業であり、絶対に必要な場合を除き、行わないでくださいとの注意がありました。不適切な実施は、キャリブレーションテストでユニットに大きなドラッグが発生し、デバイスに損傷を与える可能性があるとのことです。 ○ STEP2-1: ファクトリースピンダウンの起動 ファクトリースピンダウンは、Wahooのアプリから実行できるのですが、その起動については非公開です。隠しコマンドとして実装されており、その起動方法はアプリのバージョンにより異なるようです。 基本的に、KICKR V5 (2020)以降は、自動補正のため、手動によるキャリぷレーション処理は不要とされています。ただし、この所定の隠しコマンドの入力より、通常(?)のスピンダウンと合わせて、ファクトリースピンダウンのメニューが表示されました。 ○…

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Garmin EDGE 840 – 4ヶ月間使用してみて

Garmin EDGE 840 – 4ヶ月間使用してみて

今回発表されたタッチパネル版のEdge 840には、念願[1][2][3]のハードウェアボタンが搭載されました。Edgeのタッチパネル系は雨天時の課題[2]から利用頻度が下がっていたので、Edge 530[1]とEdge 830[2]を一本化する目的での、Edge 840の購入です。 また、Edge 1040 Solar[3]はソーラー充電の実用面は感じつつも、液晶画面の不明瞭さが気になっていました。さらに、Edge 840についてはソーラー充電の実用面的な指摘[4][5][6][7]も気になったため、通常(非Solar)版を購入しました。海外と違い[12]、単体販売がないのが難点ですが、前機種のEdge 530/830をミックスインした完成度の高い製品となっています。 はじめに 現状、Edge 840の通常(非Solar)版については、海外と違い[12]、日本国内では単体販売がありません。付属しているセンサー一式は、新規購入者はともかく、既に各種センサーの所有者には好ましくない販売形態です。 Edge 840の付属品 Edge 840バンドル版には、Edge 1040バンドル版と同様の商品構成で、心拍計とスピード・ケイデンスセンサーの他、各種マウンターと落下防止のストラップなどが付属しています。 その他の付属物としては、各種マウンターと落下防止のストラップが付属しています。ただし、スピードはEdge本体のGPS、ケイデンスはパワーメーターから取得し、心拍計はPolarなどの社外品を使用しているため、日本国内でも海外同様[12]に、単体販売で価格を下げて欲しいところです。 ◎ : レバーアダプターは、お勧めオプション マウンターはEdge 530/830とは同様にGarmin純正の外部バッテリーや、e-bike向けのEdgeパワーマウント[13]対応品です。ただし、Edgeパワーマウント[13]や拡張バッテリー[1]では標準付属である、レバーアダプターは標準では付属していませんので、従来機種と同様[1][3]に、Garminのサポートセンターから入手する必要があります。 レバーアダプターは、装着の際にレバー操作の手間が増えますが、固定力が高めでロック機構があります。拡張バッテリーを利用しない場合にも、お勧めできるオプションです。 設定 – 移行も簡単 初期設定は、Edge 1040と同じく簡便化[3]され、スマートフォンと連携しつつ、簡単に設定が完了します。設定については、既存のEdge製品の登録があれば、パフォーマンスやセンサーなどの既存設定が引き継がれて設定されます。…

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Mt.富士ヒルクライム 2023 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2023 参戦記

今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。コロナ禍明けの初開催となりますが、フリースタートなど、コロナ禍期間に導入された変則ルールを継続[1][2][3]しての開催となりました。今年は海外からの参加も解禁となり、課題は見られつつも、久々に盛況な大会となりました。 肝心のレース結果は、84分という実力通りのタイムに落ち着きましたが、稀に見る晴天に恵まれた大会となりました。前日までは、開催が延期されるほどの線状降水帯による豪雨でしたが、レース当日は稀に見る快晴となりました Ven-Topでの予想タイム (82:50) 今年は、自転車通勤こそ継続はしているものの、5分以上継続した負荷トレーニングは全く詰めていいませんでした。通勤の短距離では、体調も良かったので、なんとなく楽観的に、定番のロングライドやトレーニングメニューを詰まず、レース当日が近ついてきました。 とは言え、現状は把握しようと、仮想富士ヒルクライム[4]として、ZwiftのVen-Topに登ってみると、楽観的な予測とは裏腹に、83分と全く踏めない状況でした。自転車通勤の短時間での体調では自覚できていなかったのですが、想像以上に中距離の体力が落ちていました。 開催まで1ヶ月前の現実に、慌ててL4/L5のメニューを入れてみたものの、全く踏めず、目標出力も回数もこなせません。なんとか、体重だけはかろうじて落としつつ、当日を迎えることとなりました。本番タイムはVen-Topの試走結果と変わらない84分と、仮想富士ヒルクライム[4]として、図らずしもVen-Topの有効性を示す結果となりました。 レース当日 – 豪雨から一転の快晴 レーズ前日早朝までは、線状降水帯による豪雨による被害が各地で発生する状況でした。基本、毎年梅雨時に強行される富士ヒルクライムですが、今年は現地はもとより交通機関の乱れから、早々に運営側から開催可否確認の告知がありました[5] 。 ただ、開催可否告知時刻の15時[5] を過ぎても告知は出ず、判断は難航していました。受付の締切時間もあるため、見切りで移動を開始したもの、最終的には現地に到着する17時時点での開催が確定[6]、当日は稀に見る晴天での開催となりました。 本番当日は、コロナ禍期間に導入された変則ルール[1][2][3]で、スタート時間は実績値ではない申告制、一斉ではなくフリースタートでの出走が継続されての開催です。ただ、今年はスタートから計測開始地点まで渋滞するなど、異様な雰囲気でのスタートとなりました。 この渋滞は、参加者が増えた影響でしょう、明らかに昨年より参加者が多く、海外からの参加者も見受けられます。往年のの富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じですが、自己申請でのスタート時刻、フリースタート、はたまたプロ選手によるグループライドに起因する渋滞があったりと、一合目までは混沌とした状況でした。 レース結果 – 84:02 当日は、昨年のシルバーペースの記録[1]を目安に登りましたが、せっかくの晴天に恵まれたものの84分と、10分近く大幅に遅れての登頂となりました。やはり実力以上の結果は得られませんでした。昨年の記録と比較してみると、1号目まではスタート時やグループライドによる混雑もありつつ、全区間で均等に目標タイムから2分弱ほど遅れる形となりました。 No 経過時間 距離(km) チェックポイント 区間時間 – 平均パワー(W) – 平均心拍数 -…

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Panasonic OCC43 Wレバー インデックス11速化 (SL-7700+SL-BSR1+RD-RX810)

Panasonic OCC43 Wレバー インデックス11速化 (SL-7700+SL-BSR1+RD-RX810)

Wレバー(SL-7700)が故障[1]してしまったクロモリバイクですが、故障を機会にSL-BSR1のSISユニットに換装し11速化、ディアディレイラーは、グラベルコンポのGRX810に換装しています。思い起こせば、初期コンポのRX100[6]が故障してから、長らく7700系で運用していたバイク[2][7]ですが、おそらく今回が最終的なアップグレードとなりそうです。 ブレーキ (TEKTRO RL340 + Campagnolo Skeleton) もともとは旧式ブレーキレバー(BL-6400)をつかっていましたが、リターンスプリングがあるTEKTROのRL340に交換しています[5]。ブレーキの引きの軽さを考慮し、TEKTROブレーキよりバネレートが低いCampagnolo Skeletonとの組み合わせです[5]。 RL340はレバー側にクイックリリース機能があり、Campagnoloのブレーキとの相性も良い感じです。普及グレードのブレーキですが、剛性感が弱い感じもなく、雨の日でも力任せに引く必要がなくなり、結果的に制動力もあがっています。 Wレバー (SL-7700 + SL-BSR1) Wレバーは、SL-BSR1のSISユニットを換装して、11速化したSL-7700です[1]。SL-7700はが故障してからしばらくはフリクションタイプ(ENE CICLO W-SHIFT LEVER)を使用していました[2]。 フリクションもシフティングの軽さは魅力ですが、やはりインデックスの素早い変速は魅力です。最終的には11速化のためにSL-BSR1のSISユニットに換装したSL-7700に移行しています[1]。 長らく生産されていた、SL-7700ですが、残念ながら2019年には廃盤[3]となりました。11速のバーエンドシフトレバーであるSL-BSR1の生産は継続されている[4]ようですが、確保しておいた方が良いかもしれません。 フロントディレイラー (SM-AD91-M + FD-R7000) フロントディレイラーは、現行11速パーツのFD-R7000に交換しています。Wレバーのフロントは、フリクションなので9速のフロントディレイラーでも問題はありませんが、プレートの磨耗もあり、FD-7700からの換装しています。 フリクションなフロントWレバーなので、取り付け時の新型ディレイラーの機構によるセッティングはできませんが、ケーブルの取り回し的にキャップが足に当たる心配もなく、いい感じです。 リアディレイラー (RD-RX810) 最初は、105のディレイラー(RD-R7000-GS)を組み込んでいたのですが、1年ほどでシフトチェンジに不調となるギアが発生し、現在は、グラベルコンポのGRX810シリーズのリアディレイラーである、RD-RX810に換装しています。 経験則として、105シリーズ以下のコンポは、耐久性の課題を感じます。不調による105シリーズのリアディレイラー交換は、今回で3回目でしょうか。キャパシティ的には11-34Tで変化はありませんが、グラベルのアルテグラ感がある耐久性に期待しての交換です。…

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Garmin Edge 1040 Solar – 3ヶ月間使用してみて

Garmin Edge 1040 Solar – 3ヶ月間使用してみて

いままでのロングライドには、Edge30/830にはGarminの外部バッテリーを組み合わせ、ナビゲーションが必要な場合には更にスマートフォンとも組み合わせていました[1][2]。ただし、スマートフォンはバッテリーは消費が激しく、スマートフォン向けに、更に追加予備バッテリーが必須となります。また、最近はスマートフォンも大型化され、ハンドル周りのライトなどと干渉するようになりました。 ふと、今年発売されたGarmin Edge 1040 Solarであれば、Edge単体でハンドル周りをスッキリさせられるのでは?と思い立ち、今年はメイン機種として使ってきました。結論としては、スマートフォンとの併用の解消までには至らず、従来機種のEdge 530/830の上位互換機種とも言い切れない、と言う現在の感想に至っています。 はじめに Edge 1040 (Solar)の付属品 Edge 1040 (Solar)は、本体のみの単体販売です。通常のEdge 1040は、Edge 830などと同じ、心拍計とスピード・ケイデンスセンサーとのセット販売しかありません。Edge 1040 (Solar)は、ソーラー充電機能の追加もあり、既存のセンサーを流用する場合には、ありがたい単体販売です。 付属物は、各種マウンターと落下防止のストラップ、専用カバーが付属しています。ただし、付属している純正カバーについては、ちょっと厚手です。最初装着しはみたものの、使用感が悪く購入早々に外しています。 レバーアダプターの入手 マウンターはEdge 530/830とは同様にGarmin純正の外部バッテリーへの対応品です。ただし、拡張バッテリー用のレバーアダプターは付属していませんので、現状はGarminのサポートセンターから入手する必要があります。 レバーアダプターは、装着の際にレバー操作の手間が増えますが、固定力が高めでロック機構があります。拡張バッテリーを利用しない場合にも、お勧めできるオプションです。 設定 – 移行も簡単 設定は、Garmin Connectがアップグレートしており、スマートフォンに接続すると簡単に設定が完了します。設定については、既存のEdge製品の登録があれば、パフォーマンスやセンサー情報が、引き継がれて設定されるようです。 特に、既存Edgeと連携済みの各種センサーについても引き継がれるため、各種センサーを新規に登録する手間が省けるのは、嬉しい機能です。 ただ、プロファイル画面なども引き継がれるのですが、複数のEdgeが登録されている場合には、どのEgdeからのどのプロファイル引き継ぎなのかを確認する術がなく、若干不親切な面もあります。現状では、Edgeに複数プロファイルが設定されていても、1プロファイルの引き継ぎに留まるようです。 全般…

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Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

Mt.富士ヒルクライム 2022 参戦記

今年も、富士ヒルクライムに参加してきました。今年もコロナ禍で例年とは異なるルール下での開催となりますが、一昨年、昨年のコロナ禍でも連続して開催[1][2]されており、毎年の体力測定的なベンチマークとなる唯一のレースです。 残念ながら、今年のレース結果は75:05と、シルバー獲得からは残念ながら5秒遅れとなりました。ただし、得られたものも多く、反省を含め今年のレースを振り返ってみます。 レース前の試走 今年もコロナ禍の開催となり、一昨年、昨年と3年連続で通常開催[1][2]ではなく、出走時間は自己申告性のフリースタートでの開催となりました。 今年は、室内トレーニング[4]がメインとなり、ロングライドの実走も少なかったため、現状を確認に3週間前に試走に出かけました[5]。 体重も去年の本番より5kg超過ではあったものの、単独の試走で良い感触を得たかったのですが、結果は料金所から78分でした。パワーメータの精度によるペーシングの問題[5]もあったのですが、最近の体調からすると可もなく不可もなく、ある意味、予想通りの結果でした。 今年も、室内トレーニング[4]がメインの年となりましたが、富士ヒルクライムを想定した実走が少ない割には、致命的ではないタイムに若干安堵しました。L4領域でのトレーニングはこなせるものの、富士ヒルクライムでメインとなるSST領域やL5領域が不調な状態が続いており、今回の試走にもストレートに表れた感じです。 Ven-Topでの予想タイム (74:40) 体重は本番までになんとか落とすとして、本番までの短期間にはなりましたが、仮想富士ヒルクライム[3]として、ZwiftのVen-Topをメインに登ることにしました。Ven-Topを登ることで、富士ヒルクライムの強度と時間的な耐性をつけることが目的です。 富士ヒルクライム本番までのVen-Topのベストタイムは、登頂まで75:16、パワーウェイトレシオは3.95W/kgでした。なんとか復調を感じられるレベルまで戻せてきましたが、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(0.99)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:40と、シルバー獲得にはあまり余裕がない感じでした。 Alpe du Zwiftでの予想タイム (74:10) Ven-Topでの復調を感じつつ、本番の前週に開催された、公式に開催されている富士ヒルクライム道場[4]のAlpe du Zwift試走に参加してみました。結果としては、登頂まで46:34、パワーウェイトレシオは4.32W/kgと、やや昨年に近いレベルまで復調してきました。 ただし、富士ヒルクライム本番前の最後となるZwiftの試走でも、個人的な仮想富士ヒルクライム換算[3]の係数(1.54)を考慮すると、富士ヒルクライム換算では74:10と、1週間前の直前でもシルバー獲得はギリギリ、余裕がない感じでした。 レース当日 – 天気は良好 例年、富士ヒルクライムの開催は梅雨の時期と重なります。今年も前日の宿泊日も、雨は降ったり止んだりの弱雨が続いました。ただし、起床した4時頃はかなりの強雨が続いていましたが、予報的には雨が前倒しになってきました。 レース前の朝食は、前日の受付にもらった吉田うどんにしました。宿には設備がなかったため、いったん車内で朝食の準備をしていましたが、予報通り準備をしている間に雨が弱まり止んできました。 第3グループでのスタートでしたので、昨年の教訓[2]から、少しでもトレインに乗れる確率を上げようと、早めに宿を出発しました。会場集合する時間には、路面は濡れているものの、すっかり雨は止んでおり、天気も快晴の予報に変わっています。 昨年[2]のようにレース中に雨が降る懸念はなさそうです。会場に到着してみると、明らかに昨年より参加者が多く、例年の富士ヒルクライムの活気が戻ってきた感じです。昨年[2]に続き、久々の快晴の時間帯での出走となりました。 レース結果 – 75:05 レース結果は、せっかくの晴天に恵まれたものの75:05と、シルバー獲得からは5秒遅れのゴールとなりました。体重は、昨年より2Kg超過していたものの、直前のZwiftの仮想富士ヒルクライム[3]の試走結果の実力通りの結果となってしまいました。…

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Wahoo POWRLINK ZERO計測精度と特性について

Wahoo POWRLINK ZERO計測精度と特性について

昨年から販売が遅れていた、SPEEDPLAYペダルのパワーメータである、POWRLINK ZEROがWahooから販売されました。ペダル型のパワーメータとしてはPowertap P1を愛用してきましたが、SPEEDPLAY型の軽量さにも興味があり、早速購入してみました。 個人的にはパワーメーターを利用する上で、一番重要なのは計測精度です。結論から言えば、現時点では、PowerTapやKICKR(2021)のようや直接計測方式のパワーメーターと比較すると、無視できないほど乖離が大きく、メインのパワーメータとして活用するのは難しいと言うのが、率直な印象です。 購入から数週間、試走を繰り返してPOWRLINKの特性も見えてはきましたが、Wahooや日本代理店からの回答を踏まえると、レースはもとより、トレーニング用の機材としても活用は難しいというのが、正直な感想です。同じペダル型のPowerTap P1と比較すると、精度的な課題があり、実用的な製品とは言えない印象です。 付属品について POWRLINKは、基本的には同社のSPEEDPLAY ZEROにパワーを計測するパワーポッドが装着されつつも、非常にコンパクトかつ軽量な製品です。付属品としては、通常のSPEEDPLAYとのクリートに加えて、パワーポッドとシューズどの接触避ける目的の、黒いスペーサーが付属しているのが特徴です。 後述するように、POWRLINKで正確なパワー測定をするには、クリアランスの確保が一つの必須項目となります。スタックハイトに影響がありますが、シューズとパワーポッドのクリアランスが狭い場合には、安全と正確なパワー精度を確保するために、付属のスペーサーを装着する必要があります。 実走での違和感 購入してから、近所のコースを試走としていたのですが、自分の感覚値とPOWRLINKの計測値の違いが気になっていました。感覚的には、体感よりパワー出力が遅れてるような感じです。 この違和感は、後に実走におけるPOWRLINKの測定値の低下と判明しますが、当日の体調もありますし、デュアルレコードによる直接比較までは違和感の原因はは分からずじまいで過ごしていました。 違和感が決定的になったのは、富士スバルラインをPOWRLINKを装着して登った時です。目標としていたパワーは出せず、最後まで調子が悪い感じでのゴールとなりました。 タイム(分) 平均(W)  PWR(W/kg) NP(W) 最大(W) POWRLINK 77 201W 3.29 207W 632W 最終的にはパワーウエイトレシオ的には3.29W/kgでの登頂となりました。ただ、料金所からの単独走で78分と、パワーウエイトレシオの割には、思ったよりタイムは遅くはありません。 この直後の2本目の登頂では、PowerTapでの計測で3.34W/kgで99分のゴールとなるのですが、今まで感じていた違和感が決定的となりました。本来、3.29W/kgのパワーウエイトレシオであれば、99分を超えるゴールとなるはずです。 屋外での実走比較 (PowerTap GS比…

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Bianch Mega Pro のオーバーホール (ヘッドセットとBB交換)

Bianch Mega Pro のオーバーホール (ヘッドセットとBB交換)

ここ最近、ダンシングをしながらハンドルに体重を乗せると「ギシギシ」とした異音が鳴るように鳴りました。異音の解消には、原因を特定する必要がありますが、なかなか厄介な問題です。。シッティングで、普通に走行している分には気にはならないのですが、久々のオーバーホールがてら、異音を解消してみました。 ペダルとホイール交換 異音は感覚的にはハンドル付近から発生しているのですが、異音原因の特定は意外と難しく、感覚的な発生源と異なることが経験則的に多いです。そのため、まずは整備が簡単な、ペダルやホイールの交換から確認を進めていきます。 装着していたLOOKペダルは旧型のKEO BLADEだったので、以前に購入しておいた新型のKEO BLADEへの交換です。この機会に新旧のKEO BLADE違いへの期待を含めての交換です。 しかし、残念ながら異音の原因はペダルではなく、新型に交換しても異音は治りませんでした。ペダルに引きつつづいて、ホイールも交換してみましたが、ホイールによる変更でも異音は変わりませんでした。 また、期待していた新型のKEO BLADEも、良くいえば旧型と遜色ない感じで、新型ステンレスプレートの違いなどは体感できない感じです。 コラムスペーサー交換 (カーボン → アルミ) ペダルとホイール交換後も異音は治らず、異音の音質も変わりません。異音は相変わらず感覚的にハンドル周りから聞こえるので、続いてはステム周りを確認してみました。こちらもまず整備が簡単なカーボンスペーサーが摩耗してるのかも?と、ステムの再び締め付けがてら、スペーサーにアルミ製に交換してみました。 カンパ標準付属のカーボン製のステムキャップは、元々取り付け時には利用できる強度はありません。異音の原因の可能性もあるため、通常のアルミで強度のあるステムキャップで組みつけます。 ただし、アルミスペーサーに交換してみたものの相変わらず異音は治らず、音質も変わりません。カーボンスペーサーや締め付けトルク不足が原因の異音ではありませんでした。 ステム交換 続いて、ステム自体を交換してみました。今回は、色違いの同形ステム(ITM BigOne)に交換して様子を見てみます。当時でも剛性が売りのステムでしたし、外してみて、ステムやハンドル周りにクラック的なものも確認できませんが、原因特定のため交換してみます。 しかし、ステムを交換しても相変わらず異音は治りまらず、音質も変わりません。ステムやハンドル周りが原因の異音ではありませんでした。 ヘッドセット交換 (ベアリングのみ新品に) 続いて、ヘッドセット周りの確認です。ヘッドセットごと交換とも思いましたが、、ヘッドワンは虫食いもクラックもなく綺麗な状態でした。ヘッドチューブの部分も、目視的にはクラックもありません。 ベアリングについても、多少グリスが切れかかっていたものの、問題はなさそうでした。ただし、せっかくの交換の機会なので、ベアリングだけ新品(HS-RE005)に交換してみました。 ちなみに、シマノもそうですが、カンパにいても現在でも1インチのヘッドセットは、現在でも新品で入手可能です。また、シマノのヘッドセットはスレッド専用でサードパーティパーツを必要としますが、カンパのヘッドセットはアヘッド対応の純正パーツも付属しているので助かります。 ただし、ベアリングを交換し、再度締め付けを調整し直しても異音は治らず、音質も変わりません。異音は感覚的にはハンドル周辺から聞こえているものの、一通りの確認を終え、どうやらハンドル周りに異音の原因はなさそうです。 BB交換 (異音の原因) 感覚的には、ハンドル周りから聞こえていた異音ですが、ハンドル周りは総点検してみても問題がなさそうでした。もし、ハンドル周りに原因があれば、今までの交換作業の中で、少なくとも異音の音質に変化があったはずです。…

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Wahoo KICKR Direct Connectの安定性と遅延について

Wahoo KICKR Direct Connectの安定性と遅延について

Zwiftのv1.24[1][2]から、KICKRの有線ケーブル接続オプションであるDirect Connectがサポートされたので、早速試してみました。結論的には、Direct Connectによる走行にはやや違和感を感じることもありますが、通信の安定化は、不安定さがあるANT+無線通信と比較すると、非常に大きなメリットになりそうです。 ANT+接続の課題 今まで、KICKRとZwiftの接続は、WindowsPCとUSBのANT+スティックの無線で接続していました。最初は、PCに直刺しの状態(KICKRからの距離は160cm)運用では、明らかに1秒ほどパワーが0Wになる瞬断が発生するため、USB延長ケーブルを併用していました。 Zwiftのv1.24[1][2]から、KICKRの有線ケーブル接続オプションであるDirect Connectがサポートされたので、早速試してみました。KICKR Direct Connectの発表から約1年越しとなる、ようやくのZwiftでの対応です。結論的には、Direct Connectによる走行にはやや違和感を感じることもありますが、通信の安定化は、不安定さがあるANT+無線通信と比較すると、非常に大きなメリットになりそうです。 もちろん、数値通りに、当日の体調やペダリングのトルクが抜けている可能性はあるもの、ANT+無線通信への機材的な不信感は拭えていませんでした。 Zwiftとの接続 Direct Connectは、KICKR(2020)[6]と同時に購入したものの、Zwiftでの対応は今回のv1.24[1]登場まで、1年近く待つこととなりました。他社と比較して最後発の対応となったのは、後述するプロトコル的な課題もあり、チーター対策が課題とされたのかもしれません。元々、ZwiftのWindowsPCも有線で室内ネットワークに接続しており、今回は通信安定化の目的もあり、Direct Connecも有線ネットワークで接続しました。 Direct ConnectをZwiftで認識させるには、物理的な接続と合わせ、ネットワーク的な設定が必要です[2]。Windows版の場合には、v1.24[1]インストール後に、セキュリティ許可のアラートがポップアップされたので、許可する必要がありました。 また、KICKR関連のファームウェアも併せての更新をお勧めします。Zwiftのデバイスペアリング画面設定で、イサーネットコネクタのアイコンのKICKRが認識されれば、設定完了です。 今回は設定初めに、認識はされるものパワーデータが送信されない事象が発生しましたが、KICKRのファームウェアを最新(v4.2.8)に更新すると解消されました。ちなみに、Direct Connectは発売時(v1.0)からファームウェアの更新はありませんでした。 試走してみて – 安定性と更新周期 Zwiftでの認識に成功したので、早速試走してみました。しばらく乗っていると、踏み込んでいる出力が遅れている反映されている感覚があることに気がつきました。今までにない感覚で、パワーデータの反応がもっさりしている違和感があります。 ANT+接続のような、瞬断により淡々と踏んでいるのにパワーが反映されていない感覚とは違う違和感です。踏み続けていると、確かにパワーは正確に反映されるのですが、反映されるまで辛抱して踏み続ける必要があります。また、急激に踏み込んでみると、突発的なパワー変動が反映されていないANT+無線通信ロストに近しい、違和感も感じられました。 通信プロトコルの確認 – 遅延による違和感の原因 違和感が気になったので、Direct Connectのの通信状況を確認してみました。既に解析されている通り[3]、ダイレクトコネクトのデバイス発見は軽量なZeroconfプロトコルである、mDNS(マルチキャストDNS)ベースです。…

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PEARL IZUMI ヘリウムバッグの使いやすさ

PEARL IZUMI ヘリウムバッグの使いやすさ

店頭で、PEARL IZUMIから軽量コンパクトなヘリウムバッグが販売されていたので、そのあまりのコンパクトさに、思いがけず購入してみました。最近、リモートワークの勤務で、早朝に近所をライドすることが多くなりました。その帰り道に、買い物をする機会も増えたため、そも目的に使えるのでは?と思っての購入です。 軽量コンパクト – サイクルウォレットにも収納可能 名前が示す通りの軽量さはもちろんですが、店頭で見た収納時の、あまりのコンパクトさが購入のポイントでした。いままで近所のライド時に携帯していたモンベルのポケッタブル ライトパック(10L)と比較すると、コンパクトさが際立ちます。 生地は薄いものの、容量も15Lとポケッタブル ライトパックの10Lより大容量です。コンパクトなため、サイクルジャージのポケットに入るウオレットにも収納できるサイズです。 早朝にライドの寄り道目的に、いままで収納していたサイクルロックと財布に加えて、ヘリウムバッグをパールイズミのウォータープルーフ ライドウオレットにセットしてみました。いままでは、ライド後に買い物する時にはバッグを個別に持ち歩いていましたが、サッと出かけられるようになりました。 早朝ライドの帰り道に、実際に使ってみると、軽量で嵩張るパンなどを買い物するには最適な大きさです。 ただし、生地的はショルダー部も含めて薄いので、牛乳などの重いものを運搬するには、強度的には気を使います。無理はしない方が良いでしょう。 最後に – ポタリングやヒルクライムに最適 このヘリウムバッグが入ったウオレットのライドセットを常に携帯することで、早朝ライド後の行動範囲が広がりました。ヘリウムバッグは、強度的には心配なところはあるものの、軽量で嵩張るものを収納する目的には最適なバッグではないでしょうか。 早朝ライド以外にも、軽量コンパクトさを活かして、ヒルクライムの下山用のジャージなどの携帯にも使えそうです。下山の際にはジャージを着込んで、バッグはサイクルジャージに簡単に収納できるコンパクトさなので、かなり利用範囲が広がりそうです。

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