DT SWISS RC46H SPLINEの入手と修理

DT SWISS RC46H SPLINEの入手と修理

先日オークションで購入したホイールの修理をしました。もともとは、市販ホイールでパワーメーターを組み込めるものを探していたのですが、落札してみるとスポークが損傷していました。とり急ぎは修理してみたのですが、今回はその顛末をまとめてみます。 なぜ、このホイールを入手したのか? パワーメーター付きのホイールはいくつか組んではみたのですが、ストレートスポーク対応のハブ型パワーメータである、PowerTapGSの廃盤の噂があり、だんだんと流通が悪くなってきたため、現行のホイールへの交換修理を含めて、いくつか確保していた経緯がありました。 米国内の直販サイトではセールもあり既に売り切れていますが、日本代理店でも大幅な価格改定[1]があり、現時点でもまだ在庫があるようです。米国よりは割高なものの、PoweTapGSの日本国内価格ベースも49%(=63,800/130,000)[1][2]引きのセール状態が続いています。 PowerTapGS = DT SWISS 240S PowerTapGSは、ハブ自体はDTSWISS 240Sの流用品で、基本的なメンテナンスパーツについは互換性がある、24Hのストレートスポーク専用のハブです。今回は市販ホイールへの組み込みを考えて購入してはみたものの、完組ホイールでリア側が24Hのホイールのは意外と少なく、マビックやフルクラムなどの大手メーカのホイールでは適合するものは、なかなか見当たりません。 ただし、DT SWISSから販売されている完組ホイールについては、市販ハブとおなじリアが24Hのものが数多くラインナップされています。既ににDT SWISSの市販リムであるRR441のホイールは組んであるので、できればデュープリムなどの違う感触のでDT SWISSホイールのセール品を狙っていました。 STEP1 : オークションで発見・購入 以前からDT SWISSホイールのセール品を狙っていたものの、ディープリムの製品はタイミングが合わず、なかなか購入できまでんでした。そんなある日、オークションで中古でリア24HのDT SWISSデュープリムホイールが出品されていたので、試しに購入してみました。 出品者は、近くの中古ショップであったため、落札後取りに行きました。後日、同ショップに再来店することになるのですが、送料が無料なのと、いろいろポイントもつく日に購入できたので、実質的にはかなり安く購入できました。 STEP2 : ホイールの確認 店頭で受けっとってみたものの、自宅に帰ってから確認してみると、フロントのスポークの1本に曲がった形跡があるのに気がつきました。なにかしら、事故でもあったのでしょうか。なにかを巻き込んだような曲がりかたです。 気になって全体的に確認してみると、横振れは0.5mmほどで調整されてはいるものの、おなじスポークの上部にも曲がった形跡がありました。ショップ買取時の状況はわかりませんが、もしかすると、この事故が原因で手放されたホイールかもしれません。 受け取り時に、店員さんからの説明はありませんでしたが、おそらくショップとしては事故状況もふまえて買い取ったのでしょう。振れはとれていたので、損傷したスポークの交換はなしに調整してから、販売された商品のようです。 STEP3 :…

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ORTLIEB シートポストバッグ(M) の破損

ORTLIEB シートポストバッグ(M) の破損

先日のツーリングの帰り道に、ORTLIEBのシートポストバッグが破損してしましました。端的にいえば荒っぽい取り扱いがわるかったのですが、直接的な原因としては、プラスチックの特性的に破損時の気温(0℃)と衝撃が重なり、破損してしまったようです。 破損の原因 – 低温+衝撃? その日は、雨の予報でしたが、降水量が1mm弱と微弱でしたので、山間部に向けて出発しました。微妙な天候の日には、あんまり考えずにパッと出かけてしまった方が、天候に恵まれ、後悔も少ない気がします。 ただその日は、山頂に近づくにつれ降っていた雨が雪に変わり、春が近いとはいえ、最初の峠からはまだまだ残雪が多い状況でした。気温も0℃付近を前後しており、雨量も増えてきそうな気配でしたので、その日は折り返すことにしました。 峠からの折り返しの下りきったところで休憩をとりました。自転車を確認してみると、前後のブレーキやディレイラー共に雪がこびりついて、とくに前ディレイラーは変速ができない状況でした。 そこで、(荒っぽいのは反省するところですが)自転車を持ち上げてバンバン地面にぶつけて固まった雪を落としていると、バキンと音を立ててシートポストバッグが落ちてしまいました。 落ちたシートポストバッグを確認してみると、シートポストに取り付ける部品が割れています。とても応急処置では直せない壊れ方です。幸いにも、その日は大きめのサイクリングバッグを背負っていたので、まずはシートポストバッグの中身を移し替えました。 あまり意識はしていなかったのですが、プラスチックは低温時には硬くもろくとなる特性があるとのことで、破損時の気温(0℃)と衝撃が重なり、破損してしまった感じです。 破損したとはいえ、捨てられるところもありません。幸いにもシートポストバッグの上面部には、伸縮性のあるコードがあったので、それをサドルに引っ掛けて、なんとか無事に帰宅することができました。 破損の確認 自宅に帰ってから破損状況を確認してみると、パーツが大きく割れていて、直すにしても強度的に問題がありそうです。購入してから3年ほどですが、使用頻度は年に数回ほどでした。 見た目的にはプラスチックの強度的には問題はなさそうで、耐用年数というよりも、単純に破損時の気温(0℃)と衝撃が重なった結果の破損のようです。 修理は可能? – 補修部品はなし オルトリーブでは、補修部品の取り寄せが可能な商品もあるため、調べてみました。ただし、オルトリーブの製品ページで調べてみたところ、このシートポストバッグには補修部品の設定はなさそうです。試しに、国内でオルトリーブ補修部品をとりあつかっている代理店(?)に確認してみたところ、補修部品の設定はないとの回答をもらえました。 箇所的に、応力が集中する部分なので、接着剤での修理はまず無理そうです。おそらく、接着できても、今度は走行中に脱落してしまいそうです。 調べてみると、このシートポストバッグは現行の商品ではあるものの、最近ではサドルレールに取り付けるタイプが主流のようです。簡便ではありますが、シートポストバッグには、今回のような強度的な問題があったのかもしれません。 結論としては、今回は修理は諦めて、後継品に買い換えてみようと思います。最近の商品は、色々と改善されているようなので、手に入れたらまたレビューしてみたいと思っています。

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Garmin Edge 520 Plusへの日本地図導入

Garmin Edge 520 Plusへの日本地図導入

現行のEdge 820と130[1]にそれぞれ使い勝手が良くないところがあったので、Edge 130と同時に発表されたEdge 520 Plusを購入してしまてみました。日本では現時点では販売されていませんが、現在は売却してしまったEdge 520[2]の純粋な後継機種として期待しての購入です。 EDGE 820/130との比較 手持ちのEdge 820と比較してみると、デザインもサイズもEdge 820と瓜二つな感じです。名称から想像するEdge 520の後継というよりは、Edge 820のボタン版といった雰囲気の製品です。 Edge 130は数値を確認する限りでは視認性も良く、画面の小ささも気にはなりませんでした。ただし、地図を使うことを考えると、Edge 820/520 Plus程度の画面の大きさは必要でしょう。 日本地図データの導入 – 余裕の大容量 今までも、Edge 520/820ともに海外版を購入しており、いずれも日本語地図を導入[3]して利用してきました。旧機種のEdge 520では、ストレージ容量が100MBほどしかなく、関東県内のみで日本全体の地図を入れるのは難しかったのですが、820同様、520Plusでは全国地図も余裕で入ります。 Edge 520 Plusのストレージ容量は、820同様、16GBでした。今回インストールした日本地図は70MBほどでしたが、まだ10GBほどの空き容量があるので、もっと精細な地図を入れることも可能です。 また、地図のインストール後、Edge 520 Plusでは起動するだけでオプション地図が有効になっていました。Edge 820では、インストールした日本地図を利用するには、起動後にオプション地図を優先にする設定が必要でした。ストレージ容量に加えて、より簡便に日本語地図が利用できるようになりました。…

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LOOK X-TRACK EN-RAGE (PD-M9020との比較)

LOOK X-TRACK EN-RAGE (PD-M9020との比較)

最近、LOOKのMTB系のペダルが刷新されたため、カンパニョーロコンポのロードバイク用ペダルも意識して購入してみました。刷新前は、LOOK独自規格(S-Track)だったのですが、現行品のX-TrackではシマノのSPD互換となったための購入です。 直近のシマノのPD-M9120の刷新[1]にもみられるように、近年のMTBペダルはトレイル重視の設計で、踏み面積の増加と踏み面の後方へのオフセットがトレンドのようです。 さらに、今回のペダルでは、これらのトレンドに加えて、踏み面の傾斜も取り入れられています。これらの設計トレンドを、平坦路も多いロードバイクや通勤視点でレビューしてみたいと思います。 XTR PD-M9020との比較 製品説明にあるとおり[2]、このLOOKペダルもトレイルやエンデューロむけに設計されたペダルとのことです。現行のシマノのPD-M9120とおなじく踏み面が後方にオフセットされており、さらに踏み面に角度がついていて傾斜している形状が取り入れられています。 PD-M9120もトレイルやエンデューロむけに最適化されており[1]、安定性のための踏み面積の向上と、フラットペダルの乗車感再現のための踏み面の後退が最近のトレンドのようです。 ロード用としてみると、この設計トレンドは微妙なところですが、実測を含めてPD-M9020比較してみると以下のような感じです。 -  LOOK X-Track En-Rage Simano PD-9020 LOOK X-Track En-Rage Plus 重量 210g 379g 225g 踏み面積 545mm 585mm 664mm 踏み面傾斜 +5° 0° +5°…

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PEARL iZUMi MTBシューズカバー – 0℃環境下のロングライドレビュー

PEARL iZUMi MTBシューズカバー – 0℃環境下のロングライドレビュー

最近の寒い時期、MTBシューズでのロングライドに向けに、専用のシューズカバーを購入しました。今回購入した製品は、対応温度は5℃まででしたが、スニーカータイプのMTBシューズとカイロの組み合わせで、平均気温0℃のロングライドも楽しむことができました。 今回は、このMTB専用のシューズカバーを購入した経緯と合わせて、冬のロングライドで実走してみた感想をまとめてみます。 パールイズミ ウィンドブレーク ウィンター MTBシューズカバー (7915) この寒い時期、スニーカータイプのMTBシューズ(Shimano MT7)で片道1時間弱の道のり自転車通勤をしています。ただ、通気性が低めのスニーカータイプでも、ちょっと遠回りしたりすると、2時間ほどで足先が冷たくなってきます。 試しに、靴下にカイロを仕込んで4時間ほどの遠出をしてみたのですが、効果は薄くカイロごと足先が冷え切ってしまうような状況です。これでは、MTBシューズでのロングライドは厳しそうなので、週末のロングライド用にパールイズミのMTBシューズカバー購入して試してみました。 対応温度は5℃まで、選択サイズは大きめに パールイズミではロード用のシューズカバーは多くのラインナップがありますが、MTB対応のシューズカバーは、この製品のみのようです。対応可能な温度は5℃までとの表記があり、サイズはM/Lの2種類のみしかありません。 対応サイズについては足底の縦幅で決まり、今回のMTBシューズ(Shimano MT7)は41インチ(25.8cm)でしが、足底の縦幅は28cm近くあったので、Lサイズ(26~28cm)を選択しました。 ただ購入後に気が付いたことですが、基本はレーシングタイプのMTBシューズ向けの製品のようで、今回のようにスニーカータイプのMTBシューズの場合は、そもそも装着が難しいか、大き目のサイズを選ぶ必要があります。 乗車前に装着してみると、つま先部分の装着やかかと部分はベルクロの装着はギリギリのサイズ感でした。今回のように、スニーカータイプのMTBシューズは、レーシングタイプと比べると横幅やかかと部分のボリュームがあるため、メーカー表記の縦幅よりも大きめのサイズを選んでおくいた方が無難な感じです。 今回は、なんとか装着できるレベルでしたが、Lサイズ以上の製品があれば、そちらを選択してもう少し余裕を持たせても良いギリギリの感じでした。 ロード用のシューズカバーは使えない? 今回のシューズカバーの購入前に、手持ちのロード用のプレミアム シューズカバーも試してみたのですが、ちょっと常用するには難しいと感じました。0℃までの対応で耐寒性能は高く、サイズ的にもなんとか装着はできたものの、歩行するには難しそうなため流用はあきらめました。 写真のように、ベルクロの位置がちょっと前気味で、このままで歩行するとベルクロが地面と接触して擦り切れてしまう感じです。 このMTBシューズカバーは、ロード用シューズカバーと比較すると、足裏のベルクロの位置はちょっと後ろ寄りに最適化されています。また、ベルクロ部分もゴムになっているので、歩行しても安心感があります。 0℃環境下でのロングライド 早速購入したシューズカバーを装着して、どれぐらい保温性があるのか、週末のロングライドで試してみました。シューズカバー以外の特別な装備はなく、組み合わせるのはスニーカータイプのSPDシューズ(Shimano MT7)です。靴下は多少厚手ではありますが一般のもので、使い捨てカイロとの併用しての実走です。 走行中の気温は終始0℃を上下するような感じでした。結論としては、5℃対応の今回のシューズカバーでも、使い捨てカイロとの併用あれば足が冷え切るようことはありませんでした。今回組み合わせた、スニーカータイプのMTBシューズの通気性のなさも関係していると思います。 当日の天候 – ときどき雪 当日の天気は積雪も予想されていて、最低気温も0℃以下と、関東としては終日寒い1日でした。運動強度は山間部をのぞいては全般的に低めで、走れるところまで走れればと山間部を目指して出発しました。ただ走行のペースも上がらず、当初していたコースも積雪で引き返したため、最終的な走行時間は9時間、走行距離は200Kmの実走での評価となりました。…

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TIGORA BASIC WARM – 素材がかわってました

TIGORA BASIC WARM – 素材がかわってました

冬の寒くなるこの時期の自転車通勤用や短時間のトレーニング用のアンダーウェアとして、数年ほどアルペンのTIGORAのコンプレッションインナーを愛用しています。TIGORAは、スポーツDEPOなどの店舗を展開しているアルペングループのプライベートブランドで、さまざまなスポーツ用品が展開されています。 TIGORA BASIC WARM とは ? TIGORAのアンダーウェアには高機能なものもありますが、購入しているのはTIGORA BASIC WARMとよばれる、裏起毛のある暖かいタイプです。このBASICは、TIGORAのラインアップでも、いちばん低価格なコンプレッションインナーですが、裏起毛(WARM)バージョンがあり、締め付け感が少ないのが気に入っています。 TIGORAもそうですが、他社製品もこれより上位レベルの製品になると、コンプレッションの締め付け具合がキツくなり、生地が厚くなりがちです。ただし、毎日の通勤や短時間のトレーニング目的には、この弱めの締め付け具合が価格を含めちょうど良い感じです。 セールを利用すると、かなりお買い得 いま、利用しているものが3シーズン目迎え、だいぶタイツが擦り切れてきてましたので、正月明けに数着追加で購入しました。この製品の良いところは、実用性に加え、店舗でのセール時期とあわせれるとお得に購入できることです。 店頭にでかけた時期には、写真の値札にある通常値引きに加え、まとめ買いで20%引きの追加セールが実施されていました。結果的に、今回の購入価格は上下合わせた1セットで4000円程度、実質40%以上の値引きで、かなりのお得感がありました。 素材構成が変わってる! まだ、この時期は、通勤出発時の気温が5℃ぐらいあるので、このアンダーウェアに可能な限り薄手のアウターを着込んで出発します。通勤の強度はある程度高めで、到着する頃には、アンダーウェアがうっすらと濡れた状態になります。なるべく汗を発散させたい目的での薄着なのですが、2年前に購入したものと濡れ具合が、ちょっと違うことに気がつきました。 乗車中の不快な感じはないのですが、脱いだ時に発散しきれなかった汗が粒のような感じで裏地に残っていました。旧製品では、汗が裏地に染み込んで単純に濡れた状態でした。まだ、新しいからかとも思ったのですが、素材を確認してみるとポリウレタンの比率が、他社製品と比べても多めに変更されていました。 素材 TIGORA BAISC WARM (2018) TIGORA BAISC WARM (2016) NIKE PRO (参考) UNIQLO HEATTECH…

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通勤用自転車のペダルをSPDに (Shimano XTR PD-M9020 + MT7)

通勤用自転車のペダルをSPDに (Shimano XTR PD-M9020 + MT7)

冬にむけて寒くなってきたので、通勤用のペダルをロードバイク(LOOKメイン)ペダルから久々にSPDペダルに変更することにしました。例年であれば、ロードシューズにカバーをしたり、フラットペダル(+ハーフクリップ)に交換していましたが、10年ぶりぐらいのSPDペダルへの復帰です。 なぜSPDをやめたのか? 最近こそ、ロードバイクやフラットペダルで通勤することが多くなりましたが、10年ぐらい前は、通勤でもツーリングでも、どこにいくのもSPDペダルをメインにしていました。ただ、当時はいわゆる「点で踏む」ような感覚が強く、乗車中にビンディング部分の足裏が痛くなりがちで、ちょっと遠出をしたときには、もう漕ぎたくなるほどでした。 それでも通勤には常用はしていたのですが、しだいにフラットペダル(+ハーフクリップ)での運用が多くなっていきました。最終的には、5年ほどまったく使わなくなった期間もあり、すべて売却してしまった経緯があります。 再びSPDに ただ、通勤だと駐輪場から歩いたり、帰りに寄り道したりして、どうしても歩く機会が多くなります。また、冬になり寒くもなってきたので、通気性はそこそこの暖かいシューズが欲しくなり、いちどSPDペダルに戻してみようと思い立ちました。 歩行面では、普通のシューズが使えるフラットペダルが最強だとは思うのですが、ハーフクリップでビンディングペダル並みの走行感はあるものの、どうしてもハーフクリップでシューズが傷ついてしまします。 ロードバイペダルだと、冬は(カバーをするにしても)シューズの通気性が良すぎますし、やはり脱着の多い通勤ではクリートの減りが気になります。 ケージ付きSPDペダルは、現代版のSPD-Rか? また、最近はロード用やトレイル用の踏み面が広いSPDペダルがリリースされており、シューズのソール剛性もあがっている背景とあわせて、「もしかして足裏は痛くならないのでは?」と思っていたことです。 その踏み面の形状や面積は、(後述するように)かつてのSPD-Rペダルを彷彿させるものがあり、パワー伝達効率の向上面でも、以前から期待感をもってました。 また、ポップアップゲージ付きのSPDに比べると、最近のトレイル用のSPDはスタイリッシュでロードバイクにもデザイン的に合いそうなのもポイントでした。 SHIMANO XTR PD-M9020 vs PD-M9120 とは言え、以前使用していたSPDペダルはすべて売り払ってしまっていたので、今回、SDPペダルとシューズはセットで新しく買い直しとなりました。XTRの耐久性と回転の良さはは実感していたので、ペダルは型落ちでセール品のPD-M9020を購入しました。 現行品のPD-M9120は、PD-M9020と比較すると踏み面が後方に伸び、見るからにペダルとシューズの接触面積が増えています。後方部に長い踏み面は珍しく、これはエンデューロレーサーからの要望でフラットペダルでの乗車位置を再現するための設計とのことです[1]。 新型ペダルのクリート位置は、ペダル後部に足を移動するために、母指球より上にずらす感じでしょうか。ただ気になるのは、新型は前方部の面積が減っており、通常のクリート位置を考えると、旧型のほうが面積は確保されています。ここらへんは、野山を駆け巡るエンデューロ向けの設計なので、最近の土踏まず側にクリートが移動しているロードのトレンドとは相反する感じです。 新型の長い接触面は気になるところですが、ロードでのクリート位置を考えると旧型が適正とも思い、今回はベーシックな形状の型落ち品のPD-M9020を選択しました。踏み面位置と価格的な要素もありますが、なによりデザイン的には現行品よりも旧型のペダルの方が、スタイリッシュでロードバイク向きな感じがします。 SHIMANO MT7 シューズについては、通気性が良すぎず暖かく、剛性があり、なおかつ街中でも歩きやすいものを探しました。レース向けのものは剛性が期待できますが、正直通勤向けではなく、通気性も良さそうなので対象外としました。そこで、シマノがEXPLORERとして展開しているラインナップからソール剛性感が高いMT7を選びました。 シマノ曰く、EXPLORERは「通勤やツーリング(オンロードおよびオフロード)のために、あるいはレクリエーションや健康維持のために自転車に乗るサイクリストに最適な製品ラインです」とのことで、目的にも合致しています。EXPLORERのソール剛性は2〜5のものがラインアップされており、MT7のソール剛性は上位レベルの「4」になります。 乗ってみてどうだったか? この2ヶ月ほど通勤や短時間のトレーニングに乗り回してみて、かつてのSPDのネガティブなイメージは、まったくなくなりました。いわゆる「点で踏む」ような感覚が少なくなり、かつての足裏が痛くなる兆候もありません。走行感も、トレイル用のゲージの効果か、通常のロードバイクのペダルとそれほど遜色がない感じです。 SHIMANO XTR PD-M9020…

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Garmin Edge 130 – 3ヶ月間使用して気がづいたこと

Garmin Edge 130 – 3ヶ月間使用して気がづいたこと

Edge 520を不注意から故障させてしまい、普段の通勤用の代換としてEdge 130を購入してから、3ヶ月ほど経ちます。従来のエントリーモデルであったEdge 20シリーズと比較すると、画面も大きくなり、パワーメータにも対応するなど、上位機種に迫る使い勝手があります。 この数ヶ月、自転車通勤をメインに使用してきましたが、やはり上位機種と比較すると細かな使い勝手の違いがあるのは事実です。廉価版であること理解して購入したつもりではいたのですが、やはり実際に利用してみると、気になった点や工夫できた点が色々とでてきました。 今回は、利用期間中のバージョンアップ(2.x0 -> 3.00)で改善された点を含め、自分が普段使用していた520/820の視点から、いったん評価してみたいと思います。 全般 Edge 130はエントリーレベルの機種であるため、制限されている機能や、サイズが小さくなったことによる使い勝手の違いがあります。まずは、全般的に520/820との比較をしてみたいと思います。 ◎ : サイズ – 小ささは魅力 520/820にくらべると、ひと回り小さいサイズです。20/25と比較するとやや大きいサイズですが、表示項目数のバランスとあわせた最低限のサイズは、Edge 130はの大きな魅力の1つかと思います。 520/820では装着時にライトと多少干渉するのですが、このひと回り小さいサイズはありがたさは装着の度に実感しています。 ◎ : 視認性はバツグン Edge 130の画面は、520/820に画面より一回り小さいのですが、最大表示項目数の8個で表示していても、見にくいとか、乗車中には気になることは全くありませんでした。 カラー液晶の520/820とは違いメモリインピクセル液晶とのことですが、この単純なモノクロ液晶の採用が、視認性が高い大きな要因でしょう。 ◎ : ボタン削減(7 → 5)も押しやすい…

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Panasonic OCC43 ブレーキの最適化 (TEKTRO R525 → Campagnolo デュアルピボット)

Panasonic OCC43 ブレーキの最適化 (TEKTRO R525 → Campagnolo デュアルピボット)

最近はTEKTROのブレーキレバー(RL340)とブレーキ(R525)の組み合わせで乗ってたのですが、大雨の日にかなり止まりにく事がありました。結構な大雨ではあったのですが、かなり強くブレーキレバーを握っても、ぜんぜんブレーキ感がなくヒヤッとした思いをしました。 最近は雨の日には自転車通勤をすることはないのですが、どうしても通勤中に雨になってしまうことがあります。そのため、今回の11速化と合わせてブレーキも見直しました。現状のTEKROブレーキから、カンパニョーロのブレーキへの交換です。 ブレーキレバーとブレーキの関係性 このロードでは、もともとは旧式ブレーキレバー(BL-6400)をつかっていました。旧式のブレーキレバーにはリターンスプリングがありませんので、アーチがしっかり戻るように、現状のTEKTROブレーキ(R525)のようにバネレートが高いブレーキとは相性がありました。 しかし、交換したTEKTROのブレーキレバー(RL340)は、現行のシマノ(SLR系)ほど強力ではないものの、リターンスプリングがあるタイプです。いま考えると、RL340に交換したことで、ブレーキレバー側のスプリングとの相乗効果で、引きが重くなってしまってました。 現行のブレーキレバー側のスプリングの強さは「シマノ > カンパ = TEKTRO」、ブレーキ側のパネの強さは「TEKTRO >= カンパ > シマノ」といったところでしょうか。TEKTROはブレーキ専業メーカであるため、ブレーキケーブルを含めて他社コンポとの組み合わせを考慮すると、ブレーキのバネを強くせざる負えない背景はありそうです。 ブレーキの交換 (R525 → Campagnolo Skeleton) ブレーキの引きを軽くするにはブレーキ側か、レバー側のバネを弱める必要があります。このロードの最初のブレーキ(RX100 BR-A550)の時代には簡易的なバネの調整機構[2]があったのですが、今回のブレーキ(R525)側にはそのような機構はなく、バネ自身の調整になりそうです。レバー側(RL340)についても、調整というよりはスプリングを外すことになり、やはり面倒になりそうです。 いずれにしろパーツの交換や調整が必要になるため、今回は手っ取り早くブレーキを交換することにしました。選んだのはカンパのSkeletonで際廉価品のデュアルピボットブレーキです。11速化でブラックパーツの比重がふえたので、ブレーキもブラックに交換です。 TEKTROのブレーキレバー(RL340)は、カンパニョーロと同じくレバー側にキャリパーのクイックリリースの機構があるので、レバー側のスプリングの感触も近い、カンパニョーロのブレーキへの交換です。 シマノの現行のブレーキ(NewSuperSLR)は、今回レバー(RL340)との組み合わせ的にはバネレートが低すぎるかと思い、今回の選択から外しました。 TEKTROブレーキのバネレートは? 交換前にTEKTROのブレーキレバー(RL340)のバネレートを計測してみました。計測には、ホイール重量の計測などに利用している、吊りはかりを利用しました。 計測してみると、各社ともバネの太さに差はないのですが、TEKTROのバネだけ3重巻きで明らかにバネ感が強く、数値的にも他メーカの倍以上の数値でした。シマノについては経年劣化もあるので微妙なところですが、カンパより若干バネレードが今回カンパに比べるとシマノの方が弱い傾向はあるかもしれません。 型番 BR-7700 (Super…

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Panasonic OCC43 11速化 – Wレバーの交換とワイドスプロケット対応

Panasonic OCC43 11速化 – Wレバーの交換とワイドスプロケット対応

このバイクは、もともとWレバー(SL-7700)の9速インデックスで運用しており、フリクションで「かんたん11速化」と思っていたのですが、事前準備をふくめて思いがけず時間がかかってしましました。最初は「いま使っているSL-7700をフリクションに変更して11速化する」ぐらいのつもりでしたが、いざ準備を進めた最後の段階で、SL-7700のフリクションが劣化により固定されず、結局はWレバーの交換も必要になりました。 おそらく30年ぶりぐらいのWレバーのフリクションでの操作で心配もありましたが、通勤のようなシフトチェンジが頻繁なライドでも快適そのものです。操作感が軽いので、通常のインデックスよりも快適なほどです。今回は、その事前準備を含めて、その顛末をまとめてみます。 どう11速化するか? このロードバイクは通勤やトレーニングがメインなので9速でも問題はないのですが、他の11速のロードバイクとのホイール共用には、一手間かかります。端的にいえば、ホイール交換には都度スプロケットの交換が面倒なので、こちらも11速化しようと考えていました。 ワイドレシオスプロケット(最低30T)への対応 近年のロードバイクのスプロケットは、ワイドレシオ化が進んでおり、現在利用している11速ホイールも最大ギアが30T、大きいものでは34Tのスプロケットを好んで装着しています。 一昔前のディレイラー(RD-7700)の公式仕様としてはリア最大ギアは27Tまでなので、30Tを超えるギアはやはり無理があります。まずは11速化の前段階として、現状の11速ホイールを問題なく使えるようにと、現在装着されているパーツを見直しました。 11速移行への準備 せっかくですので、11速化の前準備として、ワイドレシオスプロケットへ対応するためにリアディレイラーの交換と、劣化したフロントディレイラーの交換作業を実施しました。 リアディレイラーの交換 (RD-7700 → RD-M4000) いずれにしろ、現行のリアディレイラー(RD-7700:最大ギア27T) ではきついので、まずは、この機会にロングゲージのものに交換です。今回は、現状のWレバー(SL-7700)で11速化する想定なので、現行の9速ディレイラーから選んでみました。 とは言え、さすがに現行モデルで9速のディレイラーは少なく、マウンテンバイク向けのものしか流通していなさそうです[1]。現行で入手できるディレイラーは、以下の表の通りに仕様的には(後述する調整ボルトを除き)大差はありませんでした。 No コンポーネント 型番 Shadow 最小 最大 キャパシティ 調整ボルト 1 Alivio RD-M4000 O 11T 32T…

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